ハミなし頭絡で楽しい馬生活!日本ビットレスブライドル協会

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活性誘導水を飲ませて約2か月経過

2020年12月23日 | 馬の医療や管理について

 活性誘導水を飲ませ始めて2か月近くが経過しようとしています。自馬の様子はどうか、良い点悪い点、中間報告してみます。飲ませ始めたのは11月初めってことで、さてどうなりますか、期待感の方が大きかったけど、不安がないわけではない。疝痛が起きたらやだなあ、とは思ってました。飲ませた量は50ml/日。朝飼いにかける水に混ぜる方法をとったようです。これっぽっちでどう変わるか?ちなみに、飼料等は何も変えていません。牧草のみ。

 飲ませ始めて1週間もしないうちから変化したのが糞便&排尿&床。これはちょっとビックリしました。糞便が「ポニーの便なの?」って位小型化&水っぽくなくなった。

この写真は、自馬と、同体格の馬の糞便(飲ませる前の自馬の糞便と同じ感じ)比較ですけど、自馬の便は小さくコロッとまとまってて拾いやすい。小さいから排便しやすい。水っぽくないから糞便が軽くて掃除が楽。飼料がそのまま出てくる率が減少(飼料効率が良くなったと考えられる)。下痢しなくなったようで、ケツ周りが全く汚れなくなった。
 疝痛なんですが、排便しづらいというの、意外と便秘疝の原因としてありなのではないかと思う。排便時、あまりいきまなくなったので。便は小さい方が出やすいですもんね。こういう事は見逃されやすいですけど、観察するべきポイントでしょうね。
 あと、排尿量が減ったらしい(ということは、飲水量も減っている)。床が全くじとじとしなくなったから。今まではもう、何やっても尿量が減らず、床が冬でもジトジト湿って、おが粉を変えてもすぐダメになっちゃう、どうしたものかとずっと思ってたんですが、あっさり解決してしまった。

 もちろん良い点ばかりではない。悪い点、というか、これは自馬の特殊事情が絡むので、一概に「悪い点」とは言えないと思うが。

 自馬には以前も書きましたが、自己免疫疾患がある。この水はおそらく、腸内細菌叢を動かすのだろうから、当然免疫にも影響を及ぼすだろうとは思ってましたけど、案の定出た。今回は、リウマチ様の全身疼痛(特に関節痛っぽかった)。鞍付けもできないくらい痛がるので、11月後半は乗り運動できず。痛い痛いと泣くもんで(痛みがある時の馬の顔には静脈が浮き出るのですぐ分かります。そんなのを「正常」と勘違いして絵に描いてる画家が多いから困る)一回やむなくステロイドを注射してます(特に蹄葉炎にはならず)。蹄疾患がほぼ収まってきてるからできた処置ではあります。

 でもねえ、ここでひよったら意味ないがな、もうちょっとガマンガマン、と飲ませていたら、それなりに落ち着いてきました。12月2週目あたりから乗り運動再開。再開2回目くらいに横木を敷いて、どうするか、またがせてみたら、ひょいっと飛ぶ。おお、元気になってきました。まあ、まだ分かりません。このまま頑健になってくれるといいのだけど。

 思うに、サラブレッドって、ご幼少の頃から草食獣からかけ離れためっちゃくちゃなメニューの餌を食わされてるから、腸内細菌叢も質が悪いんだと思うんですよ。人間みたいな雑食獣の細菌叢に近くなってる。だから、粗飼料をきちんと消化できない、すぐ疝痛を起こすってことなんでしょう。一方では、質の悪い悪玉菌が腸内で勝手にこしらえる毒素を排泄するためにどうしても飲水量=尿量が増える。従って、床がぐちゃぐちゃになってしまう、ということか。ついでにハエも呼び寄せて周囲の環境も悪くしてしまう。

 世話する側から言えば、床が綺麗な状態が長続きするのが、最も人の労力を減らせるんですよ。糞便がこうも劇的に変わる糞便の量も旧来の2/3程度に収まる可能性があって、これだけでも廃棄物が減ることになるし。飼料効率がいいってことは、濃厚飼料なんかやる必要もなくなる。でねえ、なにより、50ml/日って量が少なすぎ。いい点の方が多そうな気がします。



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