とーびょうヲヂさんの好きなマンガたち

元うつ病&現パーキンソン病(笑)のヲヂさんの好きなマンガと闘病(豆苗ではない)記録を徒然に書き綴ってます

薬物依存

2009年06月28日 16時17分55秒 | うつ病のおはなし
うつ病治療に投薬治療は当たり前となっています。
私もSSRIのおかげでうつ病から復活しました。
 最近もまた投薬してますが、やはりSSRIをもらってます。

で、通院を再開してみて数ヶ月、
 何回か通って気づいたんですが、
 昔私が通っていた頃と同じ人が何人もまだ通っています。

ふと、うつ病は治らないのか?、と思ってしまいました。
いえ、ずっと通院している人たちは、
うつ病じゃない別の精神系の病気なんでしょうか?

うつ病は治ります、というのが最近の定説になっています。
実際、改善している人は多いようです。
でも、一方で、
 いくつもの病院を転々とするドクターショッピングの人が多いことを耳にします。
この病院へ来なくなった人も
 治ったから来てないのならいいのですが、
 もしかすると、
 他の病院へ移っただけのかもしれません。

そうすると、
 多の病院へ行った人たちは
 治らなかったと言うことになってしまいます。

最近、といっても昨年末くらいからNHKでうつ病治療の番組を何回か見ました。
その時に取り上げていた話題のひとつが
 薬物依存のことです。

うつ病薬は効き目が体感できるのが非常に遅い薬です。
大体、2~3週間は様子見というのが一般的で、NHKでは1~2ヶ月くらいという説明をしていました。

にもかかわらず、
 苦しさを訴え続け、次々と効き目の強い薬を要求する人がいます。
私の後輩もそうでした。
 ネットで知り合った人も何人もそうでした。
わざわざ病院を変えて、
 大量に蓄え込んだり、
 違う薬を集める人もいました。
日本で認可されていない薬を海外から通信販売で購入している人もいました。

そうした人が治ったケースを見たことがありません。

怖いのは薬物依存のケースです。
NHKでも警告していましたが、多量の薬が悪い影響を与える場合もあります。
薬の組み合わせが悪い作用を作り出す場合もあります。
まだ組み合わせの副作用については詳しくわかっていないのが現状です。
一時的に改善したように感じていても、
 実際には、悪化していってる場合もあり得るのです。

では、どうすればいいのでしょうか?

私は医者ではないので、NHKや本からの受け売りで書いておきます。

同じ薬効の薬は併用しない。
 抗うつ剤を何種類も併用するとどちらが効いているかわからないので、
 使用する時は1種類にする。
 ただし、
 向精神薬や睡眠薬は併用可。併用の時は医師の説明に従うこと。
抗うつ剤の使用は、最低3週間は続け、体調を記録しておく。
 すぐに変化は現れなくても、3週間前とどれだけ違うか
 記録を見て考えて、それを医師と相談する。
食事と運動を適度に取り入れる。
 適切な栄養がないと代謝がうまくいきません。
 食事の量は増やさなくてもいいので、インスタント食品を減らして、
 お菓子類も減らして、普通の食事を取るようにしましょう。
 スーパーの総菜でもいいと思います。
 焼き魚や煮魚を買ってきてもいいでしょう。
 今まで、または、最近食べていないものを摂るようにしましょう。
 それから、
 運動して代謝効率を上げないと、薬は効きません。
 散歩程度でいいですし、日光浴でもいいと思います。
 これからのシーズン暑いので、バテない程度でいいでしょう。
 冬は特に代謝が落ちると冷えて眠れないことが多いので、
 運動が必要になります。

実体験は、またそのうち書きます。


不良少年/大橋薫

2009年06月26日 19時31分50秒 | 懐かしのマンガ
その昔(?)、ラポートとかいう会社があったそうじゃ。
その出版していた雑誌ファンロードから
同人誌系のマンガ家が何人もデビューしたそうじゃ。
大橋薫もその系統だったと記憶しておる・・・。

著者紹介は苦手なので、
この程度で。

舞台は、
不良の巣窟となっている高校。
そこへ転校してきたスケ番(死語) 黒田乱子。
転校して早々、
番格の3人組を従えて高校を統治し始めた。
しかし、実は、
彼女はスケ番と同姓同名の普通の女子高生。
学園の治安のために番格3人組に祭り上げられていた。
そうとは知らず、彼女を落とそうとする男性教員。
そして、輪姦そうとするライバル高校のイケメン3人組。
絶体絶命のピンチに立ち上がる元不良少年!
乱子の貞操は如何に?

