みなさま、こんにちは。
台風1号が発生したようで、大雨などの災害が心配な季節になってきました。
昨日は、さわやかな五月晴れの中、早朝からいつもとは違うお仕事が…。
摘果して(一枝ひと房のぶどうに)薬剤をつけていく
あるぶどう農園で、「植物成長調整剤」とやらを、ぶどう1房ずつに付けていく作業をしたのでした。
これは、ぶどうの種を作らせない、いわゆる「種なしぶどう」を作るための作業。
この農園は、シャインマスカットとブラックビートという二種類が植えられています。
実は、この農園、高齢になったご夫婦が、「もう今年からぶどうを作ることが出来ない」と諦めた農園です。
いつも奥様が運転して、お二人でクリニックに通院して下さっていたのですが、
その奥様も体調がすぐれず、免許を返納されたことをきっかけに、もうぶどうを作りは辞めようと決心されたそう。
診察室でその話を聞いた院長、「じゃあクリニックのみんなで引き継いで、ぶどうを作ろう!」と提案。
ご夫婦は、「今年だけでも作ってくれたら嬉しい」と、喜んでくれました。
それから、ぶどうとの戦い?が始まったのです。
そんな矢先、ぶどうを作って70年という、ある農家の方が、「ぶどう作りは、苦労するだけで愚かな事…」と明言。
「え~、それって?!」
ある程度の作業だけで、あのたわわに実る美しいぶどうができるなんて、安易に考えてはいけない、
覚悟を持って取り組まないと大変なのだ、という助言なのでした。
今日の作業も、本当はもう一度行うべきなのだそうですが、今回はこの1回で終了。
いただいた助言通り、これから、まだまだ様々なお仕事があるようですが、
スタッフで行うのは、あと7月の袋掛けと、お楽しみの収穫のみに。
残りの作業は、言い出しっぺの院長が…?!
農園は3か所、2人で1本の木を担当
事業承継について、さまざまな分野で取り沙汰されているように、農業もその中の一つです。
今年限りの継承ではありますが、喜んで下さったご夫婦や、せっかく大きくなったぶどうの木のためにも、
無理なくできるところまでがんばってみましょう。
あくまで素人ですから…。
でも夢は大きく~、美味しいシャインマスカットとブラックビートが、たくさん実りますように!