答えは現場にあり!技術屋日記

還暦過ぎの土木技術者のオジさんが、悪戦苦闘七転八倒で生きる日々の泣き笑いをつづるブログ。

バックナンバー

2016年06月10日 | オヤジのCCPM修業

2週間ほど前、杜の都のヒゲブチョーさんが書いたブログのタイトルは『CCPMへのラブレター』。

 

 

そのなかで彼のバイブルとして紹介されているのは、

 

 

 

 

画像:「テンよし、ナカよし、シマイよし」より

 

Wordで保存された当ブログの「CCPM」に関するバックナンバーと、それをプリントアウトしたファイル。

ヒゲブチョーさんいわく、

「建設業におけるCCPMの第一人者で最強の実践者」なんだそうだ。


なんだか、カール・ゴッチかルー・テーズのような書かれ方で面映ゆいことこのうえないのだが、せっかくだ、謹んでその称号は受けておく(恥ずかしいからけっして口外しないでネ)。

それにしても・・・


何たるありがたさ。

何たる幸せ。


そんな読者を持てたことに感謝しつつ、

「オレも負けずにがんばらねば」と思う。

 

とりあえずは・・・

自分のブログのバックナンバーなどをテキストに、勉強しなおして見ようか。

 

 

 

 

 

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「翻訳」と「土着化」

2016年06月07日 | オヤジのCCPM修業

少し前になる。『英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる』(施光恒、集英社新書)を読んだ。

ややセンセーショナルに過ぎる書名がわたし的にはイケてないのだが、グローバリズムをその基底とした国家の「英語化」政策と、この国を覆う「英語化」という「空気」、そしてその帰結として国語が「現地語化」してしまうという危険に警鐘を鳴らす論考。

労作である。一読の価値あり。興味のある方はぜひ読んでみてほしい。

 

英語化は愚民化

日本の国力が地に落ちる

施光恒著

集英社

 

著者がこの書のなかで繰り返し強調するのは、外国語の能力に優れた者が外来の知を積極的に学び「翻訳」することと、そこから「土着化」という展開を図ることの重要性。

つまりそれは、宗教改革以降の西欧の近代化の歴史を、

ラテン語で読み書きする人々だけが独占していた「普遍」的な知を、「現地語」に「翻訳」し、それぞれの地域に根づかせることで、多くの人々の社会参加が可能となり、近代化への活力が生じたのだ。(P.160)

と読み解き、時代は進んでわが日本の明治期、

世界の最先端の知が日本語に「翻訳」され、庶民がアクセスしやすい形で広められ、そのおかげで近代化は成功をおさめ(P.239)

それ以降、

「翻訳」と「土着化」の国づくりは、日本のいわば特技(P.232)

となったと論じている。


いわゆる「英語化」がもたらす愚についてはぜひ本書を読んでほしい、と留めおくことにしておいて、繰り返し登場する「翻訳と土着化」というキーワードを咀嚼しながら、わたしは本の筋とは違う別のあることを考えていた。

建設業におけるクリティカルチェーン・プロジェクト・マネジメント(CCPM)のことである。

CCPMを導入しようとした、あるいは実際に導入した企業は多い(らしい)。だがそのうちで、成功していると言えるのはほんのひと握りだという。それについてわたしはかつてこう書いたことがある。

 

・・・・・・・・・・・・・・・


~2013年6月4日【継続しない理由】~

 

今日とあるかたから、「なかなか浸透(継続)しないんですよね」という相談を受けた。CCPMが社内に、である。よくある話しだ。その場その時、各社さまざまに、色んな要因があると思う。

 

リーダーの不在、

トップの希薄な意識、

ぬぐえない拒絶意識、

(変わることに対して)オープンマインドになれない社員(特にベテラン)、

多忙な現場技術者、

教科書どおりには行かない現実、

従来の工程表とのダブルスタンダード、

   その他もろもろ。


CCPMなんかなくたって、現場は回るのである。

それにだいいち私は、そのかたを知ってはいるが、会社のなかについてそれほど知悉しているわけではない。そんな人間が訳知り顔をして適当な推測で無責任な言葉を並べ立てるわけにはいかないが、かといって、「ワシ知らんもんね」「自分の頭で考えなさいよ」と突き放すことも出来はしない。

