とーびょうヲヂさんの好きなマンガたち

元うつ病&現パーキンソン病(笑)のヲヂさんの好きなマンガと闘病(豆苗ではない)記録を徒然に書き綴ってます

ベルとふたりで/伊藤黒介

2009年08月15日 19時19分52秒 | マンガ現在形
livedoorのホームページで見つけたマンガです。
(ちなみに、ここはgoo。m(_ _)m)

なかなか面白いので一度読んでみて下さい。
livedoorの4コママンガの中では、やはり出来がいいですね。

ベルというのが大きなピレネー犬(7才)で、
飼い主のすずちゃん(7才)と仲良しなんですが、
どっちが飼い主かわからない展開に笑わされます。

小さい子供と犬の関係ってこんなものだよな、と思いながらも、
その関係性が小学生になっても続いている情景には、
ほのぼのするようなマンガらしさが感じられます。

すずちゃんの表情がちょっとバカっぽく描かれていることがあって、
それが計算された絵柄には見えず、
雑さの見えてしまうのが残念です。

単行本も出ましたので、どうぞご一読下さい。

○単行本(Amazonのサイト)
http://www.amazon.co.jp/gp/reader/4812471206/ref=sib_dp_ptu#reader-link

○まんがライフWIN
http://4koma.livedoor.com/mangalife/itoukurosuke/belltofutaride/

○livedoorデイリー4コマ
http://4koma.livedoor.com/creator/work/c00075/w00063.html

○作者のブログ「クロスケのブログ」
http://blog.livedoor.jp/kurosukesblog/




OL進化論/秋月りす

2009年06月15日 21時43分38秒 | マンガ現在形
どこにでもいそうなOLの日常を描いた4コママンガですが、
時代を超え、書き続けられています。
ほのぼのしていて
昔から大好きです。

ところが、
読み返してみると
なんということでしょう
(ビフォアーアフター風)
時代に合わせて
登場人物の行動や考え方が
変わっていってるんですね。

最近の若い女の子に読ませると
昔のOL進化論は
バブリーで生活が派手で
実感が湧かないと言います。

そんなに変わっているのかと感心させられます。

こちらは
同時代的にずっと読み続けていて、
その時代時代で楽しんでいたので、
昔のマンガを読んでいても
「あぁ、あったな、こういうこと」
みたいな感覚で
ちっとも違和感がありません。

4,5年前のマンガなんて、
ちっとも古く感じないのです。
ある意味
OLの普遍的な状況を
描写していると言えるのかもしれません。

ただ、
昔の方が
作者も若かったので
ドタバタだったり、エッチだったり
しているところに感心させられてます。

しかし、決して
作者が変わっていったから
マンガの中身が変わったわけではなく、
やはり時代の雰囲気を
敏感に感じ取る感性が
このマンガの魅力を引き出しているのでしょう。


○OL進化論(29巻以下続刊)/秋月りす/講談社

△お勧め年代:日常に退屈している人たち向け


かまだいつき 時事4コママンガ

2009年05月15日 21時59分02秒 | マンガ現在形
ふらふらとネットサーフィン(死語?)していたところ、
たまたまlivedoorのHPで見つけました。
http://4koma.livedoor.com/creator/profile/j00003.html

で、バックナンバーを見ていたのですが、
なかなか面白い。
第○回の作品なんて、大爆笑!
くるぞくるぞ、ほら、やっぱりきた~!
って感じで笑わされました。
(さて、どれでしょう?)

なかなかの実力者のようなのですが、
単行本は出ていないようです。
このlivedoorの作品が集まったら
是非出版してほしいものです。

○かまだいつき
 混沌回路ダイアリーANNEX
 http://blog.livedoor.jp/itsuki_kamada/

せんせいのお時間/ももせたまみ

2009年04月26日 10時55分55秒 | マンガ現在形

「○○さんって
かわいい女の子が出てくるマンガが好きですね」
と言われたのは
もう何年前だろう?

