今日は随分たくさんの記事をアップさせて頂きました。
もう夜9時を過ぎたので、この言葉だけ最後に皆様に読んで頂きたいので書かせて頂きます。
出典は、パスカル・ズィーヴィー著"「『信仰』という名の虐待"からの回復」(いのちのことば社出版、21世紀ブックレット37)です。アマゾンでもセブン&ワイのネット購入もお出来になります。私は何回も出させて頂いている「ゴスペルショップオアシス仙台店」でこの本と、この本の前著になる「信仰という名の虐待」(パスカル・ズィーヴィー、福島満雄、志村真、共著、いのちのことば社出版 21世紀ブックレット17」)と二冊一緒に買い、5時間で一気に読んでしまいました。その後、3日間寝込みました。
その中から、ある文章と一つの詩を抜粋し、ご紹介させて頂きます。
そして私も「今日こそは」日付変更線を越える前に寝たいと思います。
ここ一週間ほど、寝るのが夜中の2~3時になってしまい、朝起きられなくなりました。
どうぞお祈り下さい。
ここから以下が、ご紹介したい文章と詩です。
一 被害者の心理的問題
7 被害者の言葉
被害者の心理的問題の章を終わるにつれて、”虐待”を受けた人の心の状態をより理解するために、ある方の「ことば」を紹介したいと思います。この人は教会を、非常に苦しんでいる時に、この「ことば」を書きました。できれば、クリスチャンたちが、本人の痛みを自らの身に置いて、これを読んでいただければと思います。もしもその被害者と同じ”虐待”を受けることになり、このような心理的困難が自分に生じてしまったら、どうでしょうか。
平和島
平和島
そこは涙も悲しみも苦しみもないところ。
過去の痛みも癒され、慰められ、喜びに変わる場所。
平和島には王がいる。
「平和島行き切符無料」
私はそれを手に入れた。切符は血で真っ赤だった。
キップを手にして港に来た。
平和島行きの船がいくつもある。
どれに乗ろうかと見渡す。
ぼろぼろの小船が目に留まった。
その船は、重病人やけが人でいっぱいだった。
前方に豪華で巨大な船があった。
若い人がいっぱいいた。きらびやかで、楽しそうだった。
「この船にしよう」
港には入った。扉が閉められ、船は出発した。
平和島が近くに見える。そこに着くのが楽しみでならない。
船が動き出し、客はご馳走を振舞われた。
すばらしい演劇も見た。
この船は、すばらしいもので満ちていた。
アナウンスが流れた。
「平和島行きのお客様。ご馳走とショーはここまでです。
お客様に重大なお知らせがあります。
平和島へ着くまでの間、お客様には重大な任務があります。
各自、船長の支持に従ってください」
「重大な任務ってなんだろう?」
船長が来た。私の任務について説明を受けた。
どうやら平和島の海には弱肉強食がなくて、魚が生き生きと安心してすめるらしい。
海で弱肉強食にさらされている魚を一尾でも多く救い出して、
平和島へ連れて行くことになった。
そのために毎日、魚を取る漁師が必要だというのだ。
私の任務は、漁師だった。
えさをまいて魚を集め、巨大な網で魚を取る。
そうすれば一度に大量の魚を保護できるから。
この海には恐ろしいサメがうようよしているから
あやまって海に落ちないようにと注意された。
なんと光栄な任務だろう。
魚を安全な平和島へ連れて行くために捕獲するのだ。
私は平和島へ行くまで、この任務に命をかけようと思った。
わくわくした。
多少の危険があってもかまわないと思った。
えさをまいた。
魚が大量によってくる。いろんな色の魚。いろんな大きさの魚。
魚がたくさん集まったので、網を引いた。
大量で、全身の力を込めて網をひかないとびくともしない。
必死で網を引く。
痛い!網の重みで指が切れた。でもあきらめない。
もっと力を入れて網を引いた。引き上げる。
ゆっくりゆっくり網を手繰り寄せる。
もう少しで、船に上げられる!!ぎりぎりぎり。
網が指に食い込む。血があふれ出る。
あっ。網が切れてしまった。
大量の魚は海へ散って行った。
でも数尾の魚は捕獲できた。
魚管理の任務にあたっている人が、その魚を水槽へと運ぶ。
私はその後姿を見送り、再びえさをまき始める。
魚がたくさん集まってきた。
