小池都知事は豊洲移転と築地再開発を発表した。
市場関係者の中にある賛成・反対双方に言い分けしたと見るべきか。
そもそも百条委員会を設置して証人を呼んだが疑惑が深くなりこそすれ何も明確にならなかった。
ただ、はっきりしているのは本来盛り土されるべき個所がそうなっていなかった、という事実が残った。
小池氏が移転延期を決めたがその後の動きは責任感に欠けていた。
一部には小池氏に対する同情の声まで聞こえ出した。
知事職でなかった頃の話だ、と言った類だ。
だが、これほど無責任な発言はないだろう。
都知事に限らずどの自治体の首長にしても前任者のつけは払わなければならない。
自らその職に就いたのだから。
私の関知しない時の話だ、では済まない。
十年前、或いはそれ以上であろうと不完全な状態になっている。
まして、設計段階で決められた通りになっていなければ、どれだけの税金が使われたとしても
それを明らかにし糺す責任は現職にある。
市場関係者の中には既に移転を見越して出費をしている。
彼らは一刻も早く移転を願っている。
そこに付け込んでの移転では、そうでない関係者は納得できない。
事の発端は盛り土がされていなかった。
当初あるはずのない地下空間があった。
その場所から基準を大幅に超える汚染物質が検出された。
そして、もともとの所有者である東京ガスが売却を拒んでいた。
これらの何一つ解明されていない中での、ご都合主義、都議選をにらんだ対応。
如何にも、彼女らしいやり方、政治的判断で物事を進める。
豊洲移転は公表したがいつなのかは避けている。
あれこれ理屈を付けて。
都議選結果待ちか?