人間をお造りになった神様は、人間にどんな食べ物を与えたのだろうかと考えてみました。
創世記第1章から2章には神様が人間を造った様子が書かれています。
(1:26)「神は言われた。『我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。そして海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うものすべてを支配させよう。』
(1:27)神はご自分にかたどって人を創造された。
神にかたどって人を創造された。
男と女に創造された。」
そして、このような命令をしました。それは人間の役割でした。
(1:28)「『産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ。』」
それから神様は人間に食べものを与えてくださいました。どんな食べ物かというと・・・
(1:29)「神は言われた
『見よ、全地に生える、種を持つ草と種を持つ実をつける木を、すべてあなたたちに与えよう。それがあなたたちの食べ物となる。
(1:30)地の獣、空の鳥、地を這うものなど、すべて命あるものにはあらゆる青草を食べさせよう。」
「種を持つ草と種を持つ実をつける木」とは、種子、草、木の実、そして果物、つまり植物性の食べ物だと思います。
そして神様はご自身が創造された男=アダムと女=エバ(イブ)をエデンの園に住まわせ、「そこに生えているすべての木からとって食べて良い」とおっしゃったのでした。
「ただし、善悪の知識の木からは決して食べてはいけない」とも言われました。
(2:9)「主なる神は、見るからに好ましく、食べるに良いものをもたらすあらゆる木を地に生えいでさせ、また園の中央には、命の木と善悪の知識の木を生えいでさせられた。」
「食べるに良いものをもたらすあらゆる木」と書いてあるので、神様が人間に与えた食べ物は植物だったと考えてよいと思いました。
神様はお優しい方なんですね。人間を造りっぱなしして、”あとは自分たちで何とか生きて行きなさい”ではなく、ちゃんと生きるために必要な食べ物と住む場所を与えてくださっていたということです。
さらに、神様は人間が植物を食用にするのに適した身体をも備えてくださっていたのでした。
植物を消化吸収しやすい内臓とその栄養を体中に回すことができるように必要な臓器をです。
さて、現代の人間は植物性の食べ物だけではなく、肉や卵など動物性の食べ物も食べるようになっています。
いつからそうなったのかというとおそらくアダムとイブがエデンの園から追い出された後からではないかなと思います。
彼らがエデンの園に住んでいた頃は、アダムが園の土地を耕し、二人はそこになった木の実を食べてました。「善悪の知識の木」以外の木の実は何でも食べ放題だったわけです。
神様が彼らの食べものを保障してくれていたわけですね。
でも彼らは「善悪の知識の木」からとって食べてしまったばかりに、園から追い出され、もはや神様から食べものを貰えなくなったのでした。
ようするに自分たちで食べものを探さなくてはならなくなったのでした。
おそらく、エデンの園の外で食べものを探すのは大変だったのでしょう。どこでも木が生えているわけではなく、いつでも実がなっているわけではないので、何も食べ物が見つからないこともあったのではと思われます。
だからそのうちにそこらにいる動物を狩って食べるということを覚えたのではないかなと推測しました。
つまり本来、人間は植物性の食べ物を食べるようにと神様が身体を造ってくださったのに、動物の肉を食べるようになってしまった。
そのために体の臓器が対応できなくなって、何らかの無理が生じたために、体調不良や病気になっているのではないかと思ったのです。
また、エデンの園を追放されてからは、木の実が見つからない、動物もつかまえられなくて、数日間食べ物が確保できるわけではなかったので、その時代に人の身体は空腹に耐えられるようになってきたのではと思います。
しかし、現代はいつでも3食簡単に食べられるのですから、これもまた神様がお造りになった身体のしくみと合わなくなっているのです。
元々は植物性の食べ物を消化吸収するのに適した身体を持ち、毎日食べることが出来なくても耐えられる身体であったのに、今は動物性の食べ物も食べるし、1日3食好きなだけ食べることが出来る。
まるで軽トラックに3トントラック分の荷物を無理やりに積み込んで走っているような状態になっているわけです。
道理で現代の人間は疲れやすくて、免疫力が低くって、病気になりやすいわけですね。
今こそ私たちは神様がもともとお造りになった身体に適した食べ物に回帰するべきなのではないでしょうか。