・    ・・なんだか、変な話だ。

あらすじはこんなものなんだが、
女性らしい丁寧な絵柄と感性が
ちょっとエッチなギャグと混ざって
読みやすいテンポで進んでいきます。

元々、大橋薫と楠桂(双子の姉妹)は
ホラー系のマンガを得意としていたので、
柄は若干暗く、劇画調でもあります。
それが重くならないのは
女性ならではの線の丁寧さだからでしょう。

女性目線の不良少年の姿を
はっきりと言い切る箇所は
ちょっと全体から浮いている印象もありますが
言いたいことを語れるという
女性らしさが現れていて嫌みになりません。

当時OLをしながらの執筆だったので寡作でしたが
もっとこの当時の感性で書いて欲しかったと思っています。

え?どういう意味かって?
え~、また、いずれ・・・。


○不良少年/大橋薫/白泉社JETS COMICS

△お勧め年代:その昔、同人誌系のマンガにはまった人たち向け(いい意味で)


マイナーなマンガの紹介が多いわけ

2009年06月24日 22時59分12秒 | 雑談
え~、とにかくマイナーなマンガの紹介が多くて
 すいませんm(_ _)m
(こないだは書きかけでアップしてしまいました。すいませんm(_ _)m )

そのわけをちょっと考えました。

当時好きだったマンガというのは、
 もちろんメジャーな作品もあったわけで。
でも、マイナーな作品もすごく好きだったわけです。

その理由の一つとして考えたのは、
 将来性だったと思います。
キラリ と光る何かのあるマンガは、
 その作品の魅力だけではない良さを感じていたわけです。

きっと、この新人は伸びる!
きっと、この中堅作家はメジャーになる!
 そうした感情移入が、マイナー作品を魅力的に見せていたのでしょう。

いつの時代も同じだと言うことです。

新人の時から好きで、メジャー化したのは、
 例えば、
 細野不二彦、原秀則、あさりよしとお、塀内夏子、北崎拓、椎名高志、楠桂、福本伸行、満田拓也、西森博之、

メジャーとは言えないけど、有名作家となったのは、
 安永航一郎、春日光宏、大橋薫、島本和彦、あろひろし、古村基夫、真鍋穣治、

あえてメジャー化しなかったのは
 みず谷なおき、

もひとつマイナーなままだったのは
 松本久志、伊藤伸平、永野あかね、かえんぐるま(渡瀬希美)、堂上まさ志、鈴宮和由、あびる義明、

ずっとマイナーだったのは
 ××××(自主規制)、

などなど。
(反論はあろうかと思いますが、ご容赦下さい)

たくさんのマンガ家がデビューして消えていきます。
その中で売れる人が必ずしも優れているわけではありません。
時代の風潮や流行の中で人気が出ている人もいれば、
雑誌の雰囲気に合わず(編集者と合わず)力を出し切れない人もいます。

売れているから面白い、メジャー誌だから面白い、そういう目で見ないようにすることこそ、物を見る目を育てるのですね。

って、それって、同人誌ファンの人にとっては当たり前のことなんでしょうか?

※上に書いた作家は、サンデー系が多いんですが、これは私が少年サンデー増刊号のファンだったためです。

睡眠障害 中

2009年06月20日 18時29分25秒 | うつ病のおはなし
このところ満足眠れていない日が続いています。
眠れないのではなく、
 中途覚醒が続いている状態です。

酒を飲むので、寝付きはできているんですが、
 必ず3~4時頃に目が覚めます。

元々寝付きが悪かったのでアモバンを処方されていて
 このところ寝る前に飲んでいました。
 それで何とか6時くらいまでは寝てたんですが、
 効きが悪くなってきたようです。

※酒を飲んでから薬を飲むのは危険なのでやめましょう。
 私は一応2~3時間空けてから飲んでます。

で、最近の最終手段を紹介。
酒を飲んで、1~2時間でとりあえず寝る!
真夜中3時頃に目が覚めたら、アモバンを半分飲む!