もともとストーリーマンガが好きで、
結構こだわりを持っていたので、
若い頃は
4コママンガばかり読んでいる友人を
非難していたこともありました。

ストーリーマンガというのは、
全体のプロット構成とストーリーテリングと
画力が揃っていないと面白くないんだぞ、などと。

それはそれで正しいのでしょうが、
4コマには4コマのすばらしさがあることは
当然わかっていました。

仕事するようになると
マンガを読む量が必然的に減ってきたのと
年齢的に週刊マンガ雑誌を読み続けなくなったため、
お手軽な4コママンガ雑誌なんぞを
時間つぶしに立ち読みするようになりました。
そういう4コママンガの中では、
やはり絵柄がきれいで
かわいい女の子が出てくるマンガに惹かれていました(?)。

ただし、言っておく
決して、ロリコンではないし
オタク系でもない。
ただ単に
かわいい女の子が好きなだけだ。
かわいい男の子が好きな男だったら怖いだろう!

何を熱弁しているやら・・・

外野はほっておく。

ももせたまみは
これ以前に大ヒット作の
「ももいろシスターズ」を描いていた作家です。
「ももいろシスターズ」は
結構面白くて好きだったんですが、
次第にエロ内容がエスカレートしていき
読むのが恥ずかしくなってきたので
単行本を買うのを中断し
手持ちの単行本もブックオフに売り払いました。
私がマンガを売ることはほとんどないんですが
持っているのも気恥ずかしかったんです。
次第に波長が合わなくなったというところです。

で、この「せんせいのお時間」ですが、
立ち読みしていて見かけた当初、
相変わらずかわいい絵柄だな、と思いながら、
何度か読んでいるうちに面白くなり
もうやめておこうと思いつつ
単行本を買い始めたのがきっかけです。
結果として
雑誌で読むことはなくなり、
単行本が出ては買って読む
というお大尽となってしまいました。

内容は、チビ&童顔&純情な みか先生が、
個性的な、実に個性的な
本当に個性的な
独特の趣味を持った
高校生たちと繰り広げる学園生活を
4コママンガにしたものです。

ちょっと読み返してみると
初めは普通の小柄な大人だったみか先生が
3頭身のデフォルメキャラに変わっていき、
マンガらしくなりました。
一方、登場する高校生は
スタイルこそデフォルメされていませんが
個性豊かに描かれ
どんどんエロく、
下ネタのオチが連発というマンガになってます。
ただ
ネタの切れの良さと
悪趣味にならないところが、
ももせたまみという作家の実力です。
「ももいろシスターズ」はちょっとアクが強くて
読むに耐えられなかっただけに
こちらのマンガはとっても楽しめます。

どのキャラが好きかという質問があるかもしれません。
人それぞれだと思うので
特に名前は上げません。

人前で読むにはちょっと恥ずかしい
そういう背徳的なネタが満載の
かわいいマンガです。


○せんせいのお時間(全8巻続刊)/ももせたまみ/バンブーコミックス(竹書房)

△お勧め年代:ひねりの効いた下ネタがわかる人向け


ぼく、オタリーマン。/よしたに

2009年04月06日 21時56分09秒 | マンガ現在形

最近のお気に入りマンガと言えば
このマンガです。

もともとはウェブ上に掲載されていたのですが
それを書き直して本にまとめたものが
この「ぼく、オタリーマン。」
という単行本です。

それを知ったときは
ウェブ上にまだマンガが掲載されていたのですが、
最近はもう著作権の関係上
ウェブにはほとんど載っていません。

4コママンガであったり
1ページマンガであったり
していて、
「どこからでも読める!」のうたい文句通り
とても読みやすくて
それでいてオチの効いているマンガです。

何よりこのマンガの面白いところは
・・・身につまされる
というところです。
いや、わたしはオタクでもSE(システムエンジニア)でもないんですが
独身時代の多忙な時期は
こういう生活していたな、とか、
自分のせこいところを
鏡に投影されて見せられている、とか、
女の子に対する態度が似ている、とか
何かにつけ、
あるある、
という感じが身につまされます。
「理系のひとびと」というマンガも書いてますが、
こちらも身につまされて大爆笑というネタが満載です。

