ゴウ先生も、かつては1日100本吸うことも珍しくないウルトラヘビースモーカー。それがタバコと縁を切って2008年の大晦日でちょうど5年。タバコをやめて本当によかったと思っています。
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【三日坊主を返上】(5)禁煙 「挑んでは失敗」の繰り返し… (産経新聞)
2009.1.9 07:48
心に余裕持ち代替療法も
禁煙にはまず、「たばこの害をよく理解して、しっかり動機付けすることが必要」
こう語るのは、京大付属病院副院長で呼吸器内科教授の三嶋理晃(みちあき)さん(57)だ。
そこで、たばこを取り巻く現状を理解するところから始めよう-。
健康意識の高まりで日本の喫煙者は減り続け、今や23・8%(平成18年国民健康栄養調査)と成人の4分の1以下。たばこ産業の社会的資格も、たばこ規制枠組条約のガイドラインにより、事実上剥奪(はくだつ)されようとしている段階だ。
たばこ煙には50種以上の発がん物質が含まれる。健康増進法が防止を求める受動喫煙の主因になる副流煙(たばこの先から出る煙)は、喫煙者が吸い込む主流煙に比べ、ニコチン2・8倍、タール3・4倍、ベンゾピレン3・4倍、アンモニア46倍など毒性や刺激が強い。
夫が1日20本以上吸う家庭では、妻の肺がん発症危険度が1・9倍、職場でも同僚が喫煙する事務所で30年以上勤務した従業員は1・86倍に高まる。「喫煙者は肩身が狭い」のは当然なことが分かるだろう。
≪自ら暗示に≫
次に、喫煙の発病危険度を理解したい。
「喫煙男性のがん発症危険度は肺が非喫煙者の23・3倍、口腔(こうこう)・咽頭10・9倍、食道6・8倍。脳卒中は全体で1・5倍、心筋梗塞(こうそく)1・9倍、糖尿病1・4倍、股(こ)関節骨折は80歳で1・7倍。妊娠では早産1・4倍、未熟児が2~3倍」
三嶋さんは、おどろおどろしい数字を並べる。
では、禁煙を続けるコツは、どんなところにあるのだろうか。三嶋さんは「しっかりした動機付けに加え、この動機をいつも思い浮かべ自ら暗示にかける。周囲にも禁煙を勧め、禁煙の方向性を強める」ことを強調する。
「たばこをやめると目に見えて身体症状が改善する。せき、たんが減り、息切れがなくなり、味やにおいが分かるようになる。寝付きが良く目覚めもさわやかに。こうした効果を頭に焼き付けることが大切」
さらに、「アルコールは喫煙を誘うので当初は酒席やたばこのにおいがする場所を避ける。どうしても吸いたくなったら、水を飲む、あめやガムを口に入れる、歯を磨くなど気分転換を。深呼吸や散歩、軽い運動もいい」とも。
ニコチン依存症の簡易判定=表=も活用したい。
「依存症となれば専門医に相談すべきだが、該当しない人はそれだけ禁煙しやすい状態なので、この事実を意識すれば、より成功しやすくなる」
≪意志頼りは「×」≫
健康保険で禁煙治療を受けるには、ニコチン依存症の判定結果と「1日喫煙本数×喫煙年数=200以上」であることが必要。現在は、たばこの代わりにニコチンを補給するガムやパッチが市販されており、医師を受診すれば効果の高い内服薬もある。
「意志の力だけでやめるのではなく、こうした代替療法を賢く活用したい。同時にあまり深刻に考えず、何度失敗してもいいと心の余裕を持つ。成功しそうな時、周囲にほめてもらえば励みになる」と助言する。
記者も20年前は1日40本以上吸った。受動喫煙の概念が普及しておらず、職場はたばこ吸い放題。「こんなうまいたばこを誰がやめるか!」と思っていた。
ところが、夜11時すぎまでの仕事と、終業後の同僚との飲酒が数カ月続くと胃の入り口が締め付けられるように。たばこを吸う気も減退し、ついに丸1日吸わないことがあった。そこで、「いつでも吸えばいいんだから」と思いながら、「もう1日」「1週間達成」「1カ月まで」…とゲーム感覚で徐々に期間を伸ばした。
