初めての地を訪れるというのは とてもワクワクする。
そして「初めての人に会う」のはとてもドキドキする。
長年、会いたかった人なら尚更である。
先程、🏮店主と💋女将は無事に福岡県朝倉市の甘木に到着した。
時間はそろそろ15時半。天候は快晴。過ごし易い陽気である。
先程まで乗っていたディーゼルカーの中で前方風景を眺めながら、
『長年のお付き合いなのに 、初めて会うダンナ👮』と どんな初対面を
果たすのか❓ との思いを巡らしてた🏮店主。
もしかしたら…。博多駅と基山駅を出る際、メールを送っておいたので
到着時刻が分かっているダンナ👮は まるで
映画『鉄道員(ぽっぽや)』の駅長 佐藤乙松を演じた「高倉 健」の様に
直立不動の姿勢でホームに立ち、降り立った🏮店主と💋女将に向かい挙手の礼。
そして渋い声で一言。『お待ちしてましたよ』。 そしてガッチリと固い握手。
…みたいな初対面を半分「本気で」夢想していた🏮店主。
まあ、そんな「渋さ」などない事は「よぉ〜く」承知しているのであるが…。
実際、そんな映画みたいにドラマチックな展開になる筈もなく。
ふたり🏮💋は列車を降り、駅の外へ出た次第だが、残念ながら駅前にも
ダンナ👮らしい人影は見当たらないのであった。
見渡すと 駅の横に喫煙スペースがあったので💋女将を促し一服つける。
何せ博多駅で遭遇した「ゆふいんショック」のお陰で、🏮店主は吸い損なった
次第。なので ここでダンナ👮を待つ間に一服つけて様子見である。
火を付けて ふぅ〜と紫煙を吐き、ひと息つく。
ホント、静かでいい街である。そんな感想を💋女将と話していたら、
横の自転車置き場から不意に一人の男性が出てきた。キョロキョロしている。
その男性と🏮店主は一瞬、目が合った。この時ピン‼️と来た🏮店主だったが、
男性はそのまま横を通り過ぎ、駅の出口前に行き やはり「キョロキョロ」。
確信のあった🏮店主は 大きな声で呼び掛けた。『レールマンさ〜ん👮‼️』
ギョッとして振り返る男性。メガネ奥の目ん玉を広げて発した第一声は…
『はっ、あっ…⁉️ あぁ…❓ あれぇ〜ぇ⁉️』であった。
そう。この素っ頓狂な第一声を初対面で披露してくれた男性こそが、
🏮店主のずっと会いたかった『レールマンさん』だったのである。
型通りの挨拶の後、一緒にタバコを吸いながら気付かなかった訳を訪ねると
彼はこう言った。『だって…。髪とヒゲがあるんだもの⁉️』。ふたり🏮💋爆笑‼️
過去、🏮店主は頭をスキンヘッドにしていた時代があった。
眉毛とまつ毛以外、全く「ツルツル」にしてたのだが スキンヘッドというのは
以外と手間が掛かるモノで、今の仕事を始めた頃からヒゲを生やし始めたせいもあり
電動バリカンで髪もヒゲも伸びたら一気に刈るスタイルに変えたのである。
一方でダンナ👮は 相変わらず🏮店主がスキンヘッドにしてると思ってたから、
一瞬 目が合った時「こんなに毛があるハズないなぁ」と思っていたらしい。
逆に🏮店主から見たダンナ👮は 正直全然変わって見えなかった。
本人は老けたと言うが、細面の顔はもとより 髪は黒くボリュームもあり、
髪型にも大きな変化はない。
つまり、ダンナ👮は外見の変化があまりなかったので 🏮店主が気付いた訳だが、
逆に🏮店主は見た目があまりにも変わり過ぎたのでダンナ👮は
「全然分からなかった。」という事なのであった。
そんな初対面の後、歩いて数分 甘木駅すぐ前にあるホテルにチェックインし、
荷物を置いて再びダンナ👮とロビーで合流。これからとある場所に行く予定である。
夜はもちろん賑々しく宴会の予定を立てているのであるが、予約は20時。
まだまだ時間はあるし、九州まで来てまだ陽が高いうちから呑んでいるのは
