ヒルネボウ

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(書評) 『艶色お江戸謎づくし』(河出文庫) 著者 林美一

2025-02-07 21:25:15 | ジョーク

  (書評)

  『艶色お江戸謎づくし』(河出文庫)

   著者 林美一

喜怒哀楽。

近頃、喜ぶことがない。一怒一老だから、怒るのは避けたい。別に哀しみたくはない。楽しみたい。無理してでも笑うしかない。

性の悪い女とかけて 病犬ととく 心は、誰にでもくいつく

十六七の娘とかけて 大店のあきなひととく 心は、もうけがあろう

あいぼれとかけて くそつぼととく 心は、こいなかだ

桜餅とかけて 馬屋がからだととく 心は、うまいね

惚れた女の文とかけて 足のあかぎれととく 心は、ふみ見るたびにあいたい

豆腐屋の物惜しみとかけて もみじ川ととく 心は、からくれない

好きよふた仲とかけて 上町の井戸ととく こころは、ほれてふかうなる

注釈は省略とかけて 未来の連れ合いととく 心は、後でよめ。

(終)


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