電子タバコを吸引する(vape)ということは、「毒ガス」を吸い込むこと。ショッキングな科学的事実です。
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【日本の議論】「電子たばこは発がん性ある」と専門家 大半が中国製、従来のたばこより危険説も
産経新聞 2015.5.6 12:00
液体を加熱して蒸気を吸う電子たばこが急激に広がっている。電子たばこは「VAPE(ベープ)」などと呼ばれ、吸引器は「アトマイザー」、気化させる溶液は「リキッド」や「ジュース」などと呼ばれ、おしゃれな雰囲気。欧米を中心に人気に火が付き、国内でも昨年から急速に広まっている。販売店の一部では「水蒸気だから無害」「禁煙に役立つ」などと安全性をアピールしつつ販売しているが、専門家は「電子たばこの蒸気は水蒸気ではない。発がん性物質が含まれ、毒ガスそのもの。絶対に吸うべきではない」と警鐘を鳴らず。電子たばこでがんになるのか…(村島有紀)
カラフル、高級感をアピール
電子たばこは、2004年に中国人薬剤師が、吸引器にニコチンや香料を入れた溶液を加熱して蒸気を吸い込む「仕組み」を発明したことから、世界的に広まった。
東京都墨田区で昨年11月にオープンした電子たばこ専門店。ガラスケースの中には、メタリックシルバーやブルー、グリーンなど、円筒形のきれいな吸引器が並ぶ。まるで高級万年筆か、香水を入れる容器つまり旧来の「アトマイザー」のような雰囲気。価格も数千円から1万円を超える商品もあり、高級感満載だ。
眺めていると声をかけられた。「どんなのをお探しですか?」
以前はたばこを吸っていたと伝えると、メントール系のリキッドを勧められた。吸い込むと、少し甘めのミントのにおいが広がる。紙たばこを吸った際、口の中に残るざらつきや粘りはなく、“におい”を吸う感じだ。息を吐くと、口から白い煙がスーッと出てきた。吸い込んだ煙のせいか、店内に充満する臭いのせいか、少し気分が悪くなったが、「煙は水蒸気だから、吸い込んでも無害。煙を出したくないなら、煙の量を少なくする操作もできる。女性にはフルーツ味も人気ですよ。禁煙目的で始める方も多い」とスタッフ。
「ニコチン入りはないのか?」と聞くと、別の男性スタッフは「販売はできないが、個人輸入はできる。たばこが値上がりしているから、ニコチンを個人輸入するほうが安い。電子たばこは節約にもなる」と説明する。
アロマと同じ…手投げ弾タイプも
電子たばこは、5年前にも一時ブームがあったが、昨年から急速に広まり、今年に入ってからは、トレンドグッズとして特集する雑誌も登場している。日本に最初に輸入されたのは財務省関税局の担当者によると、平成18~19年。口に含む吸引器は厚生労働省の食品衛生局、また、溶液の成分は、同省麻薬対策課が確認し、輸入品の分類上、アロマオイル(植物の製油)と同様に扱われている。吸引器は充電式のため、バッテリー部分は電子器具に分類された。現状では、ニコチン入り溶液の他者への販売はできないが、個人輸入は可能。しかも、この溶液は個人輸入しても無税で、「たばこ」として課税されない。
吸引器の形状は、ペン型のほか、パイプや水たばこ、紙たばこなど従来の「たばこ型」、USBメモリーなどの「パソコン周辺機器型」、さらにオイル式ライターや手投げ弾に似せたものなどさまざまだ。
加熱すると発がん性物質に
電子たばこで吸引する溶液の主成分はプロピレングリコールやグリセリン。プロピレングリコールは無味無臭無色の液体で、不凍液や潤滑剤、保湿剤として食品や化粧品など広く用いられている。溶液にブルーベリー、ストロベリー、ミントなどさまざまなにおいがあるのは、さまざまな化学物質が香料として添加されているため。ニコチン入りの溶液もある。
要するに電子たばこは、加熱して気化した溶液を肺に吸い込む仕組みだが、本当に体に影響はないのだろうか?