今度こそ、すべて捕獲しよう。
決心を新たに全身の力を込めて綱を引く。
ゆっくりゆっくり、網があがる。ぎりぎりぎり。
網が指に食い込む、肉がはがれた。
激痛が走る。でもあきらめない。網を引き続ける。
あっ!また破れた。
残ったのはわずかな魚。
一日中、やってみた。
でも必ず網が破れる。いったいどうしたことか。
船長が来た。
網の苦情を言った。
ビシッ!体の肉が裂けた。血があふれ出る。
何が起こったかわからない。
船長の手に、鞭が握られていた。その先には金具もついている。
船長は怒鳴った。
「何が不満なんだ!私にけちをつけるのか!!もっと魚をとれ。怠けるな。
休まず働け!どうして魚がこんなに少ないんだ!!しっかりやれ!!」
私は悟った。
船長に苦情を言ってはいけない。殺されるかもしれない。
えさをまき、網を引く。ぎりぎりぎり。
網が指に食い込む。肉が裂け血が流れる。
あきらめず、網を引っ張る。あっ・・・・・・
また破れる。残ったのはわずかの魚。
いったいどうしたことだろう。
でも、頑張らないと。
魚を平和島に連れて行くために。
何度も何度も繰り返す。網は必ずやぶれてしまう。
もっと頑張らないと。魚を平和島に連れて行くために。
何度も何度も繰り返す。網は必ず破れてしまう。
もっと頑張らないと。もっと。もっと。
ある日、気がついた。私は白髪が増えたようだ。
あれから何年たったのか。
平和島。ただ、そこに着くのを楽しみにしている。
体中から血があふれる。網を引くたびに指が裂ける。
もう骨が見えている。
でも休むことはできない。休んだら、さらにひどいことになる。
もう船は出てしまったんだ。もう引き返せない。
体中から膿があふれている。
長年の傷。化膿して、あふれる膿。
体中が痛くてたまらない。
船が出発するころには見えていた平和島。
なぜか平和島が見えない。
どうしたのだろう。本当に平和島へ着くのだろうか。
船長の姿が見えなくなった。
捕獲した魚の様子が気になった。こっそり見に行った。
私は自分の目を疑った。魚が腐っている。
腐っているのに泳いでいる。
いったい何なんだ。
魚を逃がしてやらなければ・・・・・・
ビシッ。背中に激痛が走った。
船長が立っていた。
手には鞭。
私は倒れこんでしまった。
「こんなところで何をやっているんだ。
任務はどうした!!魚を取れ!!」
はいつくばって自分の場所に戻った。
えさをまき、網を引きながら、私は考えた。
「水槽の魚に何が起こっているんだろう。
私は何をしているんだろう。
本当に魚にとって幸せなんだろうか・・・・・・」
「落伍者が出たぞ!!」
だれかが叫んだ。
体中血だらけの人が、動けなくなってうめいていた。
「役に立たないものは海に捨ててしまえ!!」
その人は海に投げられ、見えなくなった。
次は私だろうか・・・・・・。
恐怖におののく、
体力の限界を感じながら。
「平和島行き」のキップを見た。
いったいいつたどり着けるのか。
見えていたはずの平和島はまったく見えなくなってしまった。
船はどこに向かっているのだろう。
でも、もう引き戻せない。
意識がもうろうとしてきた。
体の激痛すら感じなくなっていた。
ああ。もう私は死ぬんだな・・・・・・。
「落伍者が出たぞ!!」
叫び声がする。
私の体は宙に浮き、海に投げ出された。
ぶくぶくぶく・・・・・・
冷たい。体が凍りそうだった。
傷に塩水がしみてくる。激痛。
がぶがぶがぶ。水を飲んだ。動けない。
泳げない。意識が遠くなった。
きれいな船が通りかかった。助けて・・・・・・
船から誰かが叫んだ。
「定員オーバーで助けられないよ。頑張って」
そして遠くへ消えて行った。
私の意識も限界だった。
そこへ、何かが私の腕をつかんだ。
引き上げられた。
目を上げてみると、見覚えがある船。
ああ。病人がいっぱいいるあの汚い船だ。
私は助け出された。腫れ上がった体に手当てがなされた。
看護してくれた人。覚えている。
前に見たときは全身やけどだった。今はすっかりきれいになっている。
彼は言った。
「この船は病人を救出しているんです。
私もここで手当てを受けて、良くなりました。
ゆっくり休んでください。