もとより一般解などがあるわけもなく、私がアドバイスしたとしてもヒントにしか過ぎず、結局は、やってみて、自分の頭で考えて、またやってみて考えての繰り返しが成否の鍵を握っていると私は思うのだ。そんな、この道(悪戦苦闘の)の先輩としての私が今日示したキーワードは、「共通の言語」。


CCPMをして、社内の「共通の言語」とならしめることが出来るか。

CCPMを「共通の言語」としてコミュニケーションを図ることが出来るか。

話す言語が違えば、そこに齟齬が生まれるのは当然である。

(わかっている人には言わずもがなだが、これ、CCPMに限った話ではない)


・・・・・・・・・・・・・・・ 

 

ちょうど丸2年経った今読み返してみると、何かが少し不足している。その何かを補うのが、「翻訳」と「土着化」というキーワードではないか。そうビビッと来たのである。

常々わたしは「教科書はない」と言ってきた。

いや実際には「教科書はある」のだ。だが、「あったとしてもそれは単なる教科書にすぎず、個々の現場で実用に堪えられるものではない」というのが本当のところだろう。

つまり、まず必要不可欠なのは教科書たる原典を原語で学ぶ役目、いわば水先案内人が存在すること。さらにそのうえで、その必死のコッパで学んだ原典を現地語に「翻訳」し組織にフィットさせること、すなわち「土着化」。

「翻訳」そして「土着化」。

ここに成功の秘訣がある、とまではおこがましくて言えないが、少なくともここに継続できるか否かの大きな要因があるのは確実だ。理念や理論を語る言語は、組織の構成員の「共通言語」でなくてもいい。むしろ、はじめから「共通言語」として降りてくる例などほとんどないと言っていいだろう。問題はそこから先、理念や理論や方法論を共通の言葉としての「現地語」に翻訳できるかできないかが、まずは分岐点なのだ。

とはいえそれがある程度できたとしても、「翻訳」=「土着化」ではないのは当然のこと。そこから先、「土着化」への展開は容易なことではでき得ない。

だがそうだとしても、たとえばどこかの誰かがやってきて、「ほれ、これが教科書だ。このとおりやれば必ずうまくいく」というよくあるパターンではダメなのは明らかだ。だいいちわたしは、そんな人たちの言説は眉に唾つけて聞くに限るとかねがね思ってもいる(にもかかわらず、その類にすがる人たちは後を絶ちませんが)。

だが他人を見ている分には明らかなそのことも、いざその当事者たる身となってしまえば、これがけっこう理解できなかったりするものだ。

「翻訳」と「土着化」。

オマエはそれをやりきった(ている)か?

と問われれば、

う~んとうなってボウズ頭をボリボリ掻くしかないのだが、結局わたしがやってきたこと、この先もやろうとしていることはそういうことなのだろうと思う。

 

以上、『CCPMを社内に展開し継続するためには「翻訳」と「土着化」が必須ですよ」論、まだまだ舌足らずな部分もあるが、わたしのなかではビビッと来るところあり、とりあえずリリースしてみた。

いかがだろうか?

言うまでもないが、CCPMだけに当てはまる話ではない。

「翻訳」と「土着化」。

地場中小零細建設業にとっては、すべからくに当てはまるとわたしは思う。

 

 


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初心

2016年03月03日 | オヤジのCCPM修業

一昨年(2014年)の今日(3月3日)、こんな稿を書いていた。

考えさせられるところあり再掲する(改行や言い回し文体などは「今」のわたしに合わせて加筆修正しております)(けっしてネタがないからではありません、念のため ^^;)。



再掲【経験と勘をロジックに換え、伝える】(2014.3.3.加筆修正あり)

 

「汝、なにゆえCCPMを使おうとしたか?」

とある先達から届いたヒヤリングという名の質問状だ。

すぐさま思いつくままキーワードを列挙してみる。

 人材育成

 情報共有

 技術の伝承

少し考えてから、

 PDCAサイクルを回すためのツールとして

と書き加えた。

「いやいや、そりゃ明らかに後づけやろ」と別のわたしが笑う。

あの頃のわたしには、CCPMとPDCAサイクルを結びつけるだけの知識も理解もなかったはずだ。

ということで、

「汝、なにゆえCCPMを導入し、アレを使っていったい何をしようとしたか?」

今度はわたしがわたし自身にそう問いかけた。

 人材育成

 情報共有

 技術の伝承

これは間違いなくそうだったはずだ。そして2番めと3番目も突き詰めれば、真っ先に思い浮かんだ「人材育成」に収斂していくような気がする。そうすると、(わたしの)CCPM導入の目的は「人材育成」だったということになり、「ではそのために何をしようとしたか」が、「情報共有」であり「技術の伝承」だったのだということになる。

