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乗馬の技術について思う事3

2021年01月17日 | 馬とヒトのトレーニング

 乗馬クラブで習うのが「馬術」だったって、例えば、テニススクールに行って、硬式テニスを習うはずが軟式だった、とか、バスケットボールを習おうとしたら、ストリートバスケを教わってしまった、くらいに違う、と感じるんですよ、今となっては。自分は障碍飛越が好きだからいいんですけど、3級を取ろうかどうか、という頃に、あれえ、これって「馬に乗る」のに必要な技術なのかなあ?とかなり疑問に思いましてね。

 「馬に乗る」は引馬の話で、乗馬となると「馬に乗って、自分のやりたい事をお馬さんにやっていただく」技術ってことになる。「自分のやりたい事」とは何かというと、まずは常歩・速歩・駆歩をやらせることができる、あとは方向変換ができる、が一般的に思われてる事。車で言えば、ノロノロ運転からギアを上げて高速道路まで、で、ちゃんとカーブを曲がれて、と。車は操作すりゃ機械がハイハイ、とやってくれます。やらない車はポンコツの故障車ってことです。しかーし、馬は生き物だから。「自分のやりたい事を日本語すら通じない動物に伝えてやっていただく」という、極めてハイレベルなことを試みる、のが乗馬。

 困ったことに、馬術って、「人がやりたい事を動物に伝える」方法がおかしいんですよ。伝える方法が「扶助」とか言われるんですけど、ちっとも「扶助」になってない。つまりは伝わらない、と。伝わらない方法で伝えようとするから、人馬共々大混乱になっちゃう。

 扶助が伝わらない、一番の原因は「動作で伝える」という、最も伝えにくい方法を採用しちゃっているから。駆歩の扶助なんか、当方未だ理解できず。「外方発進」だの「内方発進」だの、訳分らんわ。要は走ってくれりゃいいんでしょうが。例えば左手前駆歩発進扶助の「右の外方脚を引いて、左内方脚で馬の腹を圧迫して」だっけ?この合図で駆歩だ、って伝わるのか?

 教本には、もっともらしく「馬の後肢を刺激して踏み込ませてどうこう」って、なんか車の操作みたいなことが書いてありますけど、そんな事、現実に起こってるのか?起きてないと思います。その証拠に、いくら言われた通りにやっても、駆歩をじゃあってやってくれる馬は(特にクラブホースは)ほぼいない。多分、馬どもは、ああ、なんかみんな駆歩やってるから、駆歩ってことなんだいな~~~、というノリでやってるんです、おそらくは。で、疲れててめんどくさければ、やらない。

 駆歩が出ない、というの、どうやら世界的にそうらしいです。以前、YOUTUBEの英語の馬講座で、「駆歩発進の仕方」をやってる人いましたから。多いリクエストなんだっておっしゃってましたね。なあんだ、結局みんな困ってるんじゃん。



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