幾ら🏮店主が飲兵衛とはいえ、余りにも芸がない。
そこで、事前にダンナ👮にある「リクエスト」を出しておいた。
宴会までの時間をその場所で楽しく過ごそうという魂胆なのである。
ホテルを出る前に部屋で、宴会に向けての「仕込み」も用意して準備万端。
ダンナ👮のクルマにふたり🏮💋お邪魔して 16時過ぎ、ホテルを出発。
筑紫野市にある「ある場所」に向かう道中、窓から景色を眺めていた💋女将が
『あれ❓ 🏮店主。外の景色、何だか明るくない❓』と疑問を口にする。
時計は16時半を過ぎている。この時間の成田ならもうすでに薄暗いのであるが、
しかしこちらは まだ陽射しはまだ眩しい位で💋女将の疑問はごもっとも。
だから「成田より西にある福岡は30分位は日没が遅いよ。」と解説。
ダンナ👮も頷く。お陰で外の景色が良く見えた。山の稜線がきれいだ。
因みに この日(11月23日)の日没時刻は成田市が「16:28」に対して、
福岡市の日没時刻は「17:12」であった。
さすが3連休の初日だけあって幹線道路はどこも混雑していたが、
ダンナ👮は裏道を使ってクルマを走らせる。とても安全で安心な運転。
「時間が掛かってしまってすみません。」と謝るのだが 程なくして
その目的地に無事到着。派手な外観の建物の下にクルマを停めた。そう ココが
その「ある場所」。ダンナ👮が良く通っているボウリング場🎳なのであった…。
彼👮は今、福岡で仕事をしているが 出身は同じ九州の宮崎県延岡市で
単身赴任中の身である。高校卒業後は関西の大手私鉄に就職したのであるが、
そんな時に始めたのがボウリング🎳。かなりハマって練習したらしい。
そして福岡で単身赴任の身になった時、再びボウリング🎳を始めたのである。
「マイボール」は元より、競技なら映えるが街中では絶対に着られないであろう
背中にフルネーム入りのトラ柄ユニフォームまで揃えて練習に励む様子を
電話でよく聞いていたので、今回伺う際にそれを見たいと言うのが
今回🏮店主が事前にお願いしておいた「リクエスト」だったのである。
にしても…。ボウリング場🎳に来たのなんて一体何年振りだろうか❓
記憶が曖昧だが、🏮店主は確実に25〜6年は来ていない。
💋女将に至っては「…忘れた。」そうである。
ふたり🏮💋はビジターなので、靴をお借りし 球はボウリング場🎳にある
「ハウスボール」を選んで準備完了。簡単なモンである。
一方、ダンナ👮の支度は大変だ。右手にサポーターの様な物を付けたり、
靴の紐を結んだり、指先をマッサージしたりで結構 忙しい。
マイボールをバックから取り出す。ハウスボールの様にノッペリした単色ではなく
絵の具を流した様なキレイな「マーブル模様」がいかにも…
『この人、上手いんだろうなぁ〜』って期待を抱かせる。知らない人には…。
ところが 🏮店主が一番見たいトラ柄ユニフォームに着替える気配がない。
「忘れたの❓」と問うと、「いえ。下に着てます。」と返答。
「じゃあ、早く見せてよ。」と促すと 彼👮、この後に及んでひとこと。
『最後にお見せしようかと…。なんだか、恥ずかしい⁉️』。おいおい…。
それでもようやく意を決し、シャツを脱いだ下からついに現れたユニフォーム‼️
思わずふたり🏮💋で『おぉ〜‼️👏👏👏』。気恥ずかしそうなダンナ👮。
ホント、胸にトラが吠えている図柄である。背中にはトラ柄にフルネーム。
そうかぁ…。ダンナ👮はコレを着て練習に励んでたのね。
そう思うとなんか感動する。
いざゲームを始めると やはりちゃんと練習している人は「違うな」と思う。
フォームも滑らかだし、ボールのコース取りもきれいに決まる。
たまに狙い過ぎて スペアチャンスを外したり ガーターを叩く事もあるが、
