懐かしい人

高校を卒業してすぐに行ったオーストラリア。
そこで自分よりずっと年上の日本人女性と知り合ったの。

それまでは運動部所属で寮生活。

上下関係に揉まれまくった生活から抜け出したばかりの自分には、目上の人が対等に接してくれるのが新鮮で嬉しかったわ。

彼女の魅力はそれだけじゃなくて、面倒見が良くて豪快で優しくて、そして口が悪くて。

あの人の周りには常に人がいて、当時住んでいた家の同居人たちも慕っていたっけ。

帰って来たら既に上がりこんでたーみたいな・・・。

お金が無かったあたしに何度となくご飯も食べさせてくれたわ。

そうそう。

「女は出産なんかしたら棺桶に片足を突っ込んだも同じ」

なんのことやら・・・と聞いていた彼女のセリフ。
だけどそれから5-6年の間に次々と３人の子を出産。


その挙句、


子はかすがい


と言ってのけて、２０代半ばだったあたしはお口あんぐりだったわ。
「大人って一体・・・・」と。



そんな調子のいい人が明日、会いに来てくれます。
ご主人との旅行ついでだけど。

実に５年振りの再会。
ワイナリー巡りの運転手でおもてなししてきます。