第103回を迎えた今年のインディ500の決勝レース(5月26日)は、6週目と早い段階から黄旗が振られる荒れた展開となった。
中盤まではピットでのトラブルが多発。佐藤琢磨も、交換したばかりの右リアタイヤが絞まりきっていないトラブルで、すぐにピットに戻らざるを得ず、2周遅れの31位と大きく後退する。しかし、その後は速さを取り戻し、黄旗なども相俟ってラップダウンを取り戻す。
一方、上位争いではシモン・パジェノーが驚異的なスピードを見せ、合計100周以上をトップで快走するも、シボレーエンジンの燃費の悪さから早い段階でのピットを余儀なくされる。31周を残したところでピットインするが、燃料が最後まで保つか微妙な状況。
するとその後、レイホールなど複数台が絡むクラッシュが発生、赤旗中断となる。この時、佐藤琢磨はコーションの直前でいち早くピットを済ませており、レース再開時には5位と絶好の位置に尾ける。燃料の残量に不安のあったパジェノーも、SC導入で燃料の節約に成功し、残量を考慮する事なく再開の時を迎えられた。
リーダーはアレクサンダー・ロッシ。佐藤琢磨は十分にトップを狙える位置。残り13周でなんと3位でフィニッシュ!
2017年の優勝、いやそれ以上に感動的なレースだった。