こんな記事が。「馬に手をかまれ中指切断乗馬クラブのスタッフ、馬具を取り付け中」
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/kobe/nation/kobe-20210607017
あ~~~、やっぱり「よく調教されたおとなしい馬」なんかいない、と思っちゃいけません。これ、多分こういう事じゃないかと。
腹帯というのは、鞍を馬に載せただけじゃ、滑って落ちてしまいますから、そうならないように馬の体に括り付けるためのもの。鞍を載せて、腹帯を鞍につないで馬の胴体に回し、ぎゅうぎゅう絞めて鞍を馬に密着させる。この一連の馬装を「鞍付け」っていいますけど。
スタッフが鞍付けする、ということは、この馬は普段から腹帯を嫌がってたんだと思う。腹帯で締め付けられるどこかが痛い、という可能性濃厚。じゃ、それを治せるのか?というと、治せない。鞍の構造もうまくない(なにしろ鉄骨が入っている)、上に、騎乗時に鞍が回っちゃわないように、きっつきつに腹帯を締める傾向があるんです、乗馬クラブって。なんでそんなに締めるんだ?と不安になるくらい。そこに客がどしっと乗る。この系列のクラブは客の体重制限がないから、言っちゃなんですけど、デブでも乗ってしまう。馬にしたら苦行です。かつ、治せないのは「客を取らないといけない」から。花魁か?という感じですけどね。体にトラブルがあっても休めないのよ。この手の背部痛等々はちょっと休むくらいでは治らないことが多い。そんなに遊ばせておけない、ということ。騎乗料金が安い、というのはそれ相応の負荷が馬だの働いてる人(指導員や厩務員)等々に負担がガンガンかかるってことで、従って、こんな事故も起きてしまう。
クラブホース哀歌って感じですけど、この系列のクラブは特にこの傾向が酷くて、その件について客からクレームが入ることも割とあるんですが、取り合わないんですよね。馬の維持費が高い(というか、高くなるようになるように管理してしまってる)のがまずいんですが。
このクラブが抱えている馬は数多い、もし倒産なんぞしてしまったら、馬が路頭に迷う、という現実もあって、皆さん見て見ぬふり、という所でしょうか。大体客が我慢できず、怒ってやめちゃうパターンが多いんだよなあ・・・・・。
客が怒ってんだから、なにか業務改善に取り組めばいいのに。そういう「お客様のご意見を聞いて」という姿勢が皆無なのも乗馬クラブの特徴で、どーせおまえらはシロートだろうが、馬を知らんシロートが口出すな、で終わっちゃう。なんか、この辺が犬のブリーダーっぽいんですよ。
乗馬クラブと客側の意識のずれって、こんな感じかなあと思うんです。
これ、いわゆる「馬術」と、客がイメージしている「乗馬」との違いというか、ずれを示しています(私見)。ウエスタンも「馬術」部分がウエスタン風に書き換えられるだけと思うんですが、よく知らないので、分からない。
乗馬と「馬術」の大きな根本的相違は、少なくともイングリッシュ馬術って結局「上意下達」だということ。一方、客がイメージしている「乗馬」というのはフラットな関係性で馬と付き合う、ことで、馬にあーせいこーせい、とやるぞ~~、と最初から思ってる人なんかいやしないと。しかし、基本操作はもちろん重なってます。だから騙されちゃうんだよねえ。
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