とーびょうヲヂさんの好きなマンガたち

元うつ病&現パーキンソン病(笑)のヲヂさんの好きなマンガと闘病(豆苗ではない)記録を徒然に書き綴ってます

紅葉のシーズン

2009年11月27日 22時51分31秒 | 京都C級ガイド
紅葉のシーズンと言いながら、もう終わりですね(恥)。
どこか行かれましたか?

今年はいつもより早くから綺麗に紅葉していました。
私の好きなのは、
鷺の森神社から曼殊院へ散策する道ですね。
ちょっと回ると詩仙堂へ行き着きますから、
 1日散策コースとしてはいいんじゃないでしょうか?
清水寺や嵐山、高雄といった賑やかな観光地とは違う風情があります。

でも、
 山へ上がって紅葉の京都を見下ろすのが一番綺麗かもしれません。


追記

詩仙堂を下りてくると、「中谷」という菓子屋があります。
元々は和菓子の店で、でっちようかんが有名です。
最近は洋菓子も置くようになりました。
んが、
 和菓子より洋菓子の方が美味しいんです!
京都に来たら和菓子、と思い込まずに、
 洋菓子を買って帰るのもいいかもしれません。
ただし、
 店員のおばちゃんらが五月蠅いのでゆっくり品定めさせてくれません。
この店はだからあまり行かなくなりました。



酔いどれアンナ/野田たみ樹

2009年11月27日 22時45分26秒 | 思い出の読み切り作品
誰が知ってるねん( --)ノ
知っている人だけ読んで下さい。

野田たみ樹という人は
この後に見たときには野田琴里というペンネームに変わっていました。
どういういきさつかは知りません。

知らないからすっ飛ばす。

野田たみ樹は、私のかすかな記憶では、
少年マガジンに時代物の劇画を描いていたように記憶しています。
野田琴里の単行本「影野郎 風を斬る」を読んだときに、
昔の記憶が蘇ってきたので確かだと思います。
忍者だとか素浪人だとか、かなりハードな劇画作家です。

で、このマンガは、
私が中学生の頃に少年マンガに掲載された読み切りです。

誰が知ってるねん!
1回きりやろ!

当時、このマンガが掲載されたときかなりの反響があったようで、
しばらくして同じような雰囲気のマンガが読み切りで掲載されていました。
それも好きでした。

それっきりマガジンに掲載されることがなかったのは、
たぶん対象年齢層が少年マンガ向けではなかったためでしょう。
野田琴里は、
その後ヤングマガジンに作品を発表しているようでした。
私は当時ヤング誌を読まなかったので、
上記の単行本を買うまでは
どういう作品を書いていたかはほとんど知りません。

「酔いどれアンナ」というマンガは、
少年誌向けではない、と言えますが、
何もヌードや性描写が露骨であったわけではありません。
ただ、少年マンガではやや禁忌な性的な雰囲気が漂っていただけです。

内容は、
ある高校の話です。
転校生の男子が入ったクラスに一日中飲んだくれている女子アンナがいました。
だらしない、ややハレンチ(死語)な雰囲気の美少女でした。
転校生はその少女に惹かれます。
そして酒をやめて更正できるように仕向けます。
アンナの心も徐々に揺らいできます。
しかし、そこに割り込んだのが、ワルのリーダーだったのです。
「アンナは俺の女だ」

要するに、薬を盛ってアンナを犯して自分の女にしただけなのですが。
それに1回犯されて言いなりになるアンナも、
今となっては変な気がします。

それはおいといて。

転校生とリーダーのケンカが始まります。
転校生は前の学校でケンカで相手をケガさせて、
それで転校せざるを得なくなったのです。
リーダーを追い詰める転校生。
そして、ケンカを止めるアンナ。
アンナの心は・・・。
ハッピーエンド。

性的な雰囲気がないといえばないのですが、
小中学生にはやや刺激が強かったかもしれません。
でも繊細な心理描写は、さすが女流マンガ家ならではと言えるでしょう。

パート2として書かれた「汚れた天使」もまた
シチュエーションとしては似ています。

この人の描く女の子は可愛いかったですね。


○お勧め年代:今回はパス。。読める機会はほとんどないでしょうから。。

(追加)こちらに写真を載せました。

春よ恋/原秀則

2009年11月14日 19時07分24秒 | 嗚呼、栄光の少年サンデー増刊号
他のところで、
『「さよなら三角」なんか』というような書き方をしたのですが、
正直なところ、
原秀則という人の才能は素晴らしいと思います。
また、正直なところ
好きなマンガ家ではあります。

