萌芽落花ノート
33 月
夜の隙間から覗いている人に気づいていましたか
急激に振り返っては焼けた石を星のない夜空へ投げ上げていました
そのころ月は転寝をする老嬢の喉元に向かって元気よくブランコを漕いでいました
(終)
フォロー中フォローするフォローする