これで中途覚醒後も眠れます。
アモバンは短期睡眠補助薬なので、
 このやり方でも、朝起きれますし、
 起きれない時でも、少しずつ回復して午前中の活動ができます。
他の睡眠薬は飲み過ぎると、あるいは真夜中に飲むと
 午前中の活動が完全に停止してしまいます。
 いや、起きれたもんじゃない。

ちょっと、荒っぽいですが、
 私の睡眠障害解消法でした。<(_ _)>


京都の性根

2009年06月17日 20時02分29秒 | 京都C級ガイド
ガイドじゃないので、
 京都の情報が欲しくてアクセスした人は読まなくて結構です。

関西地方での新型インフルエンザ流行のため、
 京都への修学旅行がたくさんキャンセルになりました。
神戸、大阪の観光客も減ったのですが、
 ちょうど修学旅行シーズンであったため
 ダメージは京都が一番大きかったようです。

それで、ニュースでもご存知でしょうが、
 京都府知事は、国に対して支援を要請したとのことです。

アホか?!

私は大阪人なので、こういう感覚がわからない。
天災や事故で観光客が減ることは当然あることです。
実際に、
 あのニューヨークの爆破テロ9.11の後、
 沖縄にアメリカ軍基地があるためテロの標的にされるのではないかということで
 沖縄への観光客が激減しました。
ちょうど、その年の11月に沖縄へ行ったんですが、
 本当に街が閑散としていて、
 首里城も土産物屋もガラガラでした。
だからといって、
 国が沖縄に経済支援をしたのか?
 沖縄が国に経済支援を要請したのか?

京都の経済が観光に依存しているのが間違っていることに気づいていないのが問題なんです。
昔、古都税の時に、
 寺社が拝観停止して、観光業界が痛手を食って
 京都の経済も停滞したことを忘れたのか。
京都の性根が見えたようなニュースでした。
たぶん、京都知事も真剣ではなかったのでしょう。
 ただ、観光業界からの要望に応えるパフォーマンスとして
 こういう陳情に行ったと私は思いたい。

話はそれますが、
 デビット・ゾティの「いちげんざん」という小説を思い出しました。
京都人は高飛車でエゴイスティックで、それが表に出てこない。
そんな雰囲気を異国人が感じた姿を象徴的に書いた小説です。
映画にもなりましたが、
 映画の方は画面はきれいなのですが、
 作者の意図するところが薄れてしまって面白みに欠けてます。
小説、特に文学的な作品、の映画化ってうまくいくことが少ない気がします。
(いいものもあるので、文句は書かないように)


OL進化論/秋月りす

2009年06月15日 21時43分38秒 | マンガ現在形
どこにでもいそうなOLの日常を描いた4コママンガですが、
時代を超え、書き続けられています。
ほのぼのしていて
昔から大好きです。

ところが、
読み返してみると
なんということでしょう
(ビフォアーアフター風)
時代に合わせて
登場人物の行動や考え方が
変わっていってるんですね。

最近の若い女の子に読ませると
昔のOL進化論は
バブリーで生活が派手で
実感が湧かないと言います。

そんなに変わっているのかと感心させられます。

こちらは
同時代的にずっと読み続けていて、
その時代時代で楽しんでいたので、
昔のマンガを読んでいても
「あぁ、あったな、こういうこと」
みたいな感覚で
ちっとも違和感がありません。

4,5年前のマンガなんて、
ちっとも古く感じないのです。
ある意味
OLの普遍的な状況を
描写していると言えるのかもしれません。

ただ、
昔の方が
作者も若かったので
ドタバタだったり、エッチだったり
しているところに感心させられてます。

しかし、決して
作者が変わっていったから
マンガの中身が変わったわけではなく、
やはり時代の雰囲気を
敏感に感じ取る感性が
このマンガの魅力を引き出しているのでしょう。