その原因もちゃんと彼👮自身で分析が出来ている。
それに何より投げてる時はとても顔がイキイキしていた。
ボウリング🎳を楽しんでいるその姿が とても嬉しかった🏮店主。
ダンナ👮が我々ふたり🏮💋の「レベル」に合わせて遊んでくれたお陰で
笑いの絶えない楽しい時間を過ごせた事に感謝する🏮店主なのであった。
ホントの実力は…❓『こんなモンじゃないもんね。ねー ダンナ👮』😁
計3ゲームを投げたところで時計は19時を過ぎた。
程よく身体も暖まったし、予約したお店の時間もあるので、
再びダンナ👮の運転で甘木に戻る。陽はもうとっぷり暮れ暗くなったが、
一杯🍶やるにはちょうど良い頃合いの時刻ではある。
お店に向かう前 ダンナ👮の住むアパートに寄ってクルマを置き、3人🏮💋👮で
ブラブラ歩いてお店に到着。お店に着いたのは20時ぴったり‼️ 定刻であった。
明るい声の店員さんに出迎えを受け、靴を脱いで中に入る。
なかなか雰囲気の良い居酒屋さんである。
お店の名前は『焼鳥 鷹陣』さん。ホテルや甘木駅からも徒歩で数分。
店内には軽い感じのジャズなんか流れていて、なかなかお洒落。
このお店がもし成田にあったなら、間違いなく通ってるに違いない。
そんな🏮店主好みのお店であった。さすがダンナ👮、いいチョイス‼️
あちこちで酔客の明るい笑い声が響く一角のテーブル席に案内された。
足元は「堀コタツ」みたいな作りで、足が伸ばせてラクである。
頼んだ「生中🍺」が3つ運ばれてきた‼️ 🏮店主が待ちに待ったこの瞬間‼️
3人🏮💋👮、声を揃えて『カンパ〜イ‼️🍻』
あぁ〜⁉️ うんま〜いぃ‼️長年の念願が叶った乾杯であった。
ダンナ👮は別の意味でも喜んでいる。『あぁ…。本物のビール🍺美味い😋』
こうしてお互いの顔を見て呑むお酒の美味しさたるや、言葉にならない。
最高だ‼️
ブログで知り合った頃はお互いのコメント欄に足跡を残すくらいだった。
その後福岡に来てから暫くは直接のメール📩交換だったのが、
今はもっぱら電話📞。
酒🍶とツマミをお互い用意して 長い時には2時間を超える事もしばしば…。
「いい歳こいたオッサン同士で、ナニ話してんの❓」と皆さまは思うだろうが、
ノリは居酒屋のそれなのである。ロクな話はしてない。それが楽しいのであった。
「乾杯の儀」が終わったところで、仕込んでおいたネタの披露に移る。
ホテルを出る時からずっと持ち歩いていた赤い生地のバックをダンナ👮に手渡す。
要はお土産の詰め合わせなのだが、この時間まで「敢えて」何も言わずに
引っ張っていた🏮店主。
そこは最近とみに『航空ファン化』しつつあるダンナ👮に向け、
いろいろ吟味した上での『特別仕様』なのであった。
そもそも、渡した赤い生地のバック自体、真ん中に白抜きで「デカデカ」と
JALの鶴丸と「JAPAN AIRLINES 」のロゴ入り。
コレを見て喜んでいるのは、もうすでに立派な「航空ファン」の証なのである。
成田のお土産らしいのは羊羹と落花生くらいなモノで、後はみんな飛行機関連。
これが今出来る精一杯の🏮店主の気持ちなのであった。
この後、店員さんに『もうテーブルの上、一杯ですけど…。』と言われる位
たくさんツマミ頼んで、たくさんお酒おかわりして、そしてたくさん笑った。
外はかなり冷え込んでいたけれど、身体と心はほっかほかに暖かい。
そして嬉しい。甘木の夜更けなのでありました…。
ホント、美味しいお酒🍶でした。
窓の外はまだ暗く 夜明けまで時間があるのだが、自然と眼が覚めた…。
時計を見ると5時半を少し過ぎた頃。💋女将はすでに起きていた。
目覚ましが鳴る前に眼が覚めるのは、それだけ歳を重ねた証なのだろう。
