【ロンドン共同】男子マラソンで2時間1分39秒の世界記録を持つエリウド・キプチョゲ(34)=ケニア=が12日、ウィーンで行われた特別レースで、フルマラソン史上初の2時間切りとなる1時間59分40秒で走った。記録は非公認となるが「この機会を与えてくれて感謝している」と快挙達成に喜びを語った。
複数のペースメーカーが何度も入れ替わって引っ張り、自転車から飲み物を受け取るなど特殊な補助を受けてのレース。2016年リオデジャネイロ五輪のマラソン金メダリストは、17年にもスポーツ用品大手ナイキの企画でイタリアのサーキットで挑戦したが、2時間0分25秒だった。
男子マラソンの世界記録保持者エリウド・キプチョゲ(34)=ケニア=がマラソンで「人類初」の2時間切りに挑戦するイベントが12日、ウィーンで開催され、1時間59分40秒で完走し2時間の壁を突破した。諸条件を満たしていないため、国際陸連からは世界記録として公認されない。
ほぼ平たんな周回コースで行われ、風よけになる前方に5人、後方に2人ついたペースメーカーが入れ替わりながら力走をサポートした。キプチョゲは1キロ約2分50秒のペースで、ハーフを59分台で通過。勢いを維持したまま最後は余裕の表情でゴールし、「私は最も幸せな男。人間に限界はない」と喜んだ。ペースメーカーには男子1万メートルで日本記録を持つ村山紘太(旭化成)も参加した。
2016年リオデジャネイロ五輪金メダルのキプチョゲは昨年のベルリン・マラソンで2時間1分39秒の世界記録を樹立。17年にもイタリアで2時間切りに挑んだが、後半に失速して2時間0分25秒にとどまった。男子マラソンの日本記録は大迫傑が昨年マークした2時間5分50秒。
【ウィーン=岡田浩幸】マラソンの世界記録保持者、エリウド・キプチョゲ(34)(ケニア)が前人未到の「2時間切り」に挑むイベントが12日、ウィーンで行われ、1時間59分40秒をマークした。国際陸連の非公認レースのため世界記録には認定されない。
キプチョゲは昨年のベルリンマラソンで2時間1分39秒の世界記録を樹立。今回はウィーンの公園を利用し、全行程の90%が直線で高低差のほとんどない特設コースで挑戦。複数の五輪メダリストらがペースメーカーとして参加し、常に7人がキプチョゲを囲んで風よけになって先導した。
キプチョゲは「歴史を作ることができ、偉大な気分。人類に限界がないことを証明できた。私は世界一幸せな男だ」と語った。
オーストリア・ウィーンのプラーター公園に設置された特設コースでフルマラソン2時間切りを達成し、歓喜するエリウド・キプチョゲ(2019年10月12日撮影)。(c)HERBERT NEUBAUER / APA / AFP
【AFP=時事】陸上、男子マラソンのエリウド・キプチョゲが12日、フルマラソンの2時間切りを達成して歴史を塗り替えた。
オーストリア・ウィーンにあるプラーター公園に記録達成をより可能なものにするため設置された特設コースで、キプチョゲは非公式ながら1時間59分40秒2を記録し、史上初めてフルマラソンで2時間切りを達成した。
五輪金メダリストでもある34歳のキプチョゲはすでに、第45回ベルリン・マラソンで2時間1分39秒の世界新を記録している。
キプチョゲは、総勢41人のペースメーカーとスピードを設定する先導車にともなわれ、2年前にイタリア・モンツァで達成を逃した記録を打ち破った。
キプチョゲは「自分が最初の男だ。人間には誰にも限界がないと、多くの人に知らしめたい」と語っている。
かなり整然と1キロ2分50秒のペースを保ち続けたキプチョゲは笑顔を見せながら手振りを交えてフィニッシュラインを通過。沿道ではケニア国旗を振る多くのファンが並び、大声援を送る中、中盤頃には記録を11秒上回るペースで走っていた。 【翻訳編集】AFPBB News
マラソンで2時間1分39秒の世界記録を持つエリウド・キプチョゲ(ケニア)が非公認の記録ながら、人類で初めて「2時間の壁」を突破した。
12日、ウィーンでの2時間切りにチャレンジにするレースで、1時間59分40秒で走った。
42キロすぎ。キプチョゲは記録を確信すると、歴史の証人となる沿道の観客を盛り上げるように、何度も腕を突き上げた。大きな喝采を浴びながら、フィニッシュラインを駆け抜けた。タイムは驚異の1時間59分40秒。非公認とはいえ、人類で初めて、42・195キロを2時間切りしたことには変わりない。限界と言われていた壁を超えてみせた。フィニッシュしても、余力はたっぷり。輪になった仲間から担ぎ上げられ、笑顔で歓喜に浸った。その後、ケニアの国旗を掲げ、集まった観客の前を走り回った。
レースはペースメーカーが1キロあたり2分50秒のタイムで走れるように、先導車は道にライトで目印を作り、変動のない理想的なペースメークをアシスト。風よけにもなるペースメーカーは前5人、後ろ2人が入れ替わる形で、42・195キロを通じ、好条件を作り出した。
キプチョゲは10キロを28分20秒、20キロを56分47秒、30キロを1時間25分11秒、40キロを1時間53分36秒で通過した。
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凄いとしかいいようのない記録です。たとえていえば、100mでの9秒切れのようなものでしょう。拍手喝采。
キプチョゲ選手に、次の目標を訊いてみたいものです。
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