特に、初期の読切時代のものは
あまり絵はうまくはなかったのですが、
いかにして自分の書きたいものを書こうとしているかが
にじみ出ていたように感じます。

原秀則がインタビューで答えていた内容で覚えていることは、
マンガの書き方なんか全然知らないまま書き始めて、
アシスタントをやらされて初めて
色々な技術を教わったということです。
スクリーントーンもその頃初めて知って、
それ以前は自分で点を打っていたとか。
(うろ覚えなので間違っていたかもしれませんが)
テクニックではなくパッションが彼を動かしたのでしょう、
技術的には未熟でも
とても丁寧に書いていたと思います。

この「春よ恋」は少年サンデー増刊号に
ぽっと
掲載された読切でした。
短いページ数の中で
少年と少女の出会いと微妙な感情がうまく表れていたと思います。
絵は、上にも書きましたが、
それほどうまくはないのですが、
デッサン力があったのでしょう、
とても見やすいし、躍動感はあります。

他の読切も単行本に収録してくれればいいのですが、
どうなってるんでしょう?
ま、実家の押入れにはちゃんと残っているんですが。

こうした新人が
ぽっと
出てくるところが、
当時の少年サンデーのすごさだったんですよね。

最近はどの雑誌も
アシスタント上がりのテクニシャンばかりが目につきます。
商業誌だから仕方ないのですが、
あまり絵がうまくない人でも光るものっていうのはあります。
(たとえば、えんどコイチや福本伸行なんか)
そういう人たちを見る機会が減ったのは残念ですね。
それ以上に、
それだけ一生懸命にマンガを見て回る意欲が
私になくなったのですが・・・。


○「サンデーまんがカレッジ チャレンジ新人賞!」に収録/少年サンデーコミックス
☆お勧め年代:マンガを書き始めた少年少女向け



涙のバレーボール/塀内真人(塀内夏子)

2009年11月13日 19時19分24秒 | 懐かしのマンガ
臭い!とにかく臭いタイトル!
たぶん、今時の若い人ならまず避けてしまうようなタイトルではないだろうか。

ところがこれが面白い!

バレーボールの弱小高校に、
元中学バレーボール選手のエースだった河合瞬がいた。
彼は、名選手でミラクルサウスポーと呼ばれていたが、
故障して以来、バレーから遠ざかっていた。
そして、バレーボール名門校へ進学できなかったことから
バレーボールに反感を持っていた。
しかし、この弱小高校の選手の1人である小柴の
熱心な勧誘で河合は体験入部することになった。
かつてのミラクルサウスポー河合瞬は、
その才能の片鱗を見せるが、
なまった身体ではこのチーム相手にも通用せず、
インターハイに行けそうもないクラブなんか入りたくない、と言っていた河合は、
こてんぱんにやられるのだった。

しかし、屈辱の中、徐々にクラブに溶け込んで、
身体も鍛え直し、あのミラクルサウスポーが蘇ってきた。

かつての名門校の後輩や新たなライバルが活躍する桐嶺商業と対決!
一進一退の攻防の中、ついに勝利をもぎ取るのであった。


ん~、素晴らしき青春マンガ・・・。

勝利を得るまでの間は、
河合瞬のわがままな性格もあり、
色々と対立やケンカも起こり、
さらに恋愛問題も交えて、
目が離せない展開になっています。
月刊マンガならではの、楽しさと言うところでしょう。

このマンガのおかげで
バレーボールのルールがよく理解でき、
ワールドカップの応援もできるようになりました。
とはいへ、
このマンガの頃とはルールが変わってます。
サーブ権の移動なんてなくなりましたし、
リベロもこのマンガには登場しません。
それでも、基本は同じバレーですから、
今のルールでバレーボールをやっている人にも楽しめるはずです。

