21日朝、東京 霞が関で男性がみずから体に火をつけてやけどを負い、病院で手当てを受けています。警視庁によりますと、現場には、安倍元総理大臣の国葬に反対する趣旨のメモが残されていたということで、詳しい状況を調べています。
警視庁によりますと、21日午前7時前、東京霞が関の道路の植え込みの中で「男性が火に包まれている」と通報がありました。
警察官が駆けつけたところ、70代の男性が全身に火傷を負っていて、現在、病院で手当てを受けているということです。
男性は「自分で油をかぶって火をつけた」と話しているということです。
現場には、今月27日に行われる安倍元総理大臣の国葬に反対する趣旨の手書きのメモが残されていたということで、警視庁が詳しい状況を調べています。
現場は官公庁の庁舎が集まる地域で、警視庁は国葬に向けて20日から都内の警戒レベルを引き上げて警備を強化していて、辺りは一時騒然としました。
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由比忠之進さんを思い出しました。
上の記事を読んで、55年前の衝撃的な出来事を思い出しました。
ベトナム戦争中、米国の北ベトナム (当時) への空爆を支持した日本政府に抗議して焼身自殺した老エスペランチストがいたのです。由比忠之進 (ゆい・ちゅうのしん) さん、当時73歳です。彼は1967年 (昭和42年) 11月11日夕、首相官邸前の路上で焼身自殺を図り、翌12日に亡くなりました。12日に訪米する当時の首相佐藤栄作にあてた抗議書を鞄の中に残していました。
上掲記事中の70歳代の男性が由比さんのことを念頭におかれていたのかどうかわかりませんが、この方にとっては、まったく不適切なこの度の国葬はまさに自らの死を以って抗議すべき対象だったのでしょう。
なお、由比さんの後、1年後ぐらいだったか、フランスで政治的な色彩を帯びた焼身自殺があり、自死した女性をうたいあげた『フランシーヌの場合は♪』という曲を新谷のり子さんが歌って、かなりのヒットとなったことも併せて思い出しました。
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自民・村上誠一郎氏、国葬欠席へ 異例、決定過程を問題視
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自民党の村上誠一郎元行革相
自民党の村上誠一郎元行政改革担当相が、27日に実施される安倍晋三元首相の国葬を欠席することが分かった。国葬決定に至る過程を問題視した。村上氏の事務所が21日、共同通信の取材に明らかにした。政府が閣議決定した国葬に与党議員が欠席するのは異例だ。 【動画】官邸近くで焼身自殺図る 国葬「断固反対」の文書 男性は意識あり「自分で油をかぶり火を付けた」