ここでいう「技術」とは段取り系の技術で、いわゆる暗黙知である。伝えるすべを知らなかった、あるいは知っているつもりじつはよくわかっていなかったり伝えることができていなかったわたし(たち)の、「経験と勘」である。

暗黙知を形式知に。

言葉に表せば簡単だ。だがこれほど、言うは易く行うのが難しいことはない。変換しようとする主体にそれ相応の能力と実力がなければでき得ないことだ。生半なことではない。

それをCCPMを使った「脳みその中身の見える化」により伝えようとした。つまり経験と勘をロジックに変換し、伝えようとした。そうすることにより人材育成につなげようとした。それがわたしとわたしの環境におけるCCPM草創期だったはずだ。

 

あれからほぼ丸7年。

転石苔むさず。ライク・ア・ローリング・ストーン。有為転変は世の習いだ。

目的も思考も手段も方法も、ひと所にとどまることなく変わっていくことに何ら不都合はない。逆に、変わるまいと意固地になるほど阿呆らしい姿勢はないと、わたしは常々思っている。

だが、初志を忘れて変わりつづけるのは、単なる馬鹿である。


世阿弥いわく、

ぜひ初心忘るべからず。

時どきの初心忘るべからず。

老後の初心忘るべからず。


それぞれのステージで初心を忘れることなくチャレンジしつづけるのが肝要なのは、今日までも明日からも変わりがないことなんだわ。

てなことを考えつつ、

「汝、なにゆえCCPMを使おうとしたか」

というラディカル(根源的)な問いを反芻してみる。

3月3日のひな祭り。



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当たり前のCCPM

2016年02月08日 | オヤジのCCPM修業

わたしにたちにとってクリティカルチェーン・プロジェクト・マネジメント(CCPM)は、いつの間にか、なくてはならないもの、そこにあって「当たり前」のものとなっている。とりたてて特別な何かではなくなっている、という言い方をしてもいい。だが、考えてみれば当然のことなのだが、それがそのまま仕事として相対するすべての人にとってそうであるとは限らない。つまり、「礒部組が相手ならアレで遅れや進みの具合がわかるから助かるね」という人たちばかりではないということだ。

アレをもっとも象徴しているのが、コレである。

 

 

縦軸にバッファ消費率(安全余裕消費日数/安全余裕総日数)、横軸に完了予定日までの進捗率(100-(チェーン残日数/チェーン総日数))をとった進捗傾向グラフ。ゴールドラット先生いわく、フィーバーチャートだ。ひと言でわかりやすく説明すると、このグラフを使って進捗傾向を管理し、黄色の範囲になるように進捗をコントロールできれば良い工程管理となる、という按配だ。

そんなグラフを象徴とするCCPMによって工程を管理し、それを受発注者のコミュニケーションに使っているわけなのだが、あまりにもわたしたちにとっては「当たり前」になってしまっているため、監督職員さんにきちんと説明できていなかったりする場合がありはしないか。そんなことをふと思ったのは、先日発注者側のある方が、こんなようなことを当社の現場の担当職員さんに話しているのを聴いたからである。


「この意味ちゃんとわかってるかい?」

「じつは普段みんなが使ってるバーチャートでは遅れとか進みとかが、はっきりとわからないんだ」

「ところがCCPMでバッファ管理をしていくと、一つひとつの作業や全体の進捗がよくわかる」

「ということで、ボクたちにとってこれはわかりやすくてありがたいもんなんだよ」


「いえいえいこちらこそ」というべき、なんともありがたい話だが、残念ながら担当職員さんはイマイチよく把握できていなかったようで、明確な答えは返せなかった。それを見たわたし、すぐさま当社の担当に、「ちゃんと説明してないほうが問題ぞ」と言うと、「いちおう工事の最初に説明したんですけど・・・」とボソボソ答える。