胃の不快感が消えた2カ月後は、禁煙達成の自信が深まった。三嶋さんの指摘どおりだ。ただ、当初はガムをかむ量が増えて、あごが痛くなったが…。(八並朋昌)
=おわり
1年で心臓疾患の危険度半減
禁煙すると短期間で身体症状が改善されるという。20分後には早くも血圧や脈拍が下がり、12時間後には血中の一酸化炭素濃度が正常水準に。2週間から3カ月で心臓や肺の機能が良くなり、1~9カ月でせきや息切れが少なくなる。ここまでくると、健康な状態が、いかにさわやかなものであるかを実感でき、たばこを吸わないことの喜びがわいてくるはず。
1年後には高まっていた心臓疾患の危険度が半減し、5年で脳卒中の危険度が非喫煙者と同じ水準に下がる。そして、10年後には肺がんの死亡危険度が喫煙者の半分に下がり、口腔・咽頭、食道、膀胱(ぼうこう)、子宮頚(けい)がん、膵臓(すいぞう)がんの危険度も格段に低くなるという。
「何年も吸い続けて肺がヤニで真っ黒だから、今さら遅いよ」と思うのは大間違い。今からやめれば、これだけの効果が期待できる。
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5年やめましたから、これで脳卒中の危険度が普通の人並みになったということでしょうか。でも、こんなことで安心してはいけません。副流煙まみれの空気の汚い東京に暮らしているのです。いつ気を緩めたら、恐ろしい病魔が襲ってくるかもしれません。
子供たちを育て上げていつのたれ死んでもよいようになるまでは、健康は最大の武器です。その武器の効力をなくすタバコとはずっと縁を切っておかないと。
とはいえ、タバコを吸おうとはまったく思わない今日この頃。なぜなら離煙のすばらしさを知ってしまったから。料理も酒も上手いし、不快な思いはしないですむし。
ちょっとした無理から始める離煙生活。強くオススメします!
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【三日坊主を返上】(5)禁煙 「挑んでは失敗」の繰り返し… (産経新聞)
2009.1.9 07:48
心に余裕持ち代替療法も
禁煙にはまず、「たばこの害をよく理解して、しっかり動機付けすることが必要」
こう語るのは、京大付属病院副院長で呼吸器内科教授の三嶋理晃(みちあき)さん(57)だ。
そこで、たばこを取り巻く現状を理解するところから始めよう-。
健康意識の高まりで日本の喫煙者は減り続け、今や23・8%(平成18年国民健康栄養調査)と成人の4分の1以下。たばこ産業の社会的資格も、たばこ規制枠組条約のガイドラインにより、事実上剥奪(はくだつ)されようとしている段階だ。
たばこ煙には50種以上の発がん物質が含まれる。健康増進法が防止を求める受動喫煙の主因になる副流煙(たばこの先から出る煙)は、喫煙者が吸い込む主流煙に比べ、ニコチン2・8倍、タール3・4倍、ベンゾピレン3・4倍、アンモニア46倍など毒性や刺激が強い。
夫が1日20本以上吸う家庭では、妻の肺がん発症危険度が1・9倍、職場でも同僚が喫煙する事務所で30年以上勤務した従業員は1・86倍に高まる。「喫煙者は肩身が狭い」のは当然なことが分かるだろう。
≪自ら暗示に≫
次に、喫煙の発病危険度を理解したい。
「喫煙男性のがん発症危険度は肺が非喫煙者の23・3倍、口腔(こうこう)・咽頭10・9倍、食道6・8倍。脳卒中は全体で1・5倍、心筋梗塞(こうそく)1・9倍、糖尿病1・4倍、股(こ)関節骨折は80歳で1・7倍。妊娠では早産1・4倍、未熟児が2~3倍」
三嶋さんは、おどろおどろしい数字を並べる。
では、禁煙を続けるコツは、どんなところにあるのだろうか。三嶋さんは「しっかりした動機付けに加え、この動機をいつも思い浮かべ自ら暗示にかける。周囲にも禁煙を勧め、禁煙の方向性を強める」ことを強調する。
