真綿、ありました!
あらら、ホントに簡単
たちまち穴がふさがったのであります!
前回からつづき。どうしても必要不可欠な 真綿 がなくて困ったのである。アマゾンやヤフーで千円以下で売ってはいるのだけれども、ほんとのちょっびっとあればいいというんで、買う気にならないのである。
ひっくり返って天井を眺めながらあれこれ考えていると、遠い昔の子どものころ、じっと観察していた光景が思い出されたのである。それは、姉さんかぶりに手ぬぐいかなんかを頭に被ったおらの母親がもうひとりの誰かと布団の皮を取り替えているのか、打ち直しとかいうことなのか、とにかく布団をどうにかする作業をしているのである。
むき出しになった布団の綿本体のドカッとしたものに、別の薄い綿の布のようなものを覆い被せて、いわば包み込んでいるのである。その薄い物体が、真綿だと説明されたことも思い出されたのである。
それでは現在押入れにある布団のうち、一番下にあるクッション代わりのすげえ古いやつにはひょっとして真綿があるかも知れない。ということで、さっそくそいつを引っ張り出してきたのである。かなり軽い掛け布団である。ところが、角のところの縫い目をほぐしてみると、案に相違して綿と真綿のふたつの構造になっておらず、1種類の綿のようなものだけなのである。
いささかがっかりしたのであるが、これが単なる綿なのか、あるいは真綿なのかは、ここまでやった以上調べてみなくてはおさまらないといった気持ちになったのである。
そこで、ひとつまみの「綿か真綿か」をつまんで、鍋底の外側から小さな穴に詰め込んでいったのである。こよりのようにしてやれと先駆者のブログにあるのだが、指ではとても無理で竹串の先っちょでぐいぐい押し込み、内側に押し出されてきたものを指先でぐいぐい引っ張り出したのである。
内側に引っ張り出すといっても、抵抗が強くてほんのちょっとしか引っ張り出せないのである。(画像4枚目。見やすいように黒っぽい背景を置いた。) これで穴自体は、綿か真綿かでぎちぎちに埋められたということになるのである。
しかるのちに、鍋に少しの水を張り、ガス火にかけたのである。いよいよ詰め込まれた物体が「綿なのか真綿なのか」が判定されるのである。
ガス火に当てられて3、4秒で、たちまち鍋底外の詰め物は焼け尽きたのである。念のため、1、2分火にかけた後、鍋をひっくり返してさわってみると、かさぶたのようなようなものが固まってこびりついているのである。内側は綿が水を含んだ状態のままである。
そのかさぶた状態のものを削らずにそのままにしておき、水を満杯に満たしてみたが、水滴はまったく落ちてこない!のである。綿のようなものは、まさに 真綿 だったのである。
満水状態できのうひと晩置いてみたが、水は一滴も洩れていないのである。
まったく簡単な鍋底の穴ふさぎ秘術があったものなのである。
内側と外側の真綿の処理をどうしたらよいか分からないが、うっかり削り取ったりすると元の木阿弥になりかねないので、当面このままで煮炊きすることにして、後処理の仕方は追い追い考えようというわけなのである。
余談ながら、押入れの古布団は、綿の全部が真綿を使っている高級品なのだろうか。父母に尋ねてみたいところであるが、かなり遠いところに行ってしまっているので、にわかに聞くことが出来ないのである。おわり
ネタ元のアメーバブログの開設者に挨拶したいのですが、アクセスできない実情である。今回記事の文体は、4、5年前に閉じられてしまったgooブログの或る記事を思い出しつつ、真似てみたのである。