10日ほど前、3頭の子グマを背中にのせて泳ぐ母グマの映像を、朝のNHKニュースで見た。
刹那、あと2ヶ月ほどで3人目の子どもが生まれようとする娘のことが思い浮かんだ。
つづいて、その娘を含め3人の子を育てた、こちらに背中を向け台所に立っている、妻を見た。
そして、わたしたち3人の兄弟を育てた母を想った。
「母は偉大なり」
そんな言葉が脳内に浮かんだ。
「月並みだな」
そう自嘲しつつ
「いいじゃないか本心だもの」
と自答する。
そういえば、今月はじめ、県外で暮らす同年輩の朋友とチャットのやり取りをしていたとき、日本列島をうかがっていた台風10号の話題となり、ついでに、こんな話を聞いた。
ときは昭和36年9月、第二室戸台風が列島を襲ったときのことだという。
幼い彼をおぶった母親は、畳をはがして窓に当て、台風の襲来にそなえていたそうだ。
そのとき彼の父親は、何を考えたのか、「本家にいかなきゃいけない」と言うなり、嵐のなかを外へ出ていこうとしたらしい。
「こんなときに何を言ってるの!」
嫁さんに一喝されたという。
まもなく母の一周忌。
先ほど浮かんだ言葉を脳内で反芻してみる。
「母は偉大なり」
それに比べ・・・
いやいや皆まで言うまい。
比べても詮無いことだ。
母の偉さ、ただそれだけを、胸にとどめておけばよい。
4人の子供たちが全員いなくなって初めて親として何もしてあげれなかった自分の不甲斐なさと、男として、人として、器の小ささを実感してます。
「母は偉大なり」
この言葉の重みを痛いほど感じます
前々から思ってはいたんですけどね
最近よけいに
そしてつくづく思うんですよね