「たばこをやめると目に見えて身体症状が改善する。せき、たんが減り、息切れがなくなり、味やにおいが分かるようになる。寝付きが良く目覚めもさわやかに。こうした効果を頭に焼き付けることが大切」
さらに、「アルコールは喫煙を誘うので当初は酒席やたばこのにおいがする場所を避ける。どうしても吸いたくなったら、水を飲む、あめやガムを口に入れる、歯を磨くなど気分転換を。深呼吸や散歩、軽い運動もいい」とも。
ニコチン依存症の簡易判定=表=も活用したい。
「依存症となれば専門医に相談すべきだが、該当しない人はそれだけ禁煙しやすい状態なので、この事実を意識すれば、より成功しやすくなる」
≪意志頼りは「×」≫
健康保険で禁煙治療を受けるには、ニコチン依存症の判定結果と「1日喫煙本数×喫煙年数=200以上」であることが必要。現在は、たばこの代わりにニコチンを補給するガムやパッチが市販されており、医師を受診すれば効果の高い内服薬もある。
「意志の力だけでやめるのではなく、こうした代替療法を賢く活用したい。同時にあまり深刻に考えず、何度失敗してもいいと心の余裕を持つ。成功しそうな時、周囲にほめてもらえば励みになる」と助言する。
記者も20年前は1日40本以上吸った。受動喫煙の概念が普及しておらず、職場はたばこ吸い放題。「こんなうまいたばこを誰がやめるか!」と思っていた。
ところが、夜11時すぎまでの仕事と、終業後の同僚との飲酒が数カ月続くと胃の入り口が締め付けられるように。たばこを吸う気も減退し、ついに丸1日吸わないことがあった。そこで、「いつでも吸えばいいんだから」と思いながら、「もう1日」「1週間達成」「1カ月まで」…とゲーム感覚で徐々に期間を伸ばした。
胃の不快感が消えた2カ月後は、禁煙達成の自信が深まった。三嶋さんの指摘どおりだ。ただ、当初はガムをかむ量が増えて、あごが痛くなったが…。(八並朋昌)
=おわり
1年で心臓疾患の危険度半減
禁煙すると短期間で身体症状が改善されるという。20分後には早くも血圧や脈拍が下がり、12時間後には血中の一酸化炭素濃度が正常水準に。2週間から3カ月で心臓や肺の機能が良くなり、1~9カ月でせきや息切れが少なくなる。ここまでくると、健康な状態が、いかにさわやかなものであるかを実感でき、たばこを吸わないことの喜びがわいてくるはず。
1年後には高まっていた心臓疾患の危険度が半減し、5年で脳卒中の危険度が非喫煙者と同じ水準に下がる。そして、10年後には肺がんの死亡危険度が喫煙者の半分に下がり、口腔・咽頭、食道、膀胱(ぼうこう)、子宮頚(けい)がん、膵臓(すいぞう)がんの危険度も格段に低くなるという。
「何年も吸い続けて肺がヤニで真っ黒だから、今さら遅いよ」と思うのは大間違い。今からやめれば、これだけの効果が期待できる。
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5年やめましたから、これで脳卒中の危険度が普通の人並みになったということでしょうか。でも、こんなことで安心してはいけません。副流煙まみれの空気の汚い東京に暮らしているのです。いつ気を緩めたら、恐ろしい病魔が襲ってくるかもしれません。
子供たちを育て上げていつのたれ死んでもよいようになるまでは、健康は最大の武器です。その武器の効力をなくすタバコとはずっと縁を切っておかないと。
とはいえ、タバコを吸おうとはまったく思わない今日この頃。なぜなら離煙のすばらしさを知ってしまったから。料理も酒も上手いし、不快な思いはしないですむし。
ちょっとした無理から始める離煙生活。強くオススメします!
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