ビジネスホテルのバスルームのこのシール。いつも何も考えず見ていた。
でも、「あっ」と思った。
体重80kgの人と、体重50kgの人の湯量の水深が約10cm違う。適切に湯量をコントロールすることがECOだと説明しているのだ。「だけど、待てよ」これは明らかに何かがおかしい。
メタボ検診だと言って、「少し太り気味だから痩せなさい」と言われたビジネスマン方も多いだろう。ところが、この指標はメタボの方の方がECOなのである。ならば、医者は「痩せた方がいいのですが、ECO的には太った方がいいですね」というべきだろう。
ある統計では、全国の客室50部屋以上のビジネスホテルの全室数は約90万室あるそうだ。日本なら、バスタブはほとんどあるだろうし、ビジネスマンは大抵シングル利用なので、計算を簡便にするため、標準的なバスを長さ1.0m、幅を60cmとしてみよう。すると、もし全員の平均体重が50kgと80kgを比較すると、毎日どのくらいの湯量の差が出るだろう。
900,000室に水深差の湯量(0.06立方メートル)を乗じればいい。すると毎日54,000立方メートルの湯量の差が出る。これだけのお湯をメタボ診断で指摘されない方々は浪費していることになる。これだけの水とお湯にするためのエネルギーは、1リットルの水を30度温めるには、0.035kwhぐらいかかるから、全国で200万kwhくらいの電力が毎日消費されている。(電気代で4千万円だよ)
だから、メタボの人なら4千万円を90万室で割ると45円くらい割引だ。どうだメタボも価値がある。