タバコと縁を切る離煙運動を続けるINDECであります。したがって、公共の場所ならびに公共交通機関における完全禁煙こそわれら離煙主義者にとっての夢であります。
そして、何よりも早く実現して欲しいのが、タクシーの完全禁煙化。具合が悪い時にタクシーに乗りたくても、現状では禁煙タクシーを捜すのは困難きわまりません。そこで、いくつかの病院が立ち上がりました。
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病院前の客待ちタクシー、禁煙車限定じわり進む
2006年10月29日15時07分
客待ちするタクシーを禁煙車に限る病院が出てきた。健康増進法が施行されて公共施設の禁煙・分煙が進むなか、たばこのにおいがこもるタクシーの規制に病院が取り組み始めた。禁煙車はまだ少ないが、ビジネスチャンスとみて増やすタクシー会社もある。
「『禁煙タクシー』のみ許可致します」
東京都港区の虎の門病院の正面玄関前には、こんな看板がある。
今年1月に設置した。禁煙マークのないタクシーが入ってくると職員が注意する。
外来患者は1日に約3200人。ポスターによる告知など理解を得るための準備に2カ月かけ、優先的に禁煙車を回す国際自動車(港区)の協力で実現した。
「帰宅の際のことも含めて患者の方に対する医療サービスの一環と考えました。禁煙は時代の流れです」と吉村邦彦・呼吸器センター内科部長は説明する。
「禁煙車」とは車内で一度もたばこが吸われたことがなく、屋根の上やボディーに禁煙マークが付いている車をさす。
東京大学医学系研究科の中田ゆりさんの研究によると、車内で1人が喫煙すると粉じん濃度は通常の12倍に、2人喫煙すると31.6倍になる。「車内で吸わなくても、直前まで吸っていた人が乗ると肺に残っていた煙が吐き出され、粉じん濃度は約4倍になります」と中田さん。「車内で多くの人が受動喫煙を強いられていることを知ってほしい」と指摘する。
国際自動車は04年12月に禁煙車を導入し始めた。現在は全体の2割強にあたる約340台が禁煙車で、今年度内に500台まで増やす計画だ。
全国的には札幌市の札幌社会保険総合病院(秦温信(はた・よしのぶ)病院長)がいち早く禁煙車限定に踏み切った。保有する45台すべてが禁煙車という山崎自動車工業(北海道江別市)が協力している。
東京都中央区の聖路加国際病院も禁煙車以外の乗り入れ制限に踏み切り、昨年12月、都内のタクシー会社約60社に理解を求める文書を送った。しかし、通常車の乗り入れは続き、今年8月に再度申し入れた。
それでも時折は通常車を見かける。ある運転手は「並んでいるのが禁煙車ばかりだとためらうが、きょうはみんな通常車だった」と苦笑する。
03年に健康増進法が施行され、病院を含め、公共施設では分煙、禁煙化が進む。今年4月の診療報酬改定で禁煙指導に保険点数がつくようになり、施設内の全面禁煙がその条件になったことも禁煙化への取り組みを後押しする。
とはいえ国土交通省などによると、禁煙タクシーは05年度末現在で全国に5867台。前年度より2300台余増えたが、それでも全体の約3%に過ぎない。
「たばこを吸いたい客もおり、禁煙車にすると売り上げが減る」とタクシー会社が心配するためと東京乗用旅客自動車協会はみる。
昨年6月に禁煙車を導入し、現在は2割にあたる約150台が禁煙車の日の丸交通(文京区)も「今後増やすかどうかは社会情勢を見ながら決めたい」と慎重だ。神奈川県タクシー協会によると、加盟社が持つ約1万台のうち禁煙車はまだ約360台にすぎない。
今年8月から「禁煙車限定」を掲げた東京都文京区の順天堂医院。
タクシー乗り場にいた女性(42)は「禁煙車でないと、車内で窓を開けてもたばこのにおいが消えず、具合が悪くなることもあります。他の病院も禁煙車だけにしてほしい」と話す。
呼吸器内科の瀬山邦明助教授は禁煙外来も担当する。昼休みに職員十数人と見回り、医院の外の道で吸い殻を拾う。構内で通常車を見つければ、運転手に禁煙車限定の取り組みを丁寧に伝える。そうやって地道に働きかけていくつもりだ。
**********
禁煙外来に来た患者さんが、煙もうもうのタクシーに乗って帰る。なんと不条理な光景でしょう。
離煙タクシーが増えることを願うゴウ先生でした。
