神戸市兵庫区の三石神社です。右に見える赤い鳥居は春の祭りのだんじりと夏越の祓の茅の輪くぐりで何回かお伺いしたことが
ある和田神社です。
御祭神の神功皇后のご命日が４月１７日で、新暦で月遅れの５月１７・１８・１９日が例大祭でしたが、今は近い金土日で行わ
れています。新型コロナを経て４年ぶりの神幸式となります。
神功皇后上陸此地の碑があります。神功皇后摂政元年（西暦２０１）三韓征伐凱旋の神功皇后の船は難波を目指しますが、動か
なくなります。務古水門（むこのみなと）まで引き返し上陸されます。尼崎市史では武庫川の河口の港とされていますが、平清盛
が務古水門に経ヶ島を造ったの記述がありますのでこの地となります。
境内の三石之遺蹟です。神功皇后は三つの石を立てて占いをされます。そして天照大神の荒魂を広田神社に、優雅日女尊を生田
神社に、事代主尊を長田神社に、表筒男・中筒男・底筒男の三神を住吉大社にお祀りします。いずれの神様も三韓征伐のご神託に
現れた神様です。
神功皇后像と幼き応神天皇を抱く武内宿禰像です。神功皇后は熊襲平定・三韓征伐に勝利し、勝運祈願勝利の神様となります。
また身重の身でありながら男装で三韓征伐をなし遂げて後の応神天皇をお産みになり安産祈願の神様となります。
だんだんと境内がにぎやかになって来ます。猿田彦会の旗が見えます。デン座ってと猿田彦様が本殿を守っておられます。皆さ
ん記念写真を撮られています。猿田彦様は人気ものです。
鳥居の前にカメラが並びます。猿田彦様が舞っておられます。
危ない道路に赤ちゃんが倒れています。いや、天狗さんにまたいでもらうと元気の育つそうです。
神主様が御幣を振って、神宝持ちの子供達が続きます。御神宝は鉾・盾・弓矢・太刀と堂々の行軍の姿になります。
猿田彦様が神輿を先導します。小説タウンハウスの神戸市西区の岩岡神社の秋祭りでは天狗様が軽快に踊り回ります。小説多聞
小唄の神戸市垂水区の多聞六神社の秋祭りでは最後に天狗様が本殿の周りを三回廻ります。
猿田彦様は三石神社の御祭神ではありません。天狗様は実は猿田彦様であって、天孫降臨のごとくお神輿を先導するのは東京で
は一般的な形のようです。
猿田彦様に先導されてお神輿が進みます。お旅所では猿田彦様がお祓いをします。
御神幸の行列は大きなマンションにさしかかります。小休止です。大きなうちわは猿田彦様を冷やすためのものでした。
猿田彦様は辻々でお祓いをされます。橋は兵庫運河を越える住吉橋、向こうに見えるタワーマンションがＵＲ賃貸キャナルタウ
ンウエスト７号棟になります。神威がキャナルタウンまで届きますように。
御崎公園でパンと飲み物の休憩となります。この時間に記念写真です。バックはノエビア（ウイング）スタジアム神戸です。
写真左は本神輿の皆さんです。中学生が担当します。写真右は神宝持ちのの皆さんです。記念写真は続きます。
御神幸の長い行列が続きます。最後は子供神輿が三基続きます。赤い幟が北部氏子会、青い幟が東部氏子会です。少子化の時代
に大変な子供の数です。さすが安産の神様の地元です。兵庫区は大小の工場跡地にマンションや戸建て住宅が建設され人口増加地
域となっています。久元神戸市長が震災復興の大義名分がなければ地下鉄海岸線は無かったと嘆く大赤字の地下鉄海岸線も役に
立っています。
三菱重工神戸造船所第一通用門の前でお祓いです。三菱電機・三菱重工神戸造船所が終わって三菱病院へのお祓いです。当ブロ
グではおなじみの三菱重工神戸造船所本館です。
三石神社はもとは現在地より南東３００ｍばかりの地にあり元三石といった。享保７年兵庫の井上八郎右衛門によって今和田新
田を開発したとき神社を今和田の美地に移し産土神としますが、明治３９年三菱重工神戸造船所設立に伴う鉄道用地となるため現
在地に移転しました。三菱重工神戸造船所内には三石神社旧蹟の石碑があります。
あちこちに柔道の阿部兄弟の応援の旗が見えます。阿部兄弟の出身地です。
氏子地をくまなく回って御神幸の大行列が帰ってきます。
お神輿が鳥居をくぐります。お疲れ様の拍手がわきます。神様が神殿に戻られます。御神幸ありがとうございました。
子供達もよく頑張りました。お楽しみの時間です。
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