国立がん研究センターたばこ政策研究部の望月友美子部長は「プロピレングリコールは加熱の過程で、プロピレンオキサイドという発がん性物質に変わる。電子たばこの蒸気吸入が原因で起こる肺炎の一種の症例も世界で数例だが報告されている。電子たばこの蒸気は、水蒸気ではない。毒ガスそのもの。副流煙も含めて、自分はもちろん、子供にも絶対に吸わせないで」と警告する。
望月部長によると、プロピレングリコールやグリセリンを、蒸気として肺に吸入したときの安全性は一度も科学的に評価されたことはない。さらに電子たばこの最大の危険性は「溶液の中に何が入っているか分からないこと」だ。溶液の中には「大麻のにおい」と書かれたリキッドもある。
昨年11月に開催された厚生労働省の専門委員会では、国立保健医療科学院から「国内で販売されている電子たばこは、ニコチンが含まれていないことになっているが、25銘柄45味中、11銘柄15味でニコチンが検出された」。また、「電子たばこのガスに含まれる(発がん性物質の)ホルムアルデヒドは、紙たばこよりも多く、1吸で環境省のシックハウスのガイドラインを超える濃度」などと報告された。
望月部長は「米国のブランドとあっても、大半は中国で作られている。肺は器官の中でも最も繊細で、肺に吸収された物質はダイレクトに脳に届く。中に何が入っているか分からないものを、肺に入れるのは危険」と強調する。
研究は始まったばかり
昨年開かれたWHO(世界保健機関)たばこ規制枠組条約締約国会議によると、世界では466銘柄、7000種の電子たばこ用の香料が流通し、2013年の市場規模は約30億ドル。2030年までに17倍に増えると予想されている。欧米ではニコチンを含む製品を医薬品として規制したり、未成年への販売と使用を禁止したりする動きがあるが、日本にはまだない。厚生労働省では、成分分析や人体への影響をさらに調べ、対策を協議する方針だ。
望月部長は「たばこの影響は長年研究されているが、電子たばこの研究は始まったばかり。『無害』、『たばこの代替品になる』というイメージが先行し、若者を中心に広まると取り返しの付かないことになる。また、危険ドラッグの吸引器にもなりえるため、薬物へのハードルが低くなる。そうなる前に危険性に気づいてほしい」と話している。
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いやはや、どうして人類はこんなに身体に悪いものを体内に取り込みたいのでしょう。電子タバコを含め、すべての種類のタバコが深刻な健康被害をもたらすことを知っておくべきです。
「電子タバコだから、大目に見てあげよう」とエンネイブラー(enabler)にならないように、喫煙者の親御さんや友人は注意してあげるべきです。
しかも出どころがネトウヨ御用達3K新聞とか終わってるw
過度な電圧をかけて燃やしたらどうなるか、
発火した際に生じる気体は害があるか、など
そんなもん危険で当たり前です。
TVだってPCだって過度な電圧をかければ燃えるでしょうし、有毒なガスだって発生するかもしれません
テフロン加工のフライパンだって空焚きすれば有毒ガスが発生しますよ
有毒ガスが発生するのなら話題のフィリップモリス製IQOSやJT製のプルームテックも同じくグリセリン等を用いて水蒸気を発生させ吸引するので問題ですね(笑)
これらの企業も毒ガスそのものを発生させる装置であれば大問題ですね。
「25銘柄45味中、11銘柄15味でニコチンが検出された」ともありますが、薬事法違反の犯罪行為なのに何処のメーカー製で何の銘柄なのかも調べても載っていません…
>電子たばこの蒸気吸入が原因で起こる肺炎の一種の症例も世界で数例だが報告されている。
実際のたばこ吸引が原因で起こる肺炎、癌などは数例どころか数えきれない程に起こっていますがね
何も吸わないのに越したことは無いですが、偽りや誤った知識を単に受け入れるだけで無く、何がウソで何が真実を見極める力が無い人は何にも手を出さない方が良いのは間違いありません。
この時点で、浅はかすぎますな。
気にしていたらサラダも食べられませんね。
殆んどが中国製って…中国製なんて買わずに日本製にすればよいじゃん。日本製もあるんだから。