17時ごろ、現場からの帰り、池に立ち寄る。
この前からチラチラと横目で見つつ、「ああそうなのか」と思ったうえでの今日だから、かねてより予定の行動ではある。
いったい何を見て「ああそうなのか」と思ったのかというと、光のちがいだ。
どうか「バッカじゃなかろか」と嘲笑わないでほしい。
夕陽が射しこみかけた「水の庭」は数え切れないほど目にしてきたが、そこに睡蓮が咲いているという風景は、これまで見たことがなかった。
つまり、西からの陽光のなかで咲く睡蓮を見るのは、たぶんはじめてなのだ。
「そうか、こんなふうになるのだ」
新鮮な驚きに軽い興奮を覚えつつ、「これは」という風景をカメラに収める。
嗚呼・・
惜しむらくは、このわたしにその風景をきちんとあらわすことができるだけのウデが備わってないこと。
切り撮った一枚一枚をプレビューするたび、
んーーー、
ちょっとちがうな。
そしてふたたびみたびよたび・・と
これでどうだ、
コイツはどうだ、
んーーーーー。
などと独りごちながら池の周りを徘徊する怪しいオジさん。
よいではないか。
何度でもやり直せばよいのだ。
そんなふうに自分で自分に言い聞かせ、
「次はもそっと遅い時間に・・」
そう決意して丘を降りる。
また愉しみが増えた。
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