面白い。アメリカが、変わるかもしれません。
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(特派員メモ)通勤時間に静寂を @米国・ニューヨーク
朝日新聞 2016年9月15日09時30分
ニューヨーク郊外から中心部に向かう通勤電車に乗っていたら、車掌が「車内では携帯電話の通話は禁止です」とスピーチでもするかのような大声で乗客に呼びかけた。
米国での勤務は4年を超えるが、初めてのことだった。乗客の電車内での通話は日常の光景で、近くに人がいようが、おかまいなし。車両全体に大きな笑い声が響くことも珍しくない。
車掌の呼びかけが気になったので、鉄道会社に聞いてみると、「車内では静かに」と銘打ったキャンペーンを最近始めたという。車両内に専用ステッカーも掲げられた。
先日、興味深い光景を見かけた。満員の通勤電車内で、若い女性が周囲にかまわず通話していた。「裁判になってね」「それで弁護士に相談したら」……。周りに声が響いて不快な気分になった。
すると、私の隣のスーツ姿の男性が新聞に目を落としたまま静かに言った。「通勤時間ぐらい静寂がほしいね」。何人かが「賛成」「そう思う」と声をあげ、女性は気まずそうに会話をやめた。
日本のような携帯マナーが米国でも広がるかどうか。興味津々だ。(畑中徹)
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あれだけプライバシーを重視するアメリカ人が、自分の私生活を暴露する内容を、携帯電話でなら人前でも大声で話すということが信じられなかったのですが、そういうことを嫌がる機運が盛り上がっていることを聴いて、ある意味、ホッとしました。
それにしても、日本人の民度は、相当な高さです。最近は、電車の中で携帯電話を使って話す人など、本当に少なくなりましたから。世界に誇ってよいことです。
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