その答えを聴き終わらぬうちに、すぐさま「いやいや彼だけじゃない。オレもまた・・・」と反省し始めたわたし。

自分たちにとって「当たり前」のことは、当然のことながら他人にとっての「当たり前」とは限らない。いや、ほとんどの場合、そうではないと言っていいだろう。そこんところに齟齬があるのを無視して「わかったつもり」でするコミュニケーションは、本当の意味でのコミュニケーションとはなり得ない。

ましてや、CCPMというわたしたちにとっての「当たり前」は、世の中一般の「当たり前」ではない。いや土木の仕事に限定しても、その存在は、知っている人がいたにせよ、実際に使いこなしている人間はまだまだ珍しい部類に入るのだ(たぶん)。だとしたら、「わかったつもり」もしくは「ひとりよがり」を排して、ていねいな説明から始めることが、ツールを真にストロングポイントとするためには肝要だ。

であればそのベースとなる資料は、「ほんじゃあおまかせネ」といって一人ひとりの手に委ねられるのではなく、チームとして対応するべきものだろう。

「オマエちゃんと説明しとかんとアカンやないの」とかナントカ言って、叱責して済ませればよいという問題ではない。

くだんの上司さんのように、わかってくれる人が存在してくれているのであれば、なおさらのことである。

 

 

 

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なぜできたか?それがわからなければ次へはつながらない。

2015年11月28日 | オヤジのCCPM修業

宮崎さん撮影

 

きのうは高知県優良建設工事施工者表彰発表会での発表。

12分の制限時間のところを14分使ってプレゼンテーション。皆さんきちんと原稿を読み上げて時間内に収めているのに、こちとらはいつものように、スライドから受けたインスピレーションでしゃべるもんだから、12分などあっという間だ。

いちおう、タブレットのストップウォッチアプリを起動させていたのだが、気がつけば制限時間3分前。そこからスピードアップはしたものの、最後は確信犯の2分オーバーなのである。

プレゼン終了後、色んなかたに声をかけてもらう。「さすが」「やっぱりすごい」(あ、わたしが、じゃなく会社が、ですヨ)などなど。

わたしの返答はといえば、いつもと同じ。

「いえいえ、全然たいしたことないですよ」。

正直なところを言うとそりゃあ少しは謙遜も入っているが、本心だ。たいしたことはない。というか、もっと素晴らしい会社や技術屋はたくさんいる。

だが・・・、と考えてみた。

もちろん社交辞令やお世辞はあるだろう。いかな褒められて伸びるタイプのオジさんとはいえ、それぐらいのことは承知している。しかし、初対面を含めこれだけ多くの人が、わざわざ寄ってきてくれてまで褒めてくれるのには、ふつうに考えればそれなりの理由がある。少なくとも「たいしたことはない」ことはないはずだ。

では何が?頭のなかで発表の内容をおさらいしてみた。

メインは(わたしとしては)3DとCCPM。それに品質管理と安全管理と情報発信を加えたメニューだ。

3Dについては、少なくとも県内のトップランナーであることだけは間違いない。一方CCPMは・・・、そういえば優良工事プレゼンテーションでCCPMをメインに据えるのはいつ以来だろう。じつに久しぶりのことだ。それほどCCPMというやつは、わたしたちにとって殊更に取り上げて吹聴するようなものではなくなっている。

両方ともに、今のわたしたちの基本であり、ウリであり、ストロングポイントだ。であれば、メインディッシュにしない手はない。それをして「すごい」と言われればそうなんだろうが、わたし自身は、「いえいえ、全然たいしたことないですよ」と、本音でそう思っている。

 

結論が出ないまま考えることを止め、一夜明けた今朝。

週末恒例の週朝会に向けて、現場担当者の皆さんがつくってくれた報告資料(工程表)に目を通しているとき、ハタと気がついた。毎日毎日「あと何日」をインプットし、ときに応じて見直し修正をしている結果としての進捗傾向グラフ。これをつづけていること自体が「すごい」のではないか。そこから考えること、派生していくこと(品質、安全、いろいろ・・・・)。そして知らず知らずのうちに一人ひとりの血肉となっているもの。

その効果はひと口で表せないぐらい大きなものがある(あった)のではないか。これをつづけていく(きた)というその一点だけでも、「すごい」という称賛に値することなのではないか(もちろん惰性に陥らないようにする、っていうのはポイントですけどネ)。

 

 

いささか身びいきが過ぎたかもしれない。やはり、「たいしたことはない」という言葉のほうがワタシ的な感覚でいえば現実に近い。だが、他人さまから褒められるに値する部分が大いにあるということ、そしてそこがどこなのかということは、わたしたち自身が自覚しておかなければならない。

なぜできたか?

