もう何十年も前に、後輩とこの地を訪れた
「定礎」ではなく「天柱」という石を地底に埋めた場所だ
この時、コンソリデーション、コンタクト、パイプクーリング・・・
という話を久しぶりにした
と言っても、当時携わっていた先輩から聞いた話だ
我々が造ったものの深部には「定礎石と名前筒」が埋められたが
ふと、この「天柱」とはどんな意味だっただろうかと思った
そう言えば本当の意味は今もがわかっていなかった(勉強不足)
「天柱(てんちゅう)」とは辞書によれば、中国の神話で天を支えている柱という意味らしく、
世を支えている道義の例えとある
これだけでは意味不明
同じ漢字で「天柱(てんじ)」と読むと琵琶の糸巻きの意味もあるらしいく
そして、指圧のツボもある
さらに、同じ様な意味で「地維」というものもある
大地を支えていると考えられている綱・・・
調べていくと「山岳河海を震撼天柱摧け、折るるかと怪まるばかり」というフレーズ
読んだことのない、内田盧庵の書いた社会百面相という短編小説らしいが
岩波文庫に在庫があるという
時代からしてとても読めるとは思えない
ところで、中国の神話・・・一体なんのことなのだろう
連休中の課題としてもぴったり(夏休みの宿題か)だが
ご以上はやめておこう。
道中、「大発破」という今では使わない工法も新鮮だったと後輩は言った
「そうさ、終戦後、大型の重機は全て輸入品で
現在でもびっくりする骨材製造プラントの近代化
もうこんな仕事はできないよ」
確か、水車は電業社だったと思う、そして発電機は東芝
変圧器は日立だったと記憶している
この連休に都会の観光客はこの地を訪れているのだろうか
その地は上椎葉・・・
もう一度行ってみたい場所