ダニー食堂

右往左往の日々。

病院で高齢者の会話に耳をすます

2015-10-06 | 本日のおススメ
うちの父は終戦前の生まれでね。

子供時分、如何に自分たちが貧しくお腹を空かせていたか。
その点お前たちは非常に恵まれている。
今の時代に感謝しなさい。
物を大切にしなさい。

そんな風に教えられたのよ。

そして戦争経験のある近所のお年寄りからは過酷な話を聞かされてさ。

学校教育は勿論、戦後暫く経って生まれた世代でもこうして「戦争とは起こってはならぬ悲惨なもの」という事を我々日本人は学んだじゃない?


今日、ダニーがERにお世話になった関係で、元軍人さん専用の病院に5時間くらいいたのよ。

それで病院の食堂でご飯を食べていたら隣で相席によって知り合ったと思われる高齢の男性二人が戦争中の話で盛り上がり出してさ。

「背負ってたバッグがヘリコプターに引っかかってな、それで肩をな・・・」

とか、

「キャンプで寝てたら突然襲撃されてな膝をな・・・・」

等々、若いころ如何に時分が危険な目に遭いどれだけ負傷したかを大きな声で張り合ってるわけ。

そこには一切の悲しみも憐れみもなく武勇伝の披露会以外の何物でもないの。

国民性の違いなのか勝者と敗者の違いなのかあたしには知る由も無いけど衝撃的だったわ。


ダニーは一晩だけ入院。