忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
*当サイトは商品やサービスへのリンクにアフィリエイトを使用しています。

PSP「バイトヘル2000」について

2006年01月30日 | 瓦版

バイトヘル2000


いつの間にか再度TBが届いていたので
新記事にて対応することにした。
ただし、長期に渡る不毛な言い争いは好まないので
私からの返答は今回限りとし、
この記事に対し、何らかの再反論を展開されたとしても
当方は一切リアクションしないことを予めお断りしておく。

発端は昨年12月23日の記事に遡る。
PSP用ソフト「バイトヘル2000」について以下のような記述をした。

>CMも投下中の「バイトヘル2000」は予想通り惨敗。
>自ら「ハイセンス」を名乗るバカゲーなどバカゲーではない。

この表現がお気に召さなかったらしい
「六百デザインの『嘘六百』」の管理人である鶴見氏より、

>どこぞの誰かが
>「ハイセンスを名乗るバカゲーなどバカゲーではない」などと
>見当違いのコトを書いていたが、これをハイセンスと云わずに
>何をハイセンスと云うのか訊いてみたいものだ。

という内容の記事がTBされた。
(該当記事の全文はこちら)
鶴見氏の記事を読んでみると、「バイトヘル2000」を愛するあまり、
私の表現を曲解されたように感じたので
以下の追記を過去ログに追加しておいた。

>私は確かに
>「ハイセンスを名乗るバカゲーなどバカゲーではない」とは書いたが、
>「バイトヘル」の中身については何も書いていない。
>「ハイセンス」という言葉を自らのソフトに冠してしまうセンスを
>「カッコ悪い」と言っているだけなのだ。
>「グルーヴ地獄V」では堂々と「クソゲー」を名乗っていたのに、
>えらく小さくまとまってしまったな、という嘆きでもあったりする。
>「天然であることを自覚した天然」のようなものだ。
>例え本当にハイセンスに仕上がっていたとしても、
>「さらにクソゲーを極めました」と言って出して欲しかったと、
>そういうことなのだな。伝わらんか。ううむ。

要は、「バイトヘル2000」の売り込み方に文句をつけた私の文章を
中身に対しての批判であると誤読されただけのことなのだが、
この追記でも納得いただけなかった鶴見氏より
1月17日、さらにTBが届いた。
(該当記事の全文はこちら)

記事に目を通してみたのだが、
やはり鶴見氏は私の2行を(悪い方向に)拡大解釈していると思う。
「どこぞの誰かが」などという含みの在る言い回しをした記事を
その「どこぞの誰か」にTBするという子供じみた行動にも
穏便に対応したつもりなのだが、納得いただけなかったようだ。

>忍氏が、(たぶん遊んでいないであろう)『バイトヘル』を
>印象だけで批判するコトの是非は、また別の話だ。

(中略)

>埋もれそうなソフトを遊びもせずにスルーした挙げ句
>「ほら惨敗した」では、本道に悖るように思える。

と書かれている通り、
鶴見氏は私が「バイトヘル2000」を未プレイでこき下ろしたかのように
思っておられるようだが、これは誤りだ。プレイはしている。
どころか、「バイトヘル2000」は昨年末に購入している。
ちなみに昨年末に購入したPSPソフトは
「EXIT」と「バイトヘル2000」の2本だけだ。
購入した理由は、いくつかツボにハマったミニゲームがあったので
もう少しやり込んでみたかったからである。

ゲームソフトには
「非常に良く出来ているが、売れないだろう」と思うものもあれば、
「出来はどうしようもないが、そこそこ売れてしまうのだろう」と思うものもある。
「バイトヘル2000」は、
「完成度以前の段階で負の要素が多過ぎる作品」と感じた。
その「負の要素」の中で私的に最も大きいと思ったのが、
「ハイセンスなバカゲー」というキャッチコピーだったのだ。
私はこのコピーを聞いた瞬間に惨敗を確信した。
鶴見氏は、CMのアイディアも出しておられるが、
「バイトヘル2000」が「バイトヘル2000」である以上、
3つの案全てが実現したとしても結果は変わらないと思う。

鶴見氏の仰る通り、「バイトヘル2000」は確かに作りは丁寧だ。
好きな人はかなり好きであろうなと想像もつく。
かく言う私も、ひよこの仕分けに関しては
日本で指折りの仕分け人であると自負する程度にはやり込んだ。
その上で、私が感じた不満点は以下の通り。

●「ミニゲームの集まるのが遅い(バイト料が安過ぎる)」
●「ルーチンワークを長時間強いられる物も多く、
  ミニゲームというより内職をしているような気分になる」
●面白さより嫌悪感が先立つグラフィック
●時折届くメールが全く笑えない

など、ミニゲーム集というには手軽さも大衆性も足らない
内輪受け色の強い作品という気がした。
(もちろん、上記の点が逆にツボにハマるという方々がいることも承知している)

だが、私があの2行で書いたのはそういう「中身」の話ではない。
あくまでも「外側」の話だ。
発売年月、商品名、対応ハード、価格設定、CM、パッケージデザイン、
「バイトヘル2000」を取り巻く環境の劣悪さは尋常ではない。
これで売れという方が無理である。
私は、「埋もれさせるには惜しい」と感じたソフトは
極力紹介するようにしている。
最近で言えば、「RULE of ROSE」「EXIT」「ケロケロ7」などがそうだが、
「バイトヘル2000」は、
ハナから売れることを投げているように思えたので紹介しなかった。

「バイトヘル2000」に対する結果(数字)は、
あくまでも市場(ユーザー)が出したのだ。
私はそれを受けて、「やはりな」と感想を述べたに過ぎない。

ネガティブな記事を書いたと仰るが、
私がどれだけネガティブな記事を書こうが、
売れるソフトは売れるし(例「JUMP SUPER STARS」)、
どれだけ絶賛しても
売れないものは売れない(例「押忍!闘え!応援団」)ものだ。
個人BLOGの影響力など、市場全体から言えば鼻糞未満のレベルであろう。
全く触りもしないソフトを
山勘だけで「クソゲー」呼ばわりしたというならまだしも、
「バイトヘル2000」については、あくまでも発売後の売れ行きに対して
コメントしただけであって、しかもたったの2行である。
これがどれだけネガティブな印象を与えたというのか。

鶴見氏は「バイトヘル2000」のプロデューサーとも
懇意にしておられるようだが、
私のような者に噛み付いたところで、後に残るのは、
身内擁護という「カッコ悪さ」だけだと思うのだが。

「バイトヘル2000」のメインターゲットは、売れなくてもへっちゃら、
むしろ売れなくて当たり前と考えるとびきり濃いマニア層ではないのか。
(実際、Amazonのカスタマーレビューもそんな感じでまとまっている)
そこが狙いではない、ヒット作を目指したというなら、
もう企画書の段階で間違っていると思うが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする