私がここ数年感じている違和感
社会人になってからずーっと感じていることでもある違和感
それは仕事観です
食いぶち、生きるための手段、そこには当然醜い争いもある
厳しい競争を打ち勝つものだけが生きる糧を手に入れることができる
仕事とは、究極そういうものである
自分が生き残るための手段である。
これが、日本人の仕事観の根底にある。
それにたいして、違和感を感じる。
それに似た価値観として、体育会系がある。
気合と根性、人間関係の読み合い、
クリアできたものだけが生き残り、あとは脱落する。
これこそが日本人の美徳、強さの根底である。
そう信じてやまないのが今の多くの日本人。
体育会系大国ニッポン、さぞかしつよく、さぞかし豊かであろう。
幼少期からそういう人間を育てる教育をしているのだから。
世界的に見ても、強靭な精神を持って、世界を牽引する人材の宝庫に違いない。
…
数値が客観的にものがたってくれる。
世界の競争力ランキング第30位
幸福度ランキング世界第59位
実にすばらしい。
…
え、クソじゃないですか。
ポンコツ大国ニッポンじゃないですか。
これが、体育会系大国ニッポンの行く末です。
体育会系とは何か?
一つの解釈に過ぎませんが、軍隊そのものです。
富国強兵の一端である学制によって作られた今の義務教育は
すなわち効率よく軍人を育成するスキームそのものである。
息子が、前へならえのならえってどういう意味?、と問うてきましたが
そこから改めて思いました。
前へならえ、なおれ、朝礼台、班…
諸々全て軍隊の決まり事です。
小中学校は、軍人育成工場です。
それが富国強兵の学制の目的です。
ガリ勉よりもスポーツが脚光をあびるのも、それに由来すると思われます。
追いつけ追い越せ欧米列強といって臥薪嘗胆、欲しがりません勝つまでは
とかいって
貧しい弱小国家が、一目置かれるために必死に頑張った、
それを実現するための仕組みとして作った学制、
これが義務教育です。
それをいまだにひきずっているのです。
もう日本は、お陰様で豊かな国になりました。
極貧から脱したのです。
でも、教育制度は、富国強兵のまま
マイナスからゼロへ持っていくのが昔、
ゼロからプラスへ持っていくのが今
でもまだ、前者的教育しかしていないのです。
これこそが、私の感じる違和感だったのです。
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