ふるさと納税で３億円の減収

１６日の毎日新聞に掲載された武蔵野市長の嘆きです。

と思ったら，昨日の読売新聞では町田市長がこの制度を厳しく批判しています。

それがトップの写真です。

東京の多くの自治体の首長は「ふるさと納税」なんてやめてくれって思っているでしょう。

しかし，地方に取られっぱなしでは馬鹿を見るから東京の自治体でもこの制度を取り入れるところが増えていますね。

「ふるさと納税」は納税者にとっては美味しい話ではあります。

実質的に２０００円払えば返礼品がもらえるのですから。

しかし，この制度自体がおかしいと思いませんか？

見返りのある寄付っていかにも日本人に似合う制度ではあるけど。

このからくりを考えたことありますか？

返礼品の原資はどこから出ているのか？

国民の税金なんです。

ということは「ふるさと納税」をしなかった納税者が損をしているだけのことです。

地場産業が潤って地方が活性化するというメリットも挙げられているけど，この制度が無くなった時に継続して需要があるかと言えば・・・・。

もっと違う応援の仕方を考えるべきだし，東京に集まった税金を地方にばらまくのならほかに方法があるでしょ。

熊本の震災後は「返礼品は辞退します」という「ふるさと納税」がたくさん集まったそうです。

それが本来の姿ですよね。

日本に寄付文化が根付かないというけど，こんなことをしていたらますます遠のくよね。

「ふるさと納税」なんて廃止する。

そういう政党があったら応援するんだけどなあ。