Jandy's Blog(Ver.1.0)

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2006年京都・清水寺「清水の舞台から飛び降りたつもりで」

2006年01月02日 | Spa&Travel(温泉・旅行・観光)
1/2(月)京都・清水寺(世界文化遺産)に行った。昨年は元日に行って混んでいたが、今回は昨年よりは混まなかった。

モノの喩えに「清水の舞台から飛び降りたつもりで」というのがあるが、実際に清水の舞台から飛び降りた人は、清水寺塔頭の成就院が記録した文書「成就院日記」によると、江戸時代に234人いた。時代背景に「命をかけて飛び降りれば願いごとが叶う」という庶民の信仰があったらしい。

記録は江戸前期・元禄七年(1694年)から幕末の元治元年(1864年)までだが、記録が抜けている部分があり、実際は148年分の記述だ。

年間平均は約1.6人。記録のない時期も発生率が同じと仮定すると、江戸時代全体では424人になる。男女比は7対3、最年少は12歳、最年長は80歳代。年齢別では10代、20代が約73パーセントを占めた。

清水の舞台の高さは13メートルだが、生存率は85.4パーセントと高い。下に木などが生えているのでクッションになっていたのかもしれない。234人中200人が助かり、34人が亡くなっていた。10代、20代では90パーセント以上の生存率だが、60歳以上では6人全員が死亡している。もちろん完全に亡くなるつもりであれば、20メートル以上の高さが必要との事。

飛び降りた人の中では京都の人が最も多いが、東は現在の福島県や新潟県、西は山口県や愛媛県にまで及んでいた。門前町の人らが相次ぐ飛び降り事件に耐えかね、舞台に柵を設けるなど対策を成就院に嘆願したという記録も残っている。明治五年(1872年)、政府が飛び降り禁止令を出し、下火になったという。

ことわざがなぜ生まれ、現実はどうだったのかという関心から調査を始めたそうだ。江戸時代に庶民の間で観音信仰が広まり、清水観音に命を託し、飛び降りて助かれば願い事が叶い、死んでも成仏できるという信仰から、飛び降り事件が続いたのだろう、との事。バンジージャンプの感覚ではなかったらしい、当たり前か。

フジテレビ系「トリビアの泉」でも昨年放映された。黒田正子著『京都の不思議』光村推古書院(全2巻)2002.12.22発売パート1に関連記事あり(1700円)。パート2は2003.08.26発売されている。

清水坂・京料理「日月庵」で湯豆腐懐石(3,150円)を食べ、本家西尾で八ツ橋「三色あんなま」と「チョコレート八ツ橋・カカオ・抹茶・イチゴ」を購入。

京扇子「錦古堂」で扇子(3,000円と2,800円)を購入した。

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コメント (1)
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