(書評)
『ひみつブック』(大和書房)
著者 おーなり由子
「ひみつ」とは何だろう。
あるドラマで、「わからない」というのが口癖の弱気な少女に、強気な少女がこんなことを教えていた。
「わからないことがあっても、わからないって言っちゃだめよ。そういうときはね、ヒ・ミ・ツって言うの。秘密って可愛いから」
そうかなあ。
*
まるいボタンの
ような
ひみつの箱を
もった子が
そばにきて
わたしの箱を
見せてほしそうにゆすった
(『ひみつブック』「ひみつの箱Ⅱ」)
*
中に入っていたのは?
*
箱に彫刻されたくだものと花を指でさわってみた。すみのほうに彫ってある不気味な笑いをたたえた顔に話しかけた。それから、頭をねじって、ちらっとうしろをふり向いて、箱のふたをあけ、中をのぞきこんだ。
(W・デ・ラ・メア『なぞ』)
*
中に入っていたのは?
『夏目漱石を読むという虚栄』〔1311 解けない謎はない〕参照。夏目漱石を読むという虚栄 1310 - ヒルネボウ (goo.ne.jp)
GOTO ミットソン『漫画の思い出』おーなり由子志村太郎の「ミットソン」- 漫画の思い出:著者別「お」 (wakwak.com)
(終)