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電子図書館が増えることを強く願う

2014年03月10日 06時44分52秒 | 時事放談: 国内編

電子図書館、日本も早くアメリカ並みになってもらいたいものです。

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「米韓」の足元にも及ばぬ日本の「電子図書館」事業の“なぜ”(産経新聞) - goo ニュース

2014年3月9日(日)16:03

 インターネットで電子書籍を貸し出す「電子図書館」の普及が進まない。ネット先進国の米国や韓国では公共図書館の約60%が実施しているとされる が、日本では1%にも満たないわずか20館程度。著作権などを理由に出版社側が本や雑誌の電子化に消極的なためで、図書館側にもサービス実施の意識改革が 求められている。そんな中、電子図書館に活路を見いだそうとしているのが「地方」だ。過疎でバスの便が減るなど交通が不便になっても図書館に通わずに蔵書 が読めるためで、知恵を絞りながらの試行錯誤が続く。(兵頭茜)

 ■バスは1時間に数本

 電子図書館とは、図書館が書籍をデジタルデータとして保管し、利用者がパソコンやスマートフォン(多機能性携帯電話)からインターネットを通じてアクセスし、本を借りられるサービス。書籍 (情報)の検索が容易で、借りるのに時間的・地理的制約を受けないなどのメリットがある。

 日本で数少ない電子図書館を運営するのが、人口約2万8千人の和歌山県有田川町。「有田みかん」で知られる全国有数のミカンの産地だ。ミカン畑を抜けると視界が一気に開け、ガラス張りの近代的な建物が現れる。平成21年に完成した町の地域交流センター「ALEC」だ。

 図書館とカフェ、博物館がひとつになった複合施設で、エントランスにはクラシックカーが展示され、積み木であふれる遊具コーナーでは子供たちの笑い声が響く。自然に囲まれたテラスでは、飲食しながら読書も楽しめる。

 理想的な図書館のようだが、交通の便は決して良くはない。最寄り駅からの巡回バスや市営バスは1時間にわずか数本。来館者の多くはマイカーなどを使うほかなく、町民の多くは高齢者だ。

 それを逆手に取ったのが電子図書館だった。「頻繁に足を運べない人が自宅からでも蔵書が読めるように」と町は23年11月、ALECに電子図書館を開設した。関西では堺市立図書館に続き2番目の開設だった。

 図書館の貸し出しカードのIDがあれば、自宅のパソコンなどから電子図書が利用できる。一度に5冊を1週間借りることができ、返却期限が過ぎると自動的に“返却”。つまり、パソコンなどで見ることができなくなる仕組みだ。

 館内では電子図書が読めるタブレット端末が貸し出され、本をだれかが借りていても読むことが可能。ネット環境さえあれば海外でも読め、指先操作ひとつで文字を拡大することもできる。

 ■悩みは「読める本が少ない」

 便利な電子図書館だが、普及はまだまだだ。日本図書館協会によると、日本で電子書籍の貸し出しサービスを実施しているのは、国内3234の公共図書館のうちわずか20館ほど。

  普及への大きな壁となっているのが「読める本の少なさ」だ。著作権の関係で、なかなか本の電子化が進まないという。図書館の電子化担当者や出版社などで構 成する電子書籍図書館推進協議会の担当者は「ビジネス面では、紙媒体が売れなくなるという出版業界の懸念が大きい。特に新書などの扱いに慎重。出版業界も 状況が厳しいですからね」と話す。

 同町の電子図書館に携わる町教委文化情報班の青石賢治副班長も「著作権の兼ね合いでコンテンツがなかなか充実しない」と頭を抱える。同町の電子図書館で使用できるのは約4800冊分。そのため利用者もなかなか伸びず、1カ月に数十冊程度しか貸し出しがないという。

 マンガやライトノベルなど若者をターゲットにした書籍は電子化も進んでいるが、図書館の利用者はどちらかというと高齢層が多く、需要にあった書籍の電子化が急務ともいえる。同時に、パソコンやネットが苦手な高齢者の利用促進をどう図っていくかという点も課題だ。

 電子書籍図書館推進協議会の担当者は「技術の発展により新しい書籍の電子化システムは問題がなくなってきた」とする一方で、「古い書籍は、紙媒体のものをスキャンして電子化しなければいけないため、手間と費用がかかる」と指摘する。

 そのうえで、電子図書館の普及には「料金システムや売り方を工夫していかなければならない。紙媒体はメーカーベースで価格が決まるが、電子媒体は貸し出し期間などさまざまな商品パターンができる」といい、ニーズに応じた図書館側の意識改革も求められている。

 ■なれずしのレシピも

 「コンテンツが充実しない以上、別の手を打たなければならない」

 ALECは現在、子供作文コンクールの作品や街並み写真集、チラシなど地域資料の電子化に力を入れている。ALECの発足人でもある同町教委の三角治教育部長が中心となって、地域資料の電子化に取り組み始めた。

 これが思わぬ功名に。「なれずしなどの郷土料理を動画でレシピ本のようにアップすることもできる。古くて貴重な地域資料などを傷めずに公開することができるのもメリット」と話す。

 電子図書館に課題は多いが、「電子化はさまざまな可能性を秘めている」と三角部長。ALECは地方ならではのメリットを生かしながら、新たな方策を探っている。

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電子図書館は、初期コストこそかかるものの、維持コストは確実に安くすむはず。第一、膨大な書庫が不要になるのですから、巨大な図書館が不要になり、各地方自治体は助かります。

そういう現実的メリットがあるからこそ、アメリカや韓国で電子図書館が普及しているのです。Kindle愛用者としては、日本でも、一日も早く電子図書館が普通になることを願わずにはいられません。


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