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黒田博樹投手の1万アウト達成は、「大当主」の証明

2016年09月15日 05時59分03秒 | 時事放談: 国内編

野球とは、アウトを取らないと試合が前に進まないスポーツなのだと改めて考えさせられた記事です。

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(葦)1万アウト 黒田の勲章 篠原大輔
朝日新聞 2016年9月14日15時34分

 広島カープが25年ぶりのリーグ優勝を決めた10日の巨人戦。私は東京ドームの記者席から、ある節目に注目していた。

 六回裏、巨人の攻撃は1死一、二塁になった。マウンドには広島の先発、黒田博樹。打席に村田修一を迎えた。ホームランなら逆転される場面で空振り三振を奪い、黒田は「よっしゃ」と叫んだ。

 この瞬間、彼が1997年にプロ入りしてから積み重ねたアウト数は、日米通算で1万に達した。さらにもう一つ加えて、交代した。通算投球回から換算すると、日本のプロ野球では金田正一が1万6580アウトで最多。黒田の日米通算1万1アウトは歴代17位に当たる。

 黒田は大リーグの7年で1319イニングを投げた。当時、中4日と過酷なローテーションを守り続けたからこそ、大台に達した。黒田はこの試合の2日前、1万アウトについて言っていた。「僕の中では、勝ち負け以上に大事な部分です。しっかり準備して、調整しないと、なかなかできない。こうやって積み重ねてこれてるのは、誇りに思います

 涙の優勝と同時に、41歳が大きな勲章を手にした夜だった。

(スポーツ部記者)

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投手の仕事は、ひとつでも多くのアウトを取ることです。投手がアウトをひとつも取れないと、試合は永遠に続き、試合が成立しないからです。

そのことを黒田投手の1万アウトで思い出しました。

1万アウトを取るためには、ざっと3334イニング投げなければならないわけで、それだけの投球機会を得られただけで、どれだけチームから信頼されているかわかります。

ちなみに、投球回数20位までの投手をWikipediaの記事から引用すると、次のようになります。

順位 選手名 投球回

1 金田正一 5526.2
2 米田哲也 5130
3 小山正明 4899
4 鈴木啓示 4600.1
5 別所毅彦 4350.2
6 梶本隆夫 4208
7 V.スタルヒン 4175.1
8 東尾修 4086
9 山田久志 3865
10 稲尾和久 3599

11 若林忠志 3557.1
12 野口二郎 3447.1
13 長谷川良平 3376.1
14 平松政次 3360.2
15 山本昌 3348.2
16 工藤公康 3336.2
17 村田兆治 3331.1
18 三浦大輔 3261.1
19 松岡弘 3240
20 江夏豊 3196

錚々たる球史に残る大投手ばかりです。ここまでくると、「投手」ではなく、「当主」と表記したくなります。上記したように、投手がアウトを取れないと、ゲームは成立しないのですから。

なるほど、勝利数以上に重要な記録であり、黒田「当主」の価値が見えてきます。


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