どこが良くてそうなったのか?

それがわからなければ次へはつながらない。

 

 

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転んでも

2015年10月15日 | オヤジのCCPM修業

きのうは「三方良しの公共事業推進研究会」の一員として国土交通省四国地方整備局へ。

北の大地からやって来る仲間との待ち合わせ時間は、安全余裕をみて、約束した訪問時刻の15分前。

会社からいったん自宅へ戻り、待ち合わせ時間から逆算して出発時刻を決める。

北川村~高松サンポート合同庁舎の見積り所要時間に安全余裕をプラスして出発。

ところが到着してみると、安全余裕は全部吐き出して待ち合わせ時間にドンピシャの訪問時刻15分前。遅刻寸前である。

理由はもろもろあっていちいちは書かないのだが、最大の原因はタスクの見積りがアバウトすぎたこと。そして安全余裕が少なすぎたこと(全部ダメじゃないか!)。もっと綿密に行程を計画し、適正なバッファを取っていれば、そんなことにはならなかった。


で、一夜明けた今朝。

9時から開始予定の安全パトロールに間に合わせるべく、またまた逆算して、夜が明けぬうちに高松の宿を出発。

今度は余裕を持って到着したのだが何のことはない。綿密な行程を組んだわけでもなんでもなく、ただ単に、ざっくりと多めの安全余裕を取っただけのこと。

「建設業におけるCCPMでは第一人者」と、誰かが言ったとか言わぬとか、有り体に申さばこの程度のもんである


ん?待てよ・・・・

この話、もうちょっと詳細にしたうえで肉づけしていくと、CCPMのタスク見積りとバッファ計画のわかりやすい説明になるんじゃないだろうか。

そうだ、こいつはネタになる!


以上、転んでもタダは起きないオヤジなのでした。

 

 

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回顧

2015年05月03日 | オヤジのCCPM修業

 

 

一念発起してデスク周りを大整理していたら、こんな団扇が出てきた。

たぶん2007年ごろにもらったやつだ。

あれから8年。

未だに「しんぱいチュウ」と「あんしんチュウ」の間を行ったり来たりしている私だ。


かの効果てきめんと思われた「CCPMガス」も、人によって効きめのあるなしがあり、、、

というか、「ガス」をふりかけただけでドラスティックな変化があるはずもなく、

あいも変わらず悪戦苦闘、七転八倒の日々を生きている。

そういえば・・・、と思い出す。


「CCPMをやったらもうかりまっか?」

「CCPMで点数あがりまっか?」


と問われるたびに、

「いやいや、CCPMは打ち出の小槌じゃないし」

と答えていたのは、他ならぬ私自身だ。

 

だが、ひとつだけ間違いないのは、私自身が変わらなければならないというキッカケを与えてくれたのが、CCPMと、CCPMを介してつながった人たちとのコミュニケーションだったということ。

つづけよう、これからも。

「しんぱいチュウ」と「あんしんチュウ」の間を

行きつ戻りつしながらネ (^O^)/

 

 

 

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『計画の科学』を購入したこと

2015年04月08日 | オヤジのCCPM修業

 

計画の科学―どこでも使えるPERT・CPM (ブルーバックス)
加藤昭吉著
講談社

 

久しぶりに来社したUさんが、「最近こんなの読んでるんですよ」と差し出した本。

見覚えのあるその書に、

「むか~し読んだんですけど、当時の私には歯が立たなくて・・・」

と答えた私。

さっそく家に帰って探してみたが、見つからない。

たしかに読んだ、いや読みかけて途中で投げ出した記憶がはっきりとあるのだが、現物がない。

う~ん、ひょっとしてあれは本屋での立ち読みだったのだろうかと、いささか自信がなくなってきたのだが、

本がアチラコチラに散らばって置かれていた以前ならイザ知らず、

3ヶ所にまとまって分散している今は、そこにないものはない。

ということで、『計画の科学』(加藤昭吉著、講談社)をKindle版にて購入。

一刻も早く、Uさんが教えてくれた部分をまず我が眼で確認したかったのである。

 

