東名高速あおり運転死亡事故の判決。
検察求刑23年に対し5年減刑判決ということだ。
危険運転致死罪は法令条文上運転している状態を列記している。
これで弁護士は無罪だと主張しているわけだ。
弁護士の間では法律という土俵を広げることには異議ありとしている。
被害者側にしてみると二人も死んだことが単なる暴行罪で数年、ひょっとして執行猶予が付くとたまらない。
法治国家として法に従って裁くのは当然だ。
かつて、戦前は警察の考え次第で捕まえ放題。しかも自白がすべてだから拷問もやりたい放題。
そういう時代を経験しているからなおのこと土俵を広げることに敏感にならざるを得ない。
今回の判決を受けて検察・弁護人どちらかが控訴するのか。
控訴も期限がある。
仮に控訴なしとなると刑が確定し18年後には社会に出てくる。
被告は26歳だから出所したとき43歳。一般的に社会では中間管理職あるいは重役になっている年代。
公判中反省の様子はうかがえなかったとも伝えられている。
この事態を受けて法の改正が行われるかどうかだろう。
仮にそういう動きが起きるとしてもそれなりの年数がかかるだろう。
被害者遺族あるいはこの法に疑問を持つ人たちが署名活動などに取り組んだとしても、だ。
万能の法はない。