○OL進化論(29巻以下続刊)/秋月りす/講談社

△お勧め年代:日常に退屈している人たち向け


うつ病に効く本 1

2009年06月13日 22時07分46秒 | うつ病のおはなし
最近更新が滞っていますが、
 実は、ちょっとうつが復活してます。

数ヶ月前から、心療内科への通院を再開しており、
 調子がいいときもあったんですが、
 最近、もうひとつ具合がよくありません。

仕事が休みになる金曜の夜から土曜にかけてが
 調子がよくなって、
 日曜から調子が悪くなる、という
 原因が明らかに仕事である、という状態です。

長い期間をかけて克服してきたので
 今の状態がどんな状態かわかっているつもりです。
ただ、歳をとっている分、昔と違うことを留意しなければなりません。

うつ病に悩んでいる人に私からちょっと本の紹介をしてみます。
マンガだけを読んでいるわけではないということも、ちょっと、アピールしておきます(笑)。


『軽症うつ病―「ゆううつ」の精神病理』
 笠原 嘉 (著) (講談社現代新書)

タイトルは「軽症」となっていますが、
 決して軽症の場合の解説ではなく、
 うつ病全体の解説であり、
 特に重篤になる前の人には一読を勧めるものです。

理系ではない人にもわかりやすい本だと思います。
一般向けの本は、
 優しく、易しく、書かれており、
 取っ付きやすいのですが、
 実はあまり根本を理解することにならない場合が往々にしてあります。
この本ならば、ある程度理論から理解できるといえます。

ただ、古い本なので、
 新しい解説書も読んで理解を深めておいたほうがいいでしょう。

古本屋(ブックオフ)でも見かけるので、
 安かったら買って読んでみてください。
少なくとも私はこの本で救われました。

悪がよぶ!/松本久志

2009年06月13日 17時21分12秒 | 懐かしのマンガ
もう廃刊となった少年キャプテンに連載していたマンガです。
相変わらず、マイナーだ。

いやぁ、
少年キャプテンというのは
なかなかいいマンガが多かった少年誌でした。
正直に言えば、
サンデーやマガジンで活躍できなかった作家が
活躍していた、と言う点から考えると
マイナーリーグということですが
(やっぱりマイナーだ)
週刊誌では力を出せないマンガ家が
月刊で活躍していた雑誌です。

その中のひとり、松本久志の作品です。

魔界よりやってきた主人公 悪 魔里(あく まさと)と
悪友&ライバル 魔神 大(まがみ だい)が
天使の活動する学園に転校してきて、
天使の活動を阻止するとともに
魔王から天使によって剥奪された三種の魔器を奪還するという話です。
三種の魔器を手に入れたものは
魔王の後継者となれるため
二人ともうひとりの後継者候補が登場し、
魔力を駆使して天使と戦う・・・。

う~ん、違うな・・・。

このブログで紹介するからには、
そういうハードなストーリーではなく
ギャグマンガ主体の展開になっています。
上に書いた概略は間違ってはいないのですが、
ギャグが飛び交うので
いたって軽いノリのマンガです。

しかし、少年マンガならこのくらいでちょうどいい!
というくらいのSF設定(SFか?)で
それでいてそれなりに説得力もある設定です。

最近はマニアがケチをつけるから
SFにしろ聖書ネタにしろ
どこが甘いだの、いい加減だの、
文句ばっかり垂れるけど、
手塚治虫のマンガだって
石森章太郎のマンガだって
SFの考証は甘いよ。
要は、少年たちが楽しんで読めるのがいいんです。
このマンガも
魔界だ天界だと、聖書ネタが入ってますが、
たぶん結構いい加減でしょう。
それでもわくわくさせる力量はなかなかのものでした。
童心に戻って読んでみてはどうでしょう。

特撮やアニメのパロディが
あちこちにちりばめられていて
作者の遊び心が発揮されています。
ちょうど「すすめパイレーツ!」のようなノリですね。
さすがに全部の元ネタはわからないんですが、
わかる人には私よりもっと楽しめるマンガです。

なお、
コミックスのラストには
次巻の予告が
映画のダイジェスト版のように描かれています。
そう、
「もやしもん」と同じですね。
この手口を見たのは
このマンガが初めてだったんですが、
これより前にこのやり方で
次巻の予告を描いていたマンガってあったんでしょうか?