 その最も簡単な一例を示すと、アクティビティの所要時間はすべて実働で見積り、このデータに基づいてプロジェクト完成に要する日時をまず計算する。次に工期中の休日を計算すると同時に、見込まれる設計変更、天候障害等の不確かな要因を、第36図のようにネットワークの最後に表示することが考えられる。しかる後、計算された228日と納期とを対比して問題を検討すればよい。もちろん、フォロー・アップの際には、休日ならびに不確かな要因として考慮した日時の経過部分を、一括表示した矢線の数字から減らしていくことになる。

(P.138)

 

太字は私の独断である。

ここに書かれているのはCCPM、クリティカルチェーン・プロジェクト・マネジメントであり、

後半部分などは、まさにCCPMの真髄たるバッファマネジメントではないのか。

この本の初版が刊行されたのは昭和40年。

今からちょうど50年前。

恐るべし『計画の科学』。

じっくりと勉強させてもらおうと思うのである。

 

(何冊か先約があるので、だいぶ後回しになりそうですが ^^;)

 

 

 

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『ザ・ゴール コミック版』を読んで考えた

2015年01月11日 | オヤジのCCPM修業

 

ザ・ゴール コミック版

エリヤフ・ゴールドラット 原作

岸良裕司 監修

蒼田山 漫画

ダイヤモンド社

 

正月休み、本年最初に読んだ本は漫画。

『ザ・ゴール コミック版』である。

発刊当初は、読むのにあまり乗り気がせず、

しかしまあつき合いということもあるのだから、買うだけは買っておけとAmazonに注文。

他に読みたい本がたくさんあるわいと、しばらくそのままにしておいたのだが、

私の周辺のTOC関係者から聞こえてくる声は、「わかりやすい」「おもしろい」と好評なものばかり。

そんなにイイのだったら我が社の技術屋の皆さんに配って読んでもらうというのもひとつの手。

まずそのためには自らが読んで確認しておこうと、

『ザ・ゴール コミック版』を読んだのである。

「コミック版」というからには当然、元ネタとなる活字版があるわけで、

その『ザ・ゴール』は500ページを超える分厚い本なのであるが、

私は2007年と2011年のつごう2回、それを読んでいる。

 

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か
エリヤフ・ゴールドラット
ダイヤモンド社

 

今から考えてみれば、「好き」で読んだというよりは、

私たちが武器とするCCPMの原点であるその内容を理解しないことには先へ進めないという、

やむにやまれぬ事情から、読まずにはおられなかったいうのが正直なところだったような気がする。


で、コミック版である。

 

 

たしかに皆さんがおっしゃるように「わかりやすい」のかもしれないが、

正直私は、「そうかなあ」と思いつつ読んだ。

原本を2回通読している私が、ダイジェスト版、しかも絵入りとくれば「わかりやすい」のは当然なのであって、

まったくもって初めて、という人にとっては、いかに漫画とはいえ、ここに描かれている内容は、それほど簡単なものではないような気がする。

漫画にすれば何でもかでも「わかりやすい」というものではなく、

ひょっとして、「わかりやすい」という気がしているだけなのではないのだろうかと私は思うのである。

ただ、現実として、本を読むのが好きでない、

あるいは読みたくても分厚い本を読むという行為に慣れてないため最後まで読み進めることができない、

という人は、世の中にゴマンといる(かどうかはわからないが少なくとも私の周りには多くいる)。

であれば、この内容を伝えたいと考えたときに、

コミックという、「(一見)わかりやすい」手段は有効なのだろうな、とも思うのである。

それになにより私自身が他人さまに伝えるときに、

エッセンスをぎゅっとコンパクトにしてくれたこのコミックは、「伝え方」という部分で良質な参考書となる。

という意味では、私にとってありがたい本であることは間違いないところである。

(あ、念のため言っときますが、いわゆるTOC信者、ではないですよ私は) 