そして、何よりも早く実現して欲しいのが、タクシーの完全禁煙化。具合が悪い時にタクシーに乗りたくても、現状では禁煙タクシーを捜すのは困難きわまりません。そこで、いくつかの病院が立ち上がりました。
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病院前の客待ちタクシー、禁煙車限定じわり進む
2006年10月29日15時07分
客待ちするタクシーを禁煙車に限る病院が出てきた。健康増進法が施行されて公共施設の禁煙・分煙が進むなか、たばこのにおいがこもるタクシーの規制に病院が取り組み始めた。禁煙車はまだ少ないが、ビジネスチャンスとみて増やすタクシー会社もある。
「『禁煙タクシー』のみ許可致します」
東京都港区の虎の門病院の正面玄関前には、こんな看板がある。
今年1月に設置した。禁煙マークのないタクシーが入ってくると職員が注意する。
外来患者は1日に約3200人。ポスターによる告知など理解を得るための準備に2カ月かけ、優先的に禁煙車を回す国際自動車(港区)の協力で実現した。
「帰宅の際のことも含めて患者の方に対する医療サービスの一環と考えました。禁煙は時代の流れです」と吉村邦彦・呼吸器センター内科部長は説明する。
「禁煙車」とは車内で一度もたばこが吸われたことがなく、屋根の上やボディーに禁煙マークが付いている車をさす。
東京大学医学系研究科の中田ゆりさんの研究によると、車内で1人が喫煙すると粉じん濃度は通常の12倍に、2人喫煙すると31.6倍になる。「車内で吸わなくても、直前まで吸っていた人が乗ると肺に残っていた煙が吐き出され、粉じん濃度は約4倍になります」と中田さん。「車内で多くの人が受動喫煙を強いられていることを知ってほしい」と指摘する。
国際自動車は04年12月に禁煙車を導入し始めた。現在は全体の2割強にあたる約340台が禁煙車で、今年度内に500台まで増やす計画だ。
全国的には札幌市の札幌社会保険総合病院(秦温信(はた・よしのぶ)病院長)がいち早く禁煙車限定に踏み切った。保有する45台すべてが禁煙車という山崎自動車工業(北海道江別市)が協力している。
東京都中央区の聖路加国際病院も禁煙車以外の乗り入れ制限に踏み切り、昨年12月、都内のタクシー会社約60社に理解を求める文書を送った。しかし、通常車の乗り入れは続き、今年8月に再度申し入れた。
それでも時折は通常車を見かける。ある運転手は「並んでいるのが禁煙車ばかりだとためらうが、きょうはみんな通常車だった」と苦笑する。
03年に健康増進法が施行され、病院を含め、公共施設では分煙、禁煙化が進む。今年4月の診療報酬改定で禁煙指導に保険点数がつくようになり、施設内の全面禁煙がその条件になったことも禁煙化への取り組みを後押しする。
とはいえ国土交通省などによると、禁煙タクシーは05年度末現在で全国に5867台。前年度より2300台余増えたが、それでも全体の約3%に過ぎない。
「たばこを吸いたい客もおり、禁煙車にすると売り上げが減る」とタクシー会社が心配するためと東京乗用旅客自動車協会はみる。
昨年6月に禁煙車を導入し、現在は2割にあたる約150台が禁煙車の日の丸交通(文京区)も「今後増やすかどうかは社会情勢を見ながら決めたい」と慎重だ。神奈川県タクシー協会によると、加盟社が持つ約1万台のうち禁煙車はまだ約360台にすぎない。
今年8月から「禁煙車限定」を掲げた東京都文京区の順天堂医院。
タクシー乗り場にいた女性(42)は「禁煙車でないと、車内で窓を開けてもたばこのにおいが消えず、具合が悪くなることもあります。他の病院も禁煙車だけにしてほしい」と話す。
呼吸器内科の瀬山邦明助教授は禁煙外来も担当する。昼休みに職員十数人と見回り、医院の外の道で吸い殻を拾う。構内で通常車を見つければ、運転手に禁煙車限定の取り組みを丁寧に伝える。そうやって地道に働きかけていくつもりだ。
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禁煙外来に来た患者さんが、煙もうもうのタクシーに乗って帰る。なんと不条理な光景でしょう。
離煙タクシーが増えることを願うゴウ先生でした。
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