アメリカのこととはいえ、のん兵衛の貧乏英語塾長の背筋を凍らせるニュースです。
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連載:NYタイムズ 世界の話題
米国の急性アルコール中毒死1日6人
ニューヨーク・タイムズ・ニュースサービス 朝日新聞 2015年2月14日17時35分
アメリカでは、どのくらい急性アルコール中毒で亡くなっているのだろうか。
最近、アメリカ疾病対策予防センター(CDC=Center for Disease Control and Prevention)による調査結果が発表されたが、それによると、1日平均6人が急性アルコール中毒で死亡している。もっとも死亡率の高いのは、50歳前後の男だった。
若年層など特定のグループを対象にした調査はあるが、人口全体を対象にした調査は過去10年で初めてだった。
同センターによると、2010年から12年までの間、平均で1年間に2221人が急性アルコール中毒で死亡していた。このうち4分の3は35歳から64歳までの中高年。しかも全体の4分の3は男性。一番死亡率が高いのは45歳から54歳までの男性だった。
「これまでの調査は主に学生など若年層を対象にしてきました。しかし、問題はもっと大きなものでした。驚くべきことに、アルコールによる死者は中高年に集中しているのです」
同センターのアルコール問題対策担当、ロバート・ブルーワーは分析結果に驚きを隠さなかった。
報告書は「アルコール中毒死はこれまで考えられてきた以上に深刻な問題になっている」と解説するが、死亡率が上がっているかどうかの見極めはできないという。調査方法が異なるため、というのがその理由だ。
アルコールを短時間に大量に飲むと、血中アルコール濃度が急激に上がり、体が対応できなくなる。過度のアルコール摂取は呼吸をコントロールし、体温と心臓機能をつかさどる脳の働きを停止させてしまう。
こうして死に至るのは、暴飲の典型的な結果によるものだ、と報告書は解説する。そうした暴飲とは具体的にどれくらいの量なのか? 報告書は、女性の場合「一度に4杯かそれ以上」、男性の場合「一度に5杯かそれ以上」、と定義している。
報告書によると、3800万人の成人が1カ月に平均4回は暴飲しているという。ただし、暴飲する人の約90%はアルコール中毒患者ではないという。
また、アルコール依存が原因で中毒死する者は全体の3分の1しかないと、報告書は分析する。
米国内でアルコールによる死亡率が最も多いのは、ネイティブ・アメリカン(先住民)とネイティブ・アラスカン(アラスカ原住民)で、100万人に対し49人の死者を出している。これは100万人に対し約9人という米全国平均に比べ相当高い数字だ。全体で見ると死者の多くは非ヒスパニック系の白人が多く、全体の67%を占めている。
報告書は州別の結果も示している。それによると、アル中による死亡率が一番低いのはアラバマ州。次いでテキサス州、イリノイ州、バージニア州となっている。
逆に死亡率のトップは原住民系の死者が多いアラスカ州。次いでニューメキシコ州、ロードアイランド州、アリゾナ州となっている。
死亡率の高いのはほとんどグレートプレーンズ(ロッキー山脈の東に広がる大平原地帯)と西部地域だが、北東部ニューングランドのロードアイランドとマサチューセッツの2州も多発地域になっている。(抄訳)
(Sabrina Tavernise)
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日本人よりアセドアルデヒト分解酵素を持っているアメリカ人がこうなのですから、日本で調査したら、もっと多くの人がアルコールで亡くなっているかもしれません。
特に、45歳から54歳までの日本の男性も、仕事のストレスからの解放という大義名分の下に、かなり酒を飲んでいます。やっぱり、かなりの人が急性アルコール中毒で死んでいるのではないでしょうか。
いまでも、この年齢の酔っ払いは街中にうじゃうじゃいますし、駅で駅員に暴力を振るうのもこの年齢層の男性が多いとか。「同輩のみなさん、気をつけようじゃない」と声をかけたくなります。
お酒は、ゆっくりと楽しく飲まないといけません。
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