昨日、シェリル・クロウの「ビギン・ザ・ビギン」をオススメしたところ、友人から「珍しい、こんな明るい曲が好きなんて」というメールがあった。
そのツッコミに源太郎の返信はこうだ。
「違うよ。シェリル・クロウが映画で歌ったのはマイナーにアレンジされたビギン・ザ・ビギンだよ。フリオ・イグレシアスやテレサテンが歌っているその曲のイメージとは違うから」
すると、彼はすぐググったらしく再び返信が来た。
「あったよ。YouTubeにあった。なかなかいいね。でもさ、結局あのドレスを着たシェリルさんがいいんだろ」
「まあな」・・・・結局、ちゃんと音楽好きなのに、美人好きに完全に入れ替わっているじゃないか。日頃の言動には気をつけなければと思った次第。
さて、朝四時半過ぎに起きてしまって、まだ誰も起きて来てこない。一服しながら庭の木々を見ていると、二つの変化があった。一つは栗の花が咲き始めたこと、そしてもう一つは木瓜の実が大きくなっていたことだ。日々の変化に驚きながら、息子のおさがりのポケットサイズのデジタルカメラで撮影した写真がこの二枚。(一眼レフは充電していなかったので使えなかった)
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話は変わって、先日の奈良での出来事。ここからは、源太郎の私見であることを先にお断りしておく。「友人たちよ。ツッコミを入れてもいいけれど、覚悟を決めて突っ込めよ」とまず脅しておく(笑)
源太郎は引退したので、研究内容を聞く側。持ち時間をオーバーする者が続出し(制限時間を守れよ)、「笑いもなければ」、「驚きもない」そんな優等生(第三分類)の発表が多かったのには少しがっかりした。
源太郎は、勝手に発表者を三つに分類している(差別ではなく、区別しているので間違いないように)のだが、第一分類は絶滅寸前で、しっかり者の第二分類は減りつつ、第三分類が極端に多くなっているのに驚かされた。
ちなみに源太郎の定義はこうなっている。
第一分類は、感と経験と度胸、そして全てに根性係数を乗じれる者。
第二分類は、実経験は少ないが、観察して、考えて、理論的に組み上げることができる者。
第三分類は、最新技術だけで全てが再現できると思っている者。
第一分類は、源太郎を含め絶滅危惧種となった。この分類に属するものは、仕事は汗をかくこと、そろばん、対数表そしてレポートは手書き。そんな生活して来た者で、類人猿の先輩から「なんでもやってみろ。俺だって昔は失敗した。解らないなら実験してみろ。あとは根性だな」と酒の席で言われ続けた者。
第二分類は、学業優秀。しかし不運にも第一分類に仕え、「お前は優秀なんだから、これをやっておけ」と無理難題・課題を押し付けられ、現象や他人の文献を見て読んで考え、いつも実情を感じながら研究に打ち込んで来た者。
第三分類は、学業優秀、鉛筆は使わず、いつでも使えるネット環境があり、古文書なんてものは目もくれず、ひたすら高速のコンピューターを駆使して、現象を見極めず、難しい計算が研究だと思っている者。
いつか、第三分類に仕える第四分類が生まれてくるだろうが、その状況は想像がつかない。もしかすると、モノ作りができないことになっているかもしれない。せめて、汗を流すことや、実験だけは衰退しないように願いたい。「水は高いところから低いところに流れる」ことも知らないなんてことがないように。
早起きすると、バカなことばかり考えてしまう。第一分類のサガだろうか。昔母が言った「日が出たら働き、日が暮れたら寝るんだ」今その意味がよくわかる。