必要なことはなんでもおっしゃってください」
ここは安全な場所。暖かい人たち。
ふと外を見ると、平和島が見えた。
誰かが近づいてきた。
私を助けてくれた人だとわかった。
握手をしようとした。
手に傷がついていた。
見上げると、平和島の王だった。
この詩を写して、書いている間
私は辛くて、身が引きちぎれそうな気がしました。
特にこの一節を写している時です。
「役に立たないものは海に捨ててしまえ!!」
その人は海に投げられ、見えなくなった。
次は私だろうか・・・・・・。
恐怖におののく、
体力の限界を感じながら。
「平和島行き」のキップを見た。
いったいいつたどり着けるのか。
見えていたはずの平和島はまったく見えなくなってしまった。
船はどこに向かっているのだろう。
でも、もう引き戻せない。
意識がもうろうとしてきた。
体の激痛すら感じなくなっていた。
ああ。もう私は死ぬんだな・・・・・・。
「落伍者が出たぞ!!」
叫び声がする。
私の体は宙に浮き、海に投げ出された。
ぶくぶくぶく・・・・・・
冷たい。体が凍りそうだった。
傷に塩水がしみてくる。激痛。
がぶがぶがぶ。水を飲んだ。動けない。
泳げない。意識が遠くなった。
きれいな船が通りかかった。助けて・・・・・・
船から誰かが叫んだ。
「定員オーバーで助けられないよ。頑張って」
そして遠くへ消えて行った。
私の意識も限界だった。
これは、今の私そのものです。
だから「辛いけれど、あなたに伝えたい言葉」と言う、新しいカテゴリーを作りました。
本当に私は今辛いです。それでも、私はあなたにこの詩を、この言葉をお伝えしたかったのです。
長かったけれど、この詩を皆様にお伝えしたかったし、お伝え出来ますようにと、今も
「平和島の王様」に、手を取られながら書いています。(涙)
最後までこのブログを書き上げ、今日はゆっくり「しなければならない」から解放され
私の大好きな「イエス父ちゃん」の、あったかく、強くたくましい御腕の中で
ゆっくり眠れますように。
読んで下さって、本当にありがとうございました。
オヤスミナサイ。

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もう夜9時を過ぎたので、この言葉だけ最後に皆様に読んで頂きたいので書かせて頂きます。
出典は、パスカル・ズィーヴィー著"「『信仰』という名の虐待"からの回復」(いのちのことば社出版、21世紀ブックレット37)です。アマゾンでもセブン&ワイのネット購入もお出来になります。私は何回も出させて頂いている「ゴスペルショップオアシス仙台店」でこの本と、この本の前著になる「信仰という名の虐待」(パスカル・ズィーヴィー、福島満雄、志村真、共著、いのちのことば社出版 21世紀ブックレット17」)と二冊一緒に買い、5時間で一気に読んでしまいました。その後、3日間寝込みました。

その中から、ある文章と一つの詩を抜粋し、ご紹介させて頂きます。
そして私も「今日こそは」日付変更線を越える前に寝たいと思います。

どうぞお祈り下さい。

ここから以下が、ご紹介したい文章と詩です。
一 被害者の心理的問題
7 被害者の言葉
被害者の心理的問題の章を終わるにつれて、”虐待”を受けた人の心の状態をより理解するために、ある方の「ことば」を紹介したいと思います。この人は教会を、非常に苦しんでいる時に、この「ことば」を書きました。できれば、クリスチャンたちが、本人の痛みを自らの身に置いて、これを読んでいただければと思います。もしもその被害者と同じ”虐待”を受けることになり、このような心理的困難が自分に生じてしまったら、どうでしょうか。
平和島
平和島
そこは涙も悲しみも苦しみもないところ。
過去の痛みも癒され、慰められ、喜びに変わる場所。
平和島には王がいる。
「平和島行き切符無料」
私はそれを手に入れた。切符は血で真っ赤だった。
キップを手にして港に来た。
平和島行きの船がいくつもある。
どれに乗ろうかと見渡す。
ぼろぼろの小船が目に留まった。
その船は、重病人やけが人でいっぱいだった。
前方に豪華で巨大な船があった。
若い人がいっぱいいた。きらびやかで、楽しそうだった。
