ダニー食堂

右往左往の日々。

他人に感じる親近感

2012-03-29 | もう1品
日本食レストランなのに日本人は殆ど来ないパート先に、成人した子供とその両親の東洋人親子旅行者と思しき1組が来店。

その家族の雰囲気と服装から、入店後2秒で日本人と決め付けたあたしは「お好きな席へどうぞ」と日本語で案内。

「あっはいどうも」って感じでぺこっと頭を下げて席に着く様を見て、本当に絶対日本人だって確信したんだけど、台湾人の一家だったわ。

娘さんの日本語が上手なこと!

あたしも何年か前に両親と台湾を旅行したことあるんだよーってお喋りしたかったのに、忙しすぎて断念。

普段、訳のわからんメキシカンとかアメリカンのお客と接しているだけに、あの大人しく礼儀正しい台湾人家族が凄く新鮮で好印象だったの。

懐かしいような安心するような、アメリカ人亭主の下に嫁いでこんなこと言うのもなんだけど、自分をどこかに属させるならば「彼らの側だな」っていう感覚ね。

そこで思い出したのが、いつぞや両親とアメリカ初上陸した時に立ち寄った中華料理屋でのこと。

今でこそ、あの街は白人率が非常に高いっていう知識があるものの、当時はたまたま車で通り掛かって偶然に見つけたレストランに過ぎなかったのね。

店に入ると店主と思しき中年後期の東洋人のおじさんが「いやー、いらっしゃい、ようこそ!」と父親に握手まで求めて大袈裟なくらいに歓迎してくれたわ。

しかも「これはあなたのお父さんに」って、マーボー豆腐をサービスしてくれたっけ。


今なら痛いほど分かるわ。

あのおいちゃんの気持ちが。




→あなたのクリックがあたしの励み