で、我が社の技術屋さんに配って読んでもらうという企ては、結局やめることにした。

(買い)与えたところで読む読まないは本人しだい。

いや、(買い)与えられた本は、たとえそれが漫画という読みやすいものだったとしても、

かなりの高い確率で読んでもらえないのが現実だからである。


『ザ・ゴール』から引用させてもらうとそれは、

 

どれにも共通して言えることがある。どれも常識で考えればわかるということ、それと私がこれまでに学んできたことはまったく正反対だということだ。もし、自分たちで苦労しながら答えを探すことがなかったとしたら、実行する勇気を持てただろうか。おそらくノーだろう。自分たちで苦労して学んでいなかったとしたら、自分たちで苦労して練り上げた答えでなかったとしたら、こんな途方もないことを実践してみる根性など湧いてこなかったであろう。(P.410)


とまあ、そういうことなのだろうと、私は思うのである。



  

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ふりかえり

2014年12月19日 | オヤジのCCPM修業

安全パトロールから帰ってくると、

胎内の小野さんからの知らせが届いていた。

平河町の海運クラブ(奇しくもここは私の全国デビューの地です ^^;)で開かれているTOCサミットの席上、

岸良さんのプレゼンテーションに私が大写しになっているという。



どうやらかつて、どこぞの国で発表する資料の一部にするからビデオレターをくれまいかと、

岸良さんに頼まれて送った動画のようだ。

 

あらためて、YouTubeにアップされたそいつを見て、

う~ん、

どうなんだろうと苦笑い。

6年以上の月日が経った今あらためて見ると、

是々非々どちらの感情も湧いてくるのだが、

感慨深いものはある。

そうだ。

ふと思い立ち、書き写してみた。

 

良いモノをより早くつくる、

そのために必要なのはなんでしょうか?

それは、智恵や創意工夫やチャレンジ精神、

そしてチームワークです。

CCPMでは、工期短縮と良いモノづくりをベテランと若手がいっしょになって考えることで施工のプロセスが想像でき、

ゴールまでの流れを皆んなで共有することでヤル気を導き出します。

今までの私たちのやりかたでは、デキる人間のノウハウはその頭のなかにしかなく、そこで止まってしまい、組織全体のものとはなっていませんでした。

その、デキる人間のやりかたをカタチにして学んでいき、さらにそれを残していく。

このことによって、新しい智恵を吸収することができ、

助け合い、応援しあう文化が組織に芽生えつつあります。

たしかに、私たちの会社はこの一年で、高得点を連発するという劇的な成果を生み出しました。

それは私にとって非常に大きな喜びではあったのですが、

本当の成果は点数ではありません。

それは、地域を向いて工事をするという、仕事の視点が変ったこと、

それと、なによりも人が育ち始めたということでした。

本当の成果が出るには、まだまだ時間がかかるかもしれませんが、

これからも楽しみながら、

CCPM、そして三方良しの公共事業を実践していきます。

 

あらまオッサンたいした選手宣誓じゃないか、とまたまた苦笑い。 

あらためて文字になったものを読んでみると、

今でもブレずに一貫しているところもあり、

今はブレブレになってしまっているところもあり、

今でも私の背骨となっていることもあり、

今はどこか脇のほうにうっちゃっていたこともあり。

まして、「楽しみながら」と堂々と宣言してのけた当の本人が、

頭をかかえ唸りつつ、

ときにはドス黒い情念に突き動かされながら、

悪戦苦闘の日々を過ごしてきたのである。

(現在進行形ですな)

そんなこんなの色々さまざまな感情がないまぜになったのではあるが、

そこはそれ、実践段階においての試行錯誤の範疇のことでしかなく、

まさにここに私のベース、大切な「初心」があることに違いはない。

 

 ぜひ初心忘るべからず

 時々の初心忘るべからず

 老後の初心忘るべからず

         (世阿弥)

       

今日までそして明日から、なのである。

 

 

ちなみにその動画、コレ、である。

ヒマなかたはどうぞ。

(あくまで元ネタですがね)

 

 

 

  

  ↑↑ (有)礒部組現場情報ブログ


   

   発注者(行政)と受注者(企業)が

チームワークで住民のために工事を行う

(有)礒部組は三方良しの公共事業を実践中!

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