○悪がよぶ!(全4巻)/松本久志/少年キャプテンコミックス

△お勧め年代:少年マンガの好きな人たち向け


おことわり

2009年06月08日 22時54分00秒 | 雑談
画像が少なくてすいません。

これには2つ理由があります。

ひとつは、
 取り上げているマンガのほとんどが実家の押入に眠っているので
 画像が撮れないのです。
 ググればどこかで見つかるだろうと思っていたら
 案外見つからないので、仕方なく画像なしで済ませてます。

もうひとつは、
 手元にある画像を取り込んでみてるんですが、
 小さくて解像度のいい画像がうまくはまらないんです。
 画像処理にGIMPを使ってみてますが、
 慣れないとちょっと使いにくいですね。

ということで、
そのうち画像を足していけるかと思いますが、
まだまだ未熟なのでもう少し先になりそうです。<(_ _)>


空色みーな/北崎拓

2009年06月06日 18時33分40秒 | 懐かしのマンガ
マイナーな少年誌ビッグコミックに掲載されていた
青春ピュアマンガです。
マイナーとは書きましたが、
あの「みゆき」「エリア88」「エスパー魔美」が
掲載されていた雑誌と言えば
それほどマイナーでもないのですが、
残念ながら徐々にマイナーになってしまい
ついにヤングサンデーに変わってしまいました。

もったいない・・・。

当時、少年週刊誌がこぞって
ラブコメやエッチ系のマンガを増やしていった中で
かなり純粋に少年マンガの王道を守っていた雑誌です。
普通にSFマンガが載っていたり、
ラブコメがあったり、
サスペンスやアクションマンガもあり、
それなりに読み応えがあったのですが、
発行部数の増大を目指してヤング誌に変えてしまいました。

そのヤングサンデーも休刊ということになり、
もはやビッグコミックは原型を失ったことになります。
過当競争の中では仕方のないことなのでしょう。

主人公の桂木美那は、中学1年生。
身長171cmのノッポで、胸の発育もよく、
それに加えて、青い目で赤毛のハーフ。
幼い頃両親を失って、国語教師の兄と二人暮らしをしており、
兄の妻であり母親役をこなしているのですが、
まだまだ子供感覚で暴れ回り、
幼なじみの任とケンカばかりしています。
でも、時々は女の子らしくセンチになったり
もの思いに耽ることもあります。
元気いっぱいのみーなには、
昨今の学園マンガに見られるような
色恋沙汰に振り回されることはなく、
ある意味、
旧時代の、今から見れば化石のような、少女です。
その青い時代(?)の雰囲気が
今となってはとても懐かしく、
そして手に入らなかった憧憬を思い出させます。

このマンガで私のお気に入りは、
保険医の平野文先生です。
特撮ヒーローが大好きな平野先生は
密かに、みーなの兄に憧れており、
ひとり密かに妄想に耽ったり、
わざとらしく気を引こうとしながら、
失敗して落ち込んだり、
とても純粋な女性です。

これを読んでいた当時は
コミカルな印象があったのですが、
読み返してみると
これまでよくわかっていなかった大人の面が
垣間見られました。
私も歳をとったようです(当たり前って)。

北崎拓の初めての連載で
まだ19-21歳くらいの頃の作品らしく、
若い少年少女達の姿を生き生きと描いてます。
特に、
初期の頃の絵柄はとても好きでした。
少しずつ劇画調に変わっていき、
ヤングサンデーでは
「ヒーロー志願」という
叙情的なマンガを描いてました。
それはそれでよかったのですが、
ヤングサンデー創刊のために
「み~な」が切られたような印象があるので、
小学館のやり方には納得ができません。



○空色み~な(全5巻)/北崎拓/小学館ビッグコミックス

△お勧め年代:小中学生 & ノスタルジーを感じたい昔の少年たち向け