ダニー食堂

右往左往の日々。

喜びの尺度

2015-02-07 | 本日のおススメ
まだダニーがサンフランシスコの病院にいた時のこと。
退院を目前に控え、二人だけで外出したことがあってね。

参照:段差と物乞い

その時、駅や街でホームレスと思しき人に度々声を掛けられたんだけど、小銭をせがまれる代わりに「神のご加護を!」という言葉を貰っていたダニー。

車椅子利用者になるということは、家も無い彼らすら同情する生活が待ってるという事なのか・・・と今後がより一層不安になった忘れられない思い出の1つだったの。

当時は全てが手探りで何もかもが不安だったわ。


あれから2年半。



ダニーがどうしても行ってみたいという食堂が見るからに「ヤバイ地域」の一角にあってさ。

結果、あまりにも「ヤバイ」のでお持ち帰りにしてもらってそそくさと帰ってきたんだけど~。

混雑した狭い店内で車椅子は邪魔だろうと料理が出来るのを外で待っていた我々。

その間、数人に小銭をせびられたの。
あたしじゃなくて、ダニーが。

帰りの車の中で聞いてみたわけ。
「ねぇ、あのサンフランシスコのホームレスの件覚えてる?」って。

どうやらダニーも同じことを考えていたらしく、即座に反応してくれたわ。
それも嬉しそうに。


ああ覚えてるよ。

僕は今、彼らの目にお金をせびってもいい程に順調に見えてるってことだよね!





今日の夕飯

・ローストビーフ
・マッシュドポテト
・温野菜