昔懐かしい真空管ラジオの制作について
上の写真は、キットを組み立ててみたものです。久しぶりに半田ゴテを握りました。
今日は、昔懐かしい真空管ラジオを紹介します。
今から、50数年前に小生が小学生のころ、図書室の本で 鉱石ラジオ
(現在のゲルマニュームラジオ)の記事を見て、ものすごく興味を抱きました。
その後、この鉱石ラジオを作ってみたくなり何とか部品を集めて
作ってみました。この辺りが小生が電気について興味を持つきっかけだった
ように思います。
鉱石ラジオは、イヤフォーンで聴くのですが、スピーカーから音の出る
ラジオを作ってみたくなり、昭和30年代の後半ごろだったと思いますが
当時は、お金がないので古くなったラジオなどから部品を取り、
どうしても必要な部品で手元にないもの(例えば同調コイルなど)は
水海道の街の中にあった、電気屋さんに部品を売っているところがあり
お小遣いを貯めて自転車ではるばる買いに行った。
(そんなに遠方ではないが、当時の田舎の小学生には遠くに感じていた。)
そして集めた部品を並べて組み立てを夜も寝ずに行ったことを思い出す。
最初から音がですに、いろいろ試行錯誤を繰り返しやっているうちに
スピーカーから放送の音が聞こえだした。感動の一瞬でした。
その後中学生になって、アマチュア無線に興味を持ち、当時守谷市にあった本屋さんに行き、
国家試験の問題集を手に入れて、毎日友達に協力をしてもらい勉強しました。
しかし、当時は受験に行くには東京までいかねばならず、田舎住まいの中学生にはハードルが高く
しかも受験の時か免許申請の時か忘れましたが、当時は医師の健康診断書が必要でした。
そのようなわけで、国家試験を東京蒲田にあった日本電子工学院で受験したのは、
高校生になってからでした。
現在も続けているアマチュア無線の原点は、
正に鉱石ラジオそして真空管ラジオ作りであったと思っています。
中学生の頃は、秋葉原に行くことも出来るようになり、真空管ラジオなどの
部品は、お金さえ出せばすぐに手に入る状況にありました。
しかも当時はまだトランジスターが普及する前でしたので
部品などは、沢山出回っていたのです。
現在は、真空管などといっても知っている人も少なくなり、
若い人は、なに?それ! の世界ではないかと思います。
そんなこんなで、昔のことを思い出し、ラジオを作ってみたくなりました。
しかし、かなか部品の調達が今となっては、大変難しくなってしまいました。
そこで 東北にあるNPO法人のラジオ少年というところで部品や
制作キットを頒布していることを知り、今回制作した5球スーパーラジオキットを購入し
制作に至った次第です。
当然昔と違い、今は作られていない真空管やその他の部品類ですので
法人でも手に入れるのは困難ですから、価格は、今のメーカー製の
立派なICラジオやステレオが買えるものです。
今この記事を書いている最中も 写真の5球スーパーで
NHKの国会中継を聴きながらやっています。
結構いい音で聞こえています。 真空管式は音にぬくもりと柔らかさを感じています。
オーディオの世界でもいまだに、真空管式アンプを用いているオールドファンが
沢山います。
今真空管式アンプを買おうとすると、ちょっとしたものでも
15万円ぐらいから50万円ぐらいしています。
先ほどの真空管ラジオ時代でしたら、同じものが数万円で制作可能でした。
時代は変わりましたね。!!!
今日は思い出話にお付き合いいただきありがとうございました。
次は、パソコンや無線の思い出話を書いてみようと思っています。
また、見ていただけると嬉しいです。
それでは!