12月21日の「離煙アパート、栃木に誕生」で紹介した栃木県小山市の前面禁煙アパート、完成前に全部の入居が決まったのだとか。めでたいことです。パチパチパチ!
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全面禁煙アパート人気 小山
完成前に入居率100%
室内やベランダだけでなく、敷地内すべてを禁煙にしたアパートが、小山市羽川に完成した。入居者は契約の際に全面禁煙を誓約する覚書を交わし、来客も含めて喫煙が禁じられる。20年以上、禁煙運動をしている同所の農業板子文夫さん(69)と妻まさ子さん(61)がアパートを建てた。たばこを嫌う人の引き合いが多く、完成前に10戸全部の入居者が決まった。
板子さんは、元JR東日本社員。気管支炎を患い、上司や同僚の副流煙に悩んだ。小山駅に勤務していた1992年、JR東日本を相手取って、慰謝料と職場の禁煙を求める訴えを東京地裁に起こし、2年後に和解。同駅執務室の全日禁煙を勝ち取るなど、禁煙運動に携わってきた。
「禁煙運動の一環として、自宅に隣接する土地を利用したい」と考え、住宅メーカー担当者との話し合いで、全面禁煙アパートの建築が今年1月にまとまった。
アパートは鉄骨2階建て1棟で、2LDKが10戸ある。各戸とも駐車場が2台分付いている。国道4号に面したフェンスには、「当敷地内は屋外でも全面禁煙です」と書かれた看板を設置し、徹底している。「禁煙の制限付き」ということから、家賃を相場より安くする意見が住宅メーカーから出されたが、「需要がある」との判断から、周辺相場の月額6万4000~6万8000円に落ち着いたという。
建築した大和ハウス工業小山支店の小野高・集合住宅営業所長は「敷地内も含めて全面禁煙アパートは、当社では全国でも初めて。完成時の入居率100%は驚異的で、予想以上の人気に驚いている。首都圏でも広まる可能性がある」と話す。
(2010年12月25日 読売新聞)
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そうです、絶対に「需要」はあります。たばこが嫌いな離煙派はどんどん増えているのです。こういう差別化戦略が経営の安定化を生む時代なのです。
ともあれ、板子文夫さんご夫妻に、拍手。こういう禁煙アパートが増え、受動喫煙被害がなくなる日に向けての確実な一里塚となりました。
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