お互い 顔を見合わせて苦笑い。
まだ暗い窓の前、椅子に座りタバコを吸いながら いろいろ話をし、夜明けを待つ。
今日は福岡訪問の2日目。つまり最終日である。もう終わりか…。
昨夜、楽しく過ごした宴会がお開きになり 部屋に戻った後、
💋女将がボソッとこんな言葉を。『ダンナ👮…。いい男じゃないの。😊』
心根の優しさが💋女将にも伝わったのであろう。実際、そういう人だし。
それだけ優しさのある人だから、時には傷ついて苦しんだ事もたくさんあった。
電話📞やメール📩で そんな胸の内を吐き出す事も長いお付き合いの中で
幾度かあった。逆に🏮店主もダンナ👮に聞いて貰い 幾度も救われている。
そんな時間を共有してきたからこそ、昨日は本当に心底 楽しかったのだった。
そして今日はそんな時間を過ごした福岡を離れる。複雑な気持ちである。
そんな事を考えていると、窓に見える山々の稜線が白み始めた…。
様々な色合いが重なり、混ざり合って刻々とその具合が変化してゆく。
そんな時間を💋女将と過ごしていた甘木の朝であった。
宿泊したホテルには天然温泉♨️がある。朝6時から入れるとの事
だったので、ふたり🏮💋 大浴場で贅沢に朝風呂。
まだ行った事は無いが本当に極楽な気分を味う。脚を伸ばしてノンビリ…。
その後朝食を頂き、部屋に戻って着替え 荷物を整える。
スーツケースが軽い。コレに福岡みやげと「たくさんの思い出」を詰めて帰る。
今日はダンナ👮がクルマで福岡空港まで送ってくれるというので、そのご好意に
甘える予定である。帰りの成田行き「NH(ANA)2144便」は福岡13:35発。
でもちょっと寄り道しての空港入りなので、ホテルで9時の待ち合わせ。
それまでちょっと時間があるので、💋女将を誘って外へ出た。
もう一度、じっくりと甘木駅を見て置きたかったからである。
快晴の朝光の中、木造の大きな駅舎が佇んでいる。雰囲気のある建物だ。
中を覗いて見る。待合室や切符売り場の造りはやはり国鉄時代に建設された
木造駅舎だと思わせる箇所がいくつもあった。
子どもの頃の「うっすらした記憶」が浮かんでくる。
今の新しい駅舎の様に鉄骨やコンクリートを多用する作りは丈夫で効率的だろうが、
この様な味わいは無い。この駅舎にはまだ『国鉄時代の残り香』を感じさせる。
8時33分発の基山行きディーゼルカーが発車を待っている。
「もうすぐ出るなぁ」と思っていると、若い女の子が改札口を駆け抜け
ホームに上がって乗り込んだ。駅長が時計を見る。
ホームの静けさを破る様にベルが響く。無機質な音だが、それがいい。
右手に持った赤旗を挙げ合図を送ると、溜息をつく様にドアを閉め
ディーゼルカーは薄い煙を残して出て行った。
鉄道に憧れを抱き、見つめていた子どもの頃の原風景が
「ここには」まだ…あったのだ。
『甘木に来て本当に良かった…。』そう思えた光景であった。
部屋に戻り、荷物を持ってフロントでチェックアウト。『お世話になりました。』
ダンナ👮はすでにロビーで待っててくれていた。
🏮店主は帰りも甘木鉄道のディーゼルカーに乗って帰るのも「アリ」だと思って
いたのであるが、最近とみに「航空ファン化」してるダンナ👮がふたり🏮💋を
「是非、連れて行きたい所がある。」という事でクルマになった次第であった。
駐車場で荷物を積んで乗り込もうとした時、不意にダンナ👮から呼び止められた。
『🏮店主さん…。「コレ」もらって下さい。』と、何かを手に載せ差し出した。
差し出された品物を見て、慌てて『コレは貰えないよ〜。』と断る🏮店主。
ダンナ👮が差し出した品物とは…❓ 「コレ」である。
お分かり頂けるだろうか❓
『懐中時計』である。でもコレは『ただの懐中時計』ではない。
