無煙たばこがブームのようですが、だまされないようにしないと、後悔することになりそうです。
**********
「無煙たばこ」は無害か 解釈めぐり新たな“火種”に(産経新聞) - goo ニュース
2010年7月5日(月)08:00
5月から試験販売されている「無煙たばこ」が好評だ。品薄状態が続き、JTは全国展開を視野に入れて生産体制を増強する。「かぎたばこ」に属し、文字通り「香りを楽しむ」タイプ。喫煙禁止ゾーンでも許可されるなど、喫煙家にとっては“追い風”だ。一見、受動喫煙の被害はないように見えるが、「紙巻きたばこ同様、呼気から有害物質がはき出されている」と警鐘を鳴らす医師もいる。(日出間和貴)
≪喫煙家に“追い風”≫
「火を使わず、煙が出ない」-。紫煙に対する規制が強まる中、発売1カ月で65万箱という記録的な売れ行きを見せる「ゼロスタイル・ミント」。パイプ状の本体に葉タバコを詰めたカートリッジがセットされ、周囲に気兼ねなく吸えることが最大の利点だ。
本体とカートリッジ2本入りで300円。1本のカートリッジで半日から1日程度楽しめる。ヘビースモーカーにとっては、たばこ代の節約にもなる。「ニコチンの量は、軽いタイプのマイルドセブンの20分の1程度。他人に迷惑をかけたくないという喫煙家の支持が高い」(同社IR広報部)という。
一方、日本禁煙学会理事長で、神経内科が専門の作田学医師は「口から吸ったものは必ずはき出される。無煙のため目には見えないが、呼気に含まれる有害物質によって知らず知らずのうちに受動喫煙にさらされる」と指摘する。
無煙タイプのたばこは海外で愛好家が多い。中でも「スヌース」と呼ばれる口の粘膜に付けて楽しむ製品がスウェーデンを中心に普及。日本でもインターネットで購入できる。口に直接含むため、欧米の医師らの間で口腔(こうくう)がんとの関係が懸念されている。
作田医師は「かぎたばこの使用で、口腔がんの発生が約4・2倍起こりやすくなるという米国研究者の報告がある。無煙と聞くと、喫煙によるリスクがないようにも思えるが、心筋梗塞(こうそく)や脳卒中を発症する懸念もある。たばこであることに変わりはない」と語気を強める。パッケージには「健康に及ぼす悪影響が他製品に比べて小さいことを意味するものではない」と記されているように、JTも「無煙は無害ではない」との認識はあるようだ。
≪一部航空会社で容認≫
無煙たばこの広がりについて、厚生労働省は静観の構えだ。健康増進法第25条は受動喫煙を「室内またはこれに準ずる環境において他人のたばこの煙を吸わされること」と定義。同省生活習慣病対策室は「無煙たばこは法律上、受動喫煙のカテゴリーに入らない。そのため、禁煙場所における使用を禁止できない」と説明する。
実際、煙害が周囲にいる人に直接及ぶことがなく、快適性が損なわれないとの判断から、一部の航空会社などでは無煙たばこを容認。「路上喫煙禁止条例」を定める東京都千代田区でも「煙が出ないうえ、ポイ捨ての恐れもない」(同区安全生活課)として、取り締まりの対象外だ。
禁煙ムードの機運が高まる中、無煙たばこは市民権を得るのか。その解釈をめぐり、愛煙家と禁煙推進家との間で新たな“火種”になりそうだ。
■「朝の一服」は依存度アップ
たばこの主成分であるニコチンは、神経伝達物質の放出を促す。快感や、やる気をつかさどるドーパミンもその一つ。ヘビースモーカーは快感などの作用を求めて継続的にたばこを吸い、ニコチン依存に陥る。
スウェーデンのファガストローム医師による質問表は、「ニコチン依存度」を試す代表的な評価法として知られる。質問項目に「起床後、何分で最初のたばこを吸うか?」とあるように、ニコチン依存度は1日のたばこ量に加え、起きてすぐに吸いたくなる人ほど高いと判定される。
**********
無煙たばこであろうが、たばこはたばこ。そのたばこを吸っている近くにいるひとは、煙を吸う二次受動喫煙を避けられても、化学物質の飛沫に影響を受ける三次受動喫煙から避けることはできませんん。もちろん、喫煙者の健康被害も少なくはないはず。「JTにだまされた!」と後で悔やんでも遅すぎます。離煙主義者としては、ぜひとも取り締まってもらいたいところ。
それにしても、JTの雑誌広告はひどすぎ。無煙たばこなど、堂々と多くの若者が読む『R25』などに載せています。他の先進国では考えられないこと。政治家はこの辺をどう考えているのでしょう。参議院選挙の争点のひとつになって然るべきものだと思ったのですが。
