最近、交流しはじめたひらめさんの句。
この写真を見て即行、詠んでくださった句。
さみどりの芯の白花五月雨
(さみどりのしんのしろばなさつきあめ)
仕事柄、句集を作成するお手伝いをすることもあったりするのだが、俳句の季語の読みの難しさや数の多さには驚かされる。書店で季語辞典を求めようと思った時もあった。しかし、十七文字の中に季語、心情、情景などを詠いこむのは、相当に難しい。私にはその作法すらわからない。俳句の作り方の本も読んではみたが、独学では無理、自分にはセンスがないとあきらめた。
最近、ひらめさんの句集に触れる機会があって、読ませていただいた。瑞々しい感性。カチカチに固まっていた私の中のなにかがとけだしていくような心地よさを感じた。何よりも彼女の作品は、教養に裏打ちされているから、とてもとても奥が深いのだ。
日々の生活に追われ、すっかりと忘れてしまっていた感情。時にはこうしたものを定期的に自分に取り込まなくてはならないなと感じる。ネット上では、得られないものだ。
写真の花は紫陽花。