この国では
カードを使って返済するというその積み重ねで、個人の信用度が計られる節があってね。
その信用度で家や車を買う時に作るローンが下りるかどうかとか、利子だとか、賃貸物件に入れるかどうかなんかまでが左右されるらしいの。
で、あたしもクレジットカードを作って将来に備えましょうというわけよ。
でも外国人じゃない?
日本で使っていたカードは履歴としてカウントされないから、完全にまっさらな状態なのね。
支払い履歴がゼロの人に、いくらいい加減なアメリカとはいえそう簡単にはクレジットカードは発行されないの。
それで、あたしみたいな人はどうするかっていうと、銀行で数万円を担保に別のカードを発行してもらうの。
買い物をする時に、そのカードを使って毎月銀行に返済する。
そのやりとりを続けることによって、銀行との信頼を築く。
そして、半年だか1年だかが経過するとクレジットカードが発行される。
前フリが長くなったけど、あたしはこの一連の作業を自分一人でやりたかったのよね。
ほら、もう亭主におんぶに抱っこは嫌なのよ。
アメリカに来て3年も経ったのよ?
とはいえ、ダニーだって自分の嫁が何に取り掛かってるかは当然、知っているわけで。
外国人嫁の自立心が芽生えたからといって、喜んでばかりもいられず大蔵大臣の立場としては、忠告及びアドバイスはしたいみたいなのよね。
でも、あたしは自分でサクサクっと銀行に出向いて、パート代から500ドルを預け入れて後は6週間後のカード到着を待つばかりという段階まで独断で進めたの。
結果的に、ダニーのリサーチでは最低だった銀行と契約を交わした上に、事後報告だったから揉めたのよね。
しかしだ。
その数日後、某クレジットカード会社からあたし宛に「うちでカード作らない?発行しちゃうよ」っていうお誘いダイレクトメールが来て、ダメ元で申請して待つこと3日。
来た
封書を開封した15分後には、ダニーが先頭をきって銀行に向かってたわ。
そう、全てをキャンセルして500ドルを返してもらう為に。
「来なくていいよ。自分のおケツは自分で拭けるから」って言ったのに「ちーちゃん一人だといい含められてキャンセルしないで帰ってくる可能性がある」とか言って付いてくるし。
もう一緒に来ちゃってるから、せめて口は出さないでくれって約束したのに、担当者に無駄に喧嘩腰で物を言うし。
なんてったって、相手は家購入の時に信じられない低レベルなミスで泣かされた、コノヤローあのヤロー馬鹿ヤローのバンク〇ブアメリカだったからね。
別にその人が悪い訳じゃないのに、「細かい説明は不要、とにかく黙ってキャンセルして確実に金返せよ」って感じで、ビックリするほど感じワル男に変貌したダニー。
というか、いい加減に水に流しなよ、あれからもう1年半は経過してるよ・・・って感じだったわ。
しかも、お陰で担当のおいちゃんが、お客のあたしを完全スルーで付き添いのダニーと会話するから不愉快だったし。
でも夕飯は仲良くBBQと本日のダニー弁
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