**********
「無煙たばこ」は無害か 解釈めぐり新たな“火種”に(産経新聞) - goo ニュース
2010年7月5日(月)08:00
5月から試験販売されている「無煙たばこ」が好評だ。品薄状態が続き、JTは全国展開を視野に入れて生産体制を増強する。「かぎたばこ」に属し、文字通り「香りを楽しむ」タイプ。喫煙禁止ゾーンでも許可されるなど、喫煙家にとっては“追い風”だ。一見、受動喫煙の被害はないように見えるが、「紙巻きたばこ同様、呼気から有害物質がはき出されている」と警鐘を鳴らす医師もいる。(日出間和貴)
≪喫煙家に“追い風”≫
「火を使わず、煙が出ない」-。紫煙に対する規制が強まる中、発売1カ月で65万箱という記録的な売れ行きを見せる「ゼロスタイル・ミント」。パイプ状の本体に葉タバコを詰めたカートリッジがセットされ、周囲に気兼ねなく吸えることが最大の利点だ。
本体とカートリッジ2本入りで300円。1本のカートリッジで半日から1日程度楽しめる。ヘビースモーカーにとっては、たばこ代の節約にもなる。「ニコチンの量は、軽いタイプのマイルドセブンの20分の1程度。他人に迷惑をかけたくないという喫煙家の支持が高い」(同社IR広報部)という。
一方、日本禁煙学会理事長で、神経内科が専門の作田学医師は「口から吸ったものは必ずはき出される。無煙のため目には見えないが、呼気に含まれる有害物質によって知らず知らずのうちに受動喫煙にさらされる」と指摘する。
無煙タイプのたばこは海外で愛好家が多い。中でも「スヌース」と呼ばれる口の粘膜に付けて楽しむ製品がスウェーデンを中心に普及。日本でもインターネットで購入できる。口に直接含むため、欧米の医師らの間で口腔(こうくう)がんとの関係が懸念されている。
作田医師は「かぎたばこの使用で、口腔がんの発生が約4・2倍起こりやすくなるという米国研究者の報告がある。無煙と聞くと、喫煙によるリスクがないようにも思えるが、心筋梗塞(こうそく)や脳卒中を発症する懸念もある。たばこであることに変わりはない」と語気を強める。パッケージには「健康に及ぼす悪影響が他製品に比べて小さいことを意味するものではない」と記されているように、JTも「無煙は無害ではない」との認識はあるようだ。
≪一部航空会社で容認≫
無煙たばこの広がりについて、厚生労働省は静観の構えだ。健康増進法第25条は受動喫煙を「室内またはこれに準ずる環境において他人のたばこの煙を吸わされること」と定義。同省生活習慣病対策室は「無煙たばこは法律上、受動喫煙のカテゴリーに入らない。そのため、禁煙場所における使用を禁止できない」と説明する。
実際、煙害が周囲にいる人に直接及ぶことがなく、快適性が損なわれないとの判断から、一部の航空会社などでは無煙たばこを容認。「路上喫煙禁止条例」を定める東京都千代田区でも「煙が出ないうえ、ポイ捨ての恐れもない」(同区安全生活課)として、取り締まりの対象外だ。
禁煙ムードの機運が高まる中、無煙たばこは市民権を得るのか。その解釈をめぐり、愛煙家と禁煙推進家との間で新たな“火種”になりそうだ。
■「朝の一服」は依存度アップ
たばこの主成分であるニコチンは、神経伝達物質の放出を促す。快感や、やる気をつかさどるドーパミンもその一つ。ヘビースモーカーは快感などの作用を求めて継続的にたばこを吸い、ニコチン依存に陥る。
スウェーデンのファガストローム医師による質問表は、「ニコチン依存度」を試す代表的な評価法として知られる。質問項目に「起床後、何分で最初のたばこを吸うか?」とあるように、ニコチン依存度は1日のたばこ量に加え、起きてすぐに吸いたくなる人ほど高いと判定される。
**********
無煙たばこであろうが、たばこはたばこ。そのたばこを吸っている近くにいるひとは、煙を吸う二次受動喫煙を避けられても、化学物質の飛沫に影響を受ける三次受動喫煙から避けることはできませんん。もちろん、喫煙者の健康被害も少なくはないはず。「JTにだまされた!」と後で悔やんでも遅すぎます。離煙主義者としては、ぜひとも取り締まってもらいたいところ。
それにしても、JTの雑誌広告はひどすぎ。無煙たばこなど、堂々と多くの若者が読む『R25』などに載せています。他の先進国では考えられないこと。政治家はこの辺をどう考えているのでしょう。参議院選挙の争点のひとつになって然るべきものだと思ったのですが。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます