RULE of ROSE
SCE的には2月発売の「SIREN2」に力を入れているようなので
おそらくあまり話題にならないと思うのだが、
私的に少しお勧めしてみたいのが「RULE of ROSE」である。
「RULE of ROSE」は、パンチラインという制作集団が企画を、
「バテンカイトス」「ソウルキャリバー3」などのゲームムービーや、
現在公開中の「ALWAYS 三丁目の夕日」でVFXを担当した
白組がグラフィックを手掛けている。
パンチラインという名前を初めて聞いたという方も多いかと思うが、
スクウェアやコナミから独立したクリエイターで設立された
ラブデリックとして「moon」「UFO」「L.O.L.」(アスキー)などを、
その後、スキップと名を変え「ギフトピア」「ちびロボ」(任天堂)、
「チュウリップ」(ビクター)をリリース。
パンチラインは、このスキップからさらに独立したチームである。
物語の舞台は1930年代のイギリス。
不幸な過去を持つ少女ジェニファーが
ふとしたきっかけで出逢った一人の少年に誘われるように、
廃墟になった孤児院に迷い込む。
ミステリーとホラーをミックスした世界観や美的感覚は
ヨーロッパ・ホラーに通じるものがあり、
子供の持つ残酷さや狂気、そこはかとなく漂う物悲しさは
「バイオハザード」などのゾンビ物とは異なった魅力を放っている。
アクションシーンもあるが、基本的には謎解き重視になっており、
緻密に仕掛けられた伏線を
パートナー犬ブラウンと共に少しずつ解いていくことになる。
広大なマップの誘導役だけでなく、
アイテムの匂いを嗅がせて後を追うなど、
ブラウンの嗅覚がかなり頼りになってくるのはなかなか面白い。
ホラーにパートナー犬と聞いて
「DEMENTO」を思い浮かべる方もいるかも知れないが
システムはむしろ「ECHO NIGHT」に近いか。
序盤しかプレイしていないので
理不尽なトリックや敵が出てくるかも知れないが、
女性ユーザーも視野に入れて開発されているということなので
マップやアクションで無駄に足止めされることは無いと思いたい。
【関連記事】
blog珍品堂:■残酷なガキが支配する -Rule of Rose-
*当BLOGでの新作紹介は、
1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
3:発売までに内容変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
タイトル:RULE of ROSE
機種:PS2
メーカー:SCE
発売日:2006年1月19日
価格:7140円(税込み)
公式サイト:http://www.playstation.jp/scej/title/ror/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★