「この船にしよう」
港には入った。扉が閉められ、船は出発した。
平和島が近くに見える。そこに着くのが楽しみでならない。
船が動き出し、客はご馳走を振舞われた。
すばらしい演劇も見た。
この船は、すばらしいもので満ちていた。
アナウンスが流れた。
「平和島行きのお客様。ご馳走とショーはここまでです。
お客様に重大なお知らせがあります。
平和島へ着くまでの間、お客様には重大な任務があります。
各自、船長の支持に従ってください」
「重大な任務ってなんだろう?」
船長が来た。私の任務について説明を受けた。
どうやら平和島の海には弱肉強食がなくて、魚が生き生きと安心してすめるらしい。
海で弱肉強食にさらされている魚を一尾でも多く救い出して、
平和島へ連れて行くことになった。
そのために毎日、魚を取る漁師が必要だというのだ。
私の任務は、漁師だった。
えさをまいて魚を集め、巨大な網で魚を取る。
そうすれば一度に大量の魚を保護できるから。
この海には恐ろしいサメがうようよしているから
あやまって海に落ちないようにと注意された。
なんと光栄な任務だろう。
魚を安全な平和島へ連れて行くために捕獲するのだ。
私は平和島へ行くまで、この任務に命をかけようと思った。
わくわくした。
多少の危険があってもかまわないと思った。
えさをまいた。
魚が大量によってくる。いろんな色の魚。いろんな大きさの魚。
魚がたくさん集まったので、網を引いた。
大量で、全身の力を込めて網をひかないとびくともしない。
必死で網を引く。
痛い!網の重みで指が切れた。でもあきらめない。
もっと力を入れて網を引いた。引き上げる。
ゆっくりゆっくり網を手繰り寄せる。
もう少しで、船に上げられる!!ぎりぎりぎり。
網が指に食い込む。血があふれ出る。
あっ。網が切れてしまった。
大量の魚は海へ散って行った。
でも数尾の魚は捕獲できた。
魚管理の任務にあたっている人が、その魚を水槽へと運ぶ。
私はその後姿を見送り、再びえさをまき始める。
魚がたくさん集まってきた。
今度こそ、すべて捕獲しよう。
決心を新たに全身の力を込めて綱を引く。
ゆっくりゆっくり、網があがる。ぎりぎりぎり。
網が指に食い込む、肉がはがれた。
激痛が走る。でもあきらめない。網を引き続ける。
あっ!また破れた。
残ったのはわずかな魚。
一日中、やってみた。
でも必ず網が破れる。いったいどうしたことか。
船長が来た。
網の苦情を言った。
ビシッ!体の肉が裂けた。血があふれ出る。
何が起こったかわからない。
船長の手に、鞭が握られていた。その先には金具もついている。
船長は怒鳴った。
「何が不満なんだ!私にけちをつけるのか!!もっと魚をとれ。怠けるな。
休まず働け!どうして魚がこんなに少ないんだ!!しっかりやれ!!」
私は悟った。
船長に苦情を言ってはいけない。殺されるかもしれない。
えさをまき、網を引く。ぎりぎりぎり。
網が指に食い込む。肉が裂け血が流れる。
あきらめず、網を引っ張る。あっ・・・・・・
また破れる。残ったのはわずかの魚。
いったいどうしたことだろう。
でも、頑張らないと。
魚を平和島に連れて行くために。
何度も何度も繰り返す。網は必ずやぶれてしまう。
もっと頑張らないと。魚を平和島に連れて行くために。
何度も何度も繰り返す。網は必ず破れてしまう。
もっと頑張らないと。もっと。もっと。
ある日、気がついた。私は白髪が増えたようだ。
あれから何年たったのか。
平和島。ただ、そこに着くのを楽しみにしている。
体中から血があふれる。網を引くたびに指が裂ける。
もう骨が見えている。
でも休むことはできない。休んだら、さらにひどいことになる。
もう船は出てしまったんだ。もう引き返せない。
体中から膿があふれている。
長年の傷。化膿して、あふれる膿。
体中が痛くてたまらない。
船が出発するころには見えていた平和島。
なぜか平和島が見えない。
どうしたのだろう。本当に平和島へ着くのだろうか。
船長の姿が見えなくなった。
捕獲した魚の様子が気になった。こっそり見に行った。
私は自分の目を疑った。魚が腐っている。
腐っているのに泳いでいる。