塀内夏子氏は、
こういう熱血スポーツマンガを書かせると天下一品でした。
絵柄の好き嫌いはあるかもしれませんが、
私は本当によく泣かされました。
熱き思いを持って何かに打ち込んでいる人には
きっと共感するものがあるでしょう。


○涙のバレーボール(全3巻)/塀内夏子/講談社コミックス
☆お勧め年代:スポーツに限らず、何かに熱中している人へ

On the Web 週刊 なつこの部屋
なつこの本
http://www.ponytail.co.jp/comics/12.html



青春は薔薇色だ/桑田乃梨子

2009年11月12日 22時50分50秒 | 懐かしのマンガ
このマンガを知ったのは、掲載されてからかなり経ってからです。
別冊宝島の「このマンガがすごい!」という本を
読んでいてたまたま見つけました。
内容解説が割と面白そうだったので、
タイトルを覚えていて
たまたまコミックショックで見つけて買ってしまったのです。

読み切りシリーズになっていて、
第1話のタイトルが「青春は薔薇色だ」という
とても臭いタイトルです。

内容は、
制服のよく似合う女子高生を鑑賞する趣味を持つ
女性体育教師 森島恵子(?)が
ある時知り合った男子学生 広瀬幸仁と仲良くなり、
それが逆にお気に入りの女子高生 本橋尚枝から嫌われる理由となってしまいました。
実は、尚枝は広瀬に密かに憧れていたのです。
尚枝に嫌われたくない森島は、
広瀬につき合うように斡旋するのですが、
その夜、自分が高校生だった頃の夢を見ました。
告白してふられた夢です。
その夢の中の相手は、高校の頃憧れていた前藤くんのはずが、
広瀬に姿を変えていました。
森島は自分の想いに気づいたのです。
そして・・・

絵柄は、少女マンガというほど洗練されていないので、
少女マンガになれていない男性でも気軽に読めます。
ありきたりといえば、それまでですが、
純粋な気持ちと年齢のギャップの中で
はきはきした森島のキャラクターがとても印象的です。

正直、桑田乃梨子のマンガは
これ以外あまり共感できませんでしたが、
この作品(シリーズ)は、森島のキャラクターがおかげか
とても楽しいものになっています。


○青春は薔薇色だ/桑田乃梨子/花とゆめCOMICS
○人生は薔薇色だ(シリーズ続編)/桑田乃梨子/花とゆめCOMICS
☆お勧め年代:古き良き純情物語に共感できる人へ


ナイン/あだち充

2009年11月10日 17時46分56秒 | 嗚呼、栄光の少年サンデー増刊号
マニアが多いマンガ家の話は書きたくないのですが、
(変なことを書くとこき下ろされるから)
好きなものは好きということで書きます。

あだち充というマンガ家は
あまりにも高い評価がありすぎて
畏れ多い存在になってしまいました。

このマンガを読んだ当時、
ちょうど
少年サンデー増刊号を買い始めたときで、
「プロゴルファー猿」が読みたかったのですが、
この整った絵のマンガにひかれました。

ちょっと少女マンガっぽい雰囲気は
少年マンガばかり読んでいた私には結構新鮮で、
特に
このマンガのセリフの妙というのは
それ以前に味わったことのないものでした。

淡々とした間
気の利いた というほどではないが 味のあるセリフ
そして
それにふさわしい場面展開。
月刊マンガならではの味だったのでしょう。

当時
「みゆき」で大人気となり
さらに「タッチ」という大ヒット作を生み出した
あだち充は
知らない人はいないほどの大作家となりました。

完成度は高くはなかったのですが、
「ナイン」という
この味のあるマンガは
私のお気に入りの作品です。


アニメにもなり、それも面白かったんですが、
マンガだけで充分です、私には。
(あ、地雷踏んだか?)