国鉄で使われていた『鉄道懐中時計』なのである。
日本中の国鉄に勤めていた運転士や駅長など列車の運行に関わる数多くの職員が
「コレを見て」安全正確な職務に日々、明け暮れていたのである。
メーカーは『SEIKO』。動力は『発条(ゼンマイ)式』。
裏蓋に刻印があり『分 鉄』と記されている。
今で言えば「JR九州 大分支社」となるのだろうが、国鉄時代に於いては
『日本国有鉄道 大分鉄道管理局』となる。「分鉄」とは、その略称である。
ダンナ👮は関西の大手私鉄の後、地元・延岡の鉄道会社に「運転士」
として勤めるのであるが、運転士は国家資格である。
その資格取得を目指し、訓練を重ねていた場所こそが大分鉄道管理局
に属する『大分運転所』。
ここでお師匠さんに付き、命を預かる職場ゆえ、厳しい指導を受けながら、
国鉄型の「キハ」。つまりディーゼルカーの運転資格取得へ向け、
共に過ごした「懐中時計」なのである。
こんな貴重で宝物みたいな品物、受け取れる訳がない。
ダンナ👮の今に繋がる全てを見ていた時計なのである。
固辞する🏮店主に彼👮は、一言だけ言った。
『🏮店主さんなら、この時計の価値が解ると思います。
コレは私からの気持ちなんです。』と。
🏮店主の亡くなった叔父は、北海道で国鉄職員をしていた。職種は信号係。
子どもの頃の🏮店主は この叔父から聞く鉄道の話が大好きであった。
運転士同様、信号係も停車や通過の時刻を正確に把握しないと仕事は出来ない。
その時間の重要性をまだ小学生の🏮店主に「社会の先輩」として力説していた叔父。
その叔父が愛用していたのは、鉄道時計と同じSEIKO製の時計だった。
思い悩んだ末、🏮店主はその時計を頂く事にした。
ダンナ👮の気持ちは、この時計を🏮店主に渡す事で全てを表しているんだと。
自分の苦労や思い出が詰まった品を 幾らなんでも普通は人に譲りはしない。
それを自分の手元から離し、他人に委ねるのは とても勇気のいる事ではないか。
それだけ、彼👮は 🏮店主の事を「友人として」認めてくれたのではないか…。
そう理解したのである。
掌に感じるちょうど良い大きさと重さ。秒針が刻む「チッチッチッ」と小さな音。
ダンナ👮にお礼を述べ、ジーンズの左ポケットに時計を収めた。
『ありがとう ダンナ👮。大切にさせてもらいます。』
快晴の空の下、特に渋滞もない道を快調にクルマは走る。
途中、足早に開店したてのスーパーを覗いたり お金を降ろす為に立ち寄った
コンビニのATMから福岡弁で『よう 来たねー』と挨拶されたりしながら、
ダンナ👮の目指す場所へ向けクルマは走る。
甘木の田園風景から段々と住宅が増え、道路の車線数と共にクルマの数も増え、
頭上に都市高速が走る国道3号の周りがビルだらけになった頃、
ナビの到着予定時刻より20分早く目的地に到着した。
『ハイ、着きましたよ。ココです。』とダンナ👮。
国道3号を右折した先にある広い敷地は高い金網で囲まれている。
その上部には有刺鉄線。その更に上空を高い金属音を立て飛行機が飛んで行く。
そう。お察しの通り、福岡空港である。だがココはターミナルビルではなく
『福岡空港敷地の境界』にある飛行機のビューポイントなのである。
ダンナ👮が案内したかった場所とはココの事であった。
最近『航空ファン化』著しいダンナ👮は、時々ココやその周辺に来て
飛行機を眺めている事があるらしい。今回 福岡にお邪魔する事が決まった時、
ココに連れて来ようと思っていたらしいのである。
我々ふたり🏮💋も 成田空港の事は地元だから分かるけれども、他の空港の外で
飛行機を眺める機会など なかなか無いので楽しみにしていたのであった。