それと
実は、わたしの友人のYが
こういう感じなんですね。
今は遠く離れたところに住んでいるので
彼の顔を思い浮かべながら読むと
懐かしさもあって、楽しさ何倍という状態です。

身を削りながら時間を作ってマンガを描いているそうですが、
クオリティが高いのは
そういう極限状態だからでしょうか。
くれぐれも身体を壊さないように願います。
私は多忙の果て
神経性の病気になりましたので、
辛さはわかっているつもりです。



☆ぼく、オタリーマン。(1~3巻続刊)/よしたに/中経出版
☆理系のひとびと/よしたに/中経出版

△お勧め年代:働き盛りのちょっとおたくな人たち向け

青春少年マガジン1978~1983/小林まこと

2009年03月30日 23時12分36秒 | マンガ現在形
この本を知ったのは、確か朝日新聞の書評でした。
あ、そう、という感じで流したのですが、
たまたま昨日ジュンク堂堂島アバンザ店で見つけました。
ぱらぱらと立ち読みしていて、
お、どストライクだ、と感じました。
ちょうど、この期間は私がマガジンをよく読んでいた頃なのです。

といっても、「1,2の三四郎」の大ファンだったわけではありません。
いえ、むしろそれほど記憶にありません。
面白かったのは初めの頃と、最後の方のレスラーになった頃くらいだった印象があります。
途中はもひとつ印象がありません。

このマンガが気に入ったのは、
小野新二とか大和田夏希という名前を見つけたからです。

小野新二、「純のスマッシュ」、
よかったな。野々上麗子だったかな、きれいだったな。

大和田夏希、「タフネス大地」、
面白かったな。「青の時代」もシリアスでよかったな。

そう思いながら読んでみると、小林まことを含めた3人が仲良しだったことが書いてあります。

そうか、そうだったんだ。知らなかった。

でも、小野新二も大和田夏希も最近どうしてるんだろう?

ぱらぱらと最後の方へページを繰ると、
「故 大和田夏希 故 小野新二 二人の親友に捧げます」
と書いてある・・・。

?え

思わず、買わずにいられなくなった。
※韻を含んでいるわけではない。

読んだ。
京都へ帰ってから、むさぼるように読んだ。
眠れなかった。

この3人のマンガがそんなに好きだったわけではない。
いや、好きだった。
間違いなく、毎週楽しみにして読んでいた。
その人たちが、こんなにぼろぼろになって、朽ち果てていくとは。

私もうつ病を患っていたので、このマンガに描かれている大和田や小林の心情が理解るところがある。
私も嫌がらせを受けて、それでも食いしばりながら仕事を続けてきた。
私も眠れなかった。
眠らせてもらえなかったわけではなく、眠れなくなっていた。
仕事がうまくいかなかった。
頭も回転しなくなった。
それでも働き続けた。
それはどの職業でも、程度の差はあれ、同じかもしれない。

だけど、
子供たちに夢を与えていた人たちが、こんな風に。

小林まことは、マンガの帯に、
「実は ボロボロ泣きながら描きました」と書いている。
そうだろう、そうだろう。

このマンガが少年マガジンに掲載されて、楽しみながら読んだ子供たちはいなかっただろう。
なんだこんなの、と読み飛ばされたかもしれない。
だけど、これはレクイエム。
小林まことからの、編集者たちからの、そして少年マガジンという偉大な雑誌からの、レクイエムだろう。
少年マガジンでなければこれは描かせない、載せたりはしない。
小林まことは、はっきりとは書いていないが、綿密な打ち合わせの上に描かれた伝説なのではないか。

小野新二ならびに大和田夏希の二人のご冥福をお祈りします。


☆青春少年マガジン1978~1983/小林まこと/KCデラックス・講談社

△お勧め年代:昔の少年たち と マンガ家になりたいという少年たちへ