いったい何なんだ。
魚を逃がしてやらなければ・・・・・・
ビシッ。背中に激痛が走った。
船長が立っていた。
手には鞭。
私は倒れこんでしまった。
「こんなところで何をやっているんだ。
任務はどうした!!魚を取れ!!」
はいつくばって自分の場所に戻った。
えさをまき、網を引きながら、私は考えた。
「水槽の魚に何が起こっているんだろう。
私は何をしているんだろう。
本当に魚にとって幸せなんだろうか・・・・・・」
「落伍者が出たぞ!!」
だれかが叫んだ。
体中血だらけの人が、動けなくなってうめいていた。
「役に立たないものは海に捨ててしまえ!!」
その人は海に投げられ、見えなくなった。
次は私だろうか・・・・・・。
恐怖におののく、
体力の限界を感じながら。
「平和島行き」のキップを見た。
いったいいつたどり着けるのか。
見えていたはずの平和島はまったく見えなくなってしまった。
船はどこに向かっているのだろう。
でも、もう引き戻せない。
意識がもうろうとしてきた。
体の激痛すら感じなくなっていた。
ああ。もう私は死ぬんだな・・・・・・。
「落伍者が出たぞ!!」
叫び声がする。
私の体は宙に浮き、海に投げ出された。
ぶくぶくぶく・・・・・・
冷たい。体が凍りそうだった。
傷に塩水がしみてくる。激痛。
がぶがぶがぶ。水を飲んだ。動けない。
泳げない。意識が遠くなった。
きれいな船が通りかかった。助けて・・・・・・
船から誰かが叫んだ。
「定員オーバーで助けられないよ。頑張って」
そして遠くへ消えて行った。
私の意識も限界だった。
そこへ、何かが私の腕をつかんだ。
引き上げられた。
目を上げてみると、見覚えがある船。
ああ。病人がいっぱいいるあの汚い船だ。
私は助け出された。腫れ上がった体に手当てがなされた。
看護してくれた人。覚えている。
前に見たときは全身やけどだった。今はすっかりきれいになっている。
彼は言った。
「この船は病人を救出しているんです。
私もここで手当てを受けて、良くなりました。
ゆっくり休んでください。
必要なことはなんでもおっしゃってください」
ここは安全な場所。暖かい人たち。
ふと外を見ると、平和島が見えた。
誰かが近づいてきた。
私を助けてくれた人だとわかった。
握手をしようとした。
手に傷がついていた。
見上げると、平和島の王だった。
この詩を写して、書いている間
私は辛くて、身が引きちぎれそうな気がしました。
特にこの一節を写している時です。
「役に立たないものは海に捨ててしまえ!!」
その人は海に投げられ、見えなくなった。
次は私だろうか・・・・・・。
恐怖におののく、
体力の限界を感じながら。
「平和島行き」のキップを見た。
いったいいつたどり着けるのか。
見えていたはずの平和島はまったく見えなくなってしまった。
船はどこに向かっているのだろう。
でも、もう引き戻せない。
意識がもうろうとしてきた。
体の激痛すら感じなくなっていた。
ああ。もう私は死ぬんだな・・・・・・。
「落伍者が出たぞ!!」
叫び声がする。
私の体は宙に浮き、海に投げ出された。
ぶくぶくぶく・・・・・・
冷たい。体が凍りそうだった。
傷に塩水がしみてくる。激痛。
がぶがぶがぶ。水を飲んだ。動けない。
泳げない。意識が遠くなった。
きれいな船が通りかかった。助けて・・・・・・
船から誰かが叫んだ。
「定員オーバーで助けられないよ。頑張って」
そして遠くへ消えて行った。
私の意識も限界だった。
これは、今の私そのものです。

だから「辛いけれど、あなたに伝えたい言葉」と言う、新しいカテゴリーを作りました。
本当に私は今辛いです。それでも、私はあなたにこの詩を、この言葉をお伝えしたかったのです。
長かったけれど、この詩を皆様にお伝えしたかったし、お伝え出来ますようにと、今も
「平和島の王様」に、手を取られながら書いています。(涙)
最後までこのブログを書き上げ、今日はゆっくり「しなければならない」から解放され
私の大好きな「イエス父ちゃん」の、あったかく、強くたくましい御腕の中で
ゆっくり眠れますように。

読んで下さって、本当にありがとうございました。

オヤスミナサイ。