こうして外から福岡空港を眺めると、実に合理的な運用をしている。
国内主要空港の一つである福岡空港だが、滑走路は敷地のド真ん中に1本。
その滑走路を挟んで海側(国道3号側)に「国際線ターミナルビル」があり、
山側には「国内線ターミナルビル」が立っている。
数分に1本のペースで離発着を繰り返す過密運用だが、着陸後の誘導路が
国内線と国際線で別れているので 飛行機の動きが実にスムーズである。
滑走路が直ぐに空くから 離陸する飛行機の進入も早い。
飛行機の写真を撮るにしても、次から次へと飛んだり降りたりするので
これは実に楽しい。航空ファンの為に空港がある訳ではないが、
ファンの立場からしたら 大変ありがたく嬉しい空港だと思うのである。
その証拠に💋女将は来てからずっと、金網からへばり付いて離れない。
真剣にカメラを覗く💋女将を見て、ダンナ👮はただただ驚くばかり…。😨
『💋女将さんって、いつもあんな感じなんですか❓』と問うので、
『そうです。空港とホームセンターでは彼女💋は放し飼いです。』
と答えたら、笑ってたダンナ👮。
こんな感じで福岡での残り時間は流れていったのであった。
そろそろ飛行機の時間もあるのでと、空港の国内線ターミナルに移動。
お昼に近い時間帯でもあり、建物内は旅客と見送り客とで混雑していた。
スーツケースを預ける前にお土産を買っておこうと、2階の物販スペースに
移動し お土産を物色するふたり🏮💋。
24時間前…。あれだけワクワクして到着した福岡空港なのに、もう出発かと
思うと 楽しかった事が山盛りだっただけに寂しく感じる。
そんな想いを胸にスーツケースにお土産を詰めていると、ダンナ👮が
『これ、持ってて下さい。😊』と小さな包みを手渡す。
見ると九州の珍味『カラスミ』である。ええっ⁉️
『そんな…。コレ、高いのに。』と言う🏮店主にダンナ👮は「ニヤッ」として
『お酒に合いますよぉ〜‼️』と、トドメの一言。ありがたく頂戴した。
全日空の出発カウンターで成田行きの搭乗手続きをし、スーツケースを預ける。
その間 ダンナ👮は隣にある『自動チェックイン機』の仕組みや使い方を
眺めて目を丸くしていた。
出発までの僅かな時間、展望デッキに行き飛行機を眺める。
改修工事中でかなり狭い状態だったが、💋女将は成田に来ない飛行機を
見つけて夢中で撮影している。おっさんふたり🏮👮はボンヤリそれを眺めていた。
『今度は是非、飛行機に乗って成田に来て下さい。』と言った🏮店主に
『乗りたいんですけど、私…飛行機怖いんです。』と 彼👮。
そんな会話で笑いながら、最後にふたり🏮👮で記念撮影。
時間が迫って来た。そろそろ保安検査場に向かわないといけない時刻。
展望デッキを降り、2階へ戻る。指定された保安検査場は「北」。
ダンナ👮とは ここでお別れである。名残惜しい。だけど、仕方ない。
いつになるのか分からないけれども、再びお会い出来る事を胸に握手を交わす。
『またお会いしましょう。そしてこれからもよろしくお願いします。』
こうして🏮店主と💋女将は福岡の地を離れたのであった。
たった24時間の滞在だったが、過ごした時間は濃密だったと思う。
💋女将もとても喜んでくれた今回のヒコーキ遠足。言う事なしの旅であった…。
最後に…。成田行きの全日空機で頂いた最高のお土産がコレでした。
長文にお付き合い頂きありがとうございました。感謝します。
🏮店主。
ここで白状します
正直に言いますゴメンナサイm(_ _)m
機械にも見とれてましたが…
その横に立ってた案内のおねいちゃんにも見惚れてました
機械と半々位
…いや、それ以上かも
後ろから女将さんにズバッと言われた時
ドキッとしましたもん
女の勘はスゲェですね