○ナイン(全5巻)/あだち充/少年サンデーコミックス
☆お勧め年代:蒼い時代を懐かしむ人へ、そしてこれから恋の季節を迎える若人へ


睡眠薬をやめてみた

2009年11月10日 17時42分55秒 | うつ病のおはなし
睡眠薬には抵抗があるので、
 ずっとやめたいと思っていました。
でも、やめると眠れないのでやめられない状態が続いています。

睡眠薬に常習性があるわけではありませんが、
 やはり、すぅ~と眠れる感覚は不眠症の人間にはなかなか快適です。

最近ずっと量を減らしてきたので、そろそろ大丈夫かなと思っていました。
それで、
 2日前に酒を飲んだ夜、そのまま眠ってしまったので、
 これを機会にやめてみようかと考えました。

2日前は酒を飲んでいたので、
 酔っていたおかげか、まぁまぁ眠れました。
当然眠りは浅く、たくさん夢を見たように感じました。

昨日は酒を飲まずに、睡眠薬も飲まずに寝てみました。
一晩中まどろんだような状態で眠りは浅く、
 5時くらいに目が覚めました。
 でも、5時間ほど眠れたので、まぁまぁかなと思います。

約1年ぶりの睡眠薬なしです。

睡眠薬なしだと、
 確かに眠りは浅いのですが、
 昨日と今日がつながっている感覚があります。
薬を飲んで眠ると、
 すぅっと意識がなくなるので、
 昨日が切り捨てられてしまっているようです。
1日1日を生きるということは、
 日々が独立しているのではなく、
 連続している中で、1日というものが存在していることなのでしょう。


今日も挑戦するつもりですが、
明日は大事な仕事もあるし、
 2歩進んで1歩下がるつもりで、今日は飲もうかと考えてます。

人体実験は続く・・・。


オークションを見ていて感じた違和感

2009年11月08日 19時03分23秒 | 雑談
マンガをオークションで探していたら、
いくつか見つかったんだけど、

「×××第○巻 230g!」

というのは、違和感がある。
肉買ってるんじゃないんだから。

いや、わかってるんだけどね。
郵送料がかかるし、郵送方法によって値段が変わるから、大事な情報なんだけどね。
でもね、ちょっと。

わたしだけでしょうか?

ど~でもいいですよ♪



木星ピケットライン/あさりよしとお

2009年11月02日 21時58分25秒 | 思い出の読み切り作品
さて、知る人ぞ知る あさりよしとお のデビュー作です。
少年サンデーの新人賞入選であるこの作品は
あさりよしとお短編集に収録されているため
今でも読むことのできる読切です。

時々、無名作家や新人作家の
いい読切作品というのを見かけたんですが、
残念ながらそこそこ人気のある作家しか単行本には収録されません。
したがって、それっきり陽の目を見ない作品もたくさんあります。
昔は、そんなものを雑誌からむしり取って
大事に保管していたんですよね・・・。

関係ないことは
こっちへ置いといて。。

この作品もサンデーからむしり取って保管しているものです。

何が面白いといって、
計算されたギャグ!
納得させられる科学理論!
そして、
笑いは間だ!

ストーリーは単純です。
某国宇宙開発機構は地球に接近する小惑星の存在を検知。
間違いなく地球に衝突する!
それを迎撃する極秘任務のため地球を旅立つ勇者!
木星近辺で確認した小惑星は
予期せぬ代物で迎撃は不可能と計算された!
地球は救われるのか?!

う~ん、
これだけ読むと
一時代前の本格SF。

しかしながら、随所に散りばめられたギャグは
全体の緊張感を損なわない程度に配慮され、
時代遅れを感じさせないSF設定は
適度に少年の好奇心をくすぐりました。

この主人公である山本五十六は
私に非常な影響を与えたキャラクターで
日常の私の話に、つい、ギャグが入ってしまうのはこいつのせいです。

ほんまか?!

いまだに忘れられないキャラというのはたくさんいますが、
単行本として読めることもあって
こいつは私の記憶から消えそうもありません。


追記
このマンガに使われているコンピューター“春”が
HALのパロディだと知ったのはずいぶん後でした。
他にもずいぶんパロネタがあるんでしょうが、
初めて読んだときにそれに全て気づいていれば
もっとこのマンガは面白かったんでしょうね。
そんな方おられます?

ちなみに、
あさりよしとおの「宇宙家族カールビンソン」に関しては
Wikipediaに解説が載っているので
それを見るとわかります。
って、濃すぎてよくわからんかった・・・。



○「あさりよしとお短編集」(徳間書店)に収録
△お勧め年代:(いい意味で)マンガの基本を学びたい学生へ