遅すぎたとはいえ、こういう機運が盛り上がるのは大歓迎です。
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香川大と県立保健医療大:全面禁煙へ 受動喫煙を防止 /香川
◇「やり過ぎ」「いいこと」学生間に賛否
香川大(一井真比古学長)と県立保健医療大(湯浅繁一学長)が来年度から、敷地内を全面禁煙にする。外部の利用者も含めた非喫煙者の受動喫煙を防止するのが狙いで、県内の大学(短大は除く)では初の試み。学生の間には賛否両論あるが、大学側は「地域の大学として、率先して禁煙に取り組む姿勢を示したい」としている。【大久保昂】
公共施設に受動喫煙防止を努力義務として課した健康増進法が03年5月に施行されたのを契機に、香川大では全面禁煙に向けた取り組みを段階的に進めてきた。学生や教職員の健康管理などを話し合う安全衛生管理委員会(委員長=高木健一郎理事)が中心となり、07年4月、付属の小中学校などを含めた全施設の屋内を禁煙化。更に同年11月、今年4月から禁煙を敷地内全域に広げることを決め、喫煙所などに看板を掲げるなど啓発をしてきた。
一方、県立保健医療大は「たばこを吸わない医療人を育てたい」という考えもあって、今年度から禁煙化を本格的に検討。昨年10月からは、毎週月曜日を「禁煙デー」と定め、学内5カ所の灰皿を植木鉢で“封鎖”するなど禁煙化の地ならしを進めている。
背景には、在学中に喫煙者が増えていることに対する大学側の懸念もある。香川大が06年度に実施した調査では、1年生の喫煙率が8・1%だったのに対し、入学4年目の学生では17・4%と倍以上になっていた。放射線科医として喫煙者の肺を診断してきた経験から禁煙運動に取り組んでいる県立保健医療大の佐藤功教授(59)=胸部診断学=は、「喫煙の入り口となりやすい学生時代にたばこから遠ざけることが大切で、学内禁煙には大きな意義がある」と話す。
学生はどうとらえているのか。香川大の幸町キャンパス(高松市幸町)で話を聞いてみた。
喫煙所で一服していた経済学部3年の綱嶋明さん(21)は「『分煙』までは賛成だが、喫煙所を一つも作らないのはやり過ぎ」と批判。同じく喫煙者の同学部1年の田井宏和さん(21)は「外の路上で吸う人が増えて近所迷惑になる」とデメリットを強調した。一方、非喫煙派の教育学部1年、井上みなみさん(19)は「煙が嫌いないので、いいことだと思う」と禁煙を支持。経済学部1年の矢代有紀さん(19)は「副流煙の害を受けるのは嫌。でも、一気に吸えなくなるのはかわいそうな面もある」と愛煙家への同情を示した。
喫煙者の意見に対し高木理事は「反発も分かるが、大学には幼い子どもが来ることもある。開かれた大学として地域に貢献するために禁煙化は必要」と話す。敷地外でのポイ捨てなどで近所に迷惑が掛からないよう、大学幹部による巡回も検討しているという。
毎日新聞 2009年1月7日 地方版
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1年生で全体の8%、4年生で全体の17%しかスモーカーがいないのです。こういうキャンパスでの完全禁煙化は全体の福祉を考えたら、当然のこと。これでタバコ嫌いの学生も安心して大学に通えます。
この状態が全国の大学に早く浸透してくれることを望まずにはいられません。
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香川大と県立保健医療大:全面禁煙へ 受動喫煙を防止 /香川
◇「やり過ぎ」「いいこと」学生間に賛否
香川大(一井真比古学長)と県立保健医療大(湯浅繁一学長)が来年度から、敷地内を全面禁煙にする。外部の利用者も含めた非喫煙者の受動喫煙を防止するのが狙いで、県内の大学(短大は除く)では初の試み。学生の間には賛否両論あるが、大学側は「地域の大学として、率先して禁煙に取り組む姿勢を示したい」としている。【大久保昂】
公共施設に受動喫煙防止を努力義務として課した健康増進法が03年5月に施行されたのを契機に、香川大では全面禁煙に向けた取り組みを段階的に進めてきた。学生や教職員の健康管理などを話し合う安全衛生管理委員会(委員長=高木健一郎理事)が中心となり、07年4月、付属の小中学校などを含めた全施設の屋内を禁煙化。更に同年11月、今年4月から禁煙を敷地内全域に広げることを決め、喫煙所などに看板を掲げるなど啓発をしてきた。
一方、県立保健医療大は「たばこを吸わない医療人を育てたい」という考えもあって、今年度から禁煙化を本格的に検討。昨年10月からは、毎週月曜日を「禁煙デー」と定め、学内5カ所の灰皿を植木鉢で“封鎖”するなど禁煙化の地ならしを進めている。
背景には、在学中に喫煙者が増えていることに対する大学側の懸念もある。香川大が06年度に実施した調査では、1年生の喫煙率が8・1%だったのに対し、入学4年目の学生では17・4%と倍以上になっていた。放射線科医として喫煙者の肺を診断してきた経験から禁煙運動に取り組んでいる県立保健医療大の佐藤功教授(59)=胸部診断学=は、「喫煙の入り口となりやすい学生時代にたばこから遠ざけることが大切で、学内禁煙には大きな意義がある」と話す。
学生はどうとらえているのか。香川大の幸町キャンパス(高松市幸町)で話を聞いてみた。
喫煙所で一服していた経済学部3年の綱嶋明さん(21)は「『分煙』までは賛成だが、喫煙所を一つも作らないのはやり過ぎ」と批判。同じく喫煙者の同学部1年の田井宏和さん(21)は「外の路上で吸う人が増えて近所迷惑になる」とデメリットを強調した。一方、非喫煙派の教育学部1年、井上みなみさん(19)は「煙が嫌いないので、いいことだと思う」と禁煙を支持。経済学部1年の矢代有紀さん(19)は「副流煙の害を受けるのは嫌。でも、一気に吸えなくなるのはかわいそうな面もある」と愛煙家への同情を示した。
喫煙者の意見に対し高木理事は「反発も分かるが、大学には幼い子どもが来ることもある。開かれた大学として地域に貢献するために禁煙化は必要」と話す。敷地外でのポイ捨てなどで近所に迷惑が掛からないよう、大学幹部による巡回も検討しているという。
毎日新聞 2009年1月7日 地方版
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1年生で全体の8%、4年生で全体の17%しかスモーカーがいないのです。こういうキャンパスでの完全禁煙化は全体の福祉を考えたら、当然のこと。これでタバコ嫌いの学生も安心して大学に通えます。
この状態が全国の大学に早く浸透してくれることを望まずにはいられません。
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