戦時下の広島・呉を舞台にしたアニメーション映画「この世界の片隅に」(片渕須直監督)のプロデューサー、真木太郎さんが12日、同映画のロングバージョンを制作することを明らかにした。詳細は明らかにしていないが、映画化する際に原作からカットされたエピソードなどを盛り込むとしている。

東京都新宿区の「テアトル新宿」で同日、公開1周年記念の舞台挨拶があり、片渕監督や主役の「すず」を演じた俳優・のんさんらが登壇。その中で真木さんが、「時期は確定していないが、ロングバージョンを皆さんにお見せすることになりました」と明らかにすると、会場からは拍手が湧いた。

 発売中のブルーレイなどに収録されている本編は129分。ロングバージョンの作画や声の録音などは、今後行うという。公開時期などは現段階では未定。真木さんは取材に、「今の作品とは、また違うすずさんの世界をお見せできると思います。期待してください」と語った。

 「この世界の片隅に」は、漫画家のこうの史代さんの原作。昨年11月に公開され、映画誌「キネマ旬報」が選ぶ2016年公開日本映画ベスト・テンで1位に輝き、200万人以上を動員。海外でも上映されている。(松崎敏朗)

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これは、原作の漫画とともに、傑作です。映画ファンならずとも、日本人なら観るべき映画です。

そのロングバージョンが出るというのは、うれしいこと。映画に盛り込んでほしかった原作部分が多々ありましたから。一日も早い完成を期待しています。

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