タロット柊

考えること、感じることの記録

インナーガイド その後(2)

2021-09-22 21:54:16 | インナーガイドとは

一つの鍵で、一つの情報が開かれる。

いったい何を読んでいるのか、何を見ているのか、何を聞いているのか。

 

今の段階で(科学的にという意味だが)、はっきりと説明することはできないだろう。

でも、

ウイルスだって電子顕微鏡が登場して存在を確認できたわけだし、

人間の目には見えない紫外線や赤外線も、

今では機械を通して、こんなふうに見えますよ~と知ることができる。

病気になって、一体どれだけ撮るのか!! と思うほどお世話になったMIRだって、

体の中の水素原子の動きで画像を得ているわけだし(大雑把な理解なので、表現が間違っているかもしれない)、

『瞑想について』のところで書いたように、

幽体離脱だって、今や脳波の問題なのだから、

このインナーガイドと名付けた光の情報も、何らかの装置の発明で

解明されるかもしれないと、すごく思っている。

 

10年ちょっと前に大学院に入り直して学んだのは免疫学だったが、

ずいぶんお世話になった物性物理学の教授は、

全く知識のない私のとんちんかんな質問に、

本当に飽きずに、丁寧に、平易な言葉で物理の世界を紐解いてくださった。

そして、タロットの『教授の退官』でも書いた免疫学の教授は、

生命の、驚くほど多様な可能性を垣間見せてくださった。

それを、哲学、科学、宗教、歴史、芸術と、あらゆる視点を織り交ぜながら、

日々、問いかけ続けるような教授たちに接することができたのは、

生き返ってきたのと同じくらい、奇跡的なことだったかもしれない。

 

どれもこれも、ほとんど理解できず、

ただただ、はーーーと感嘆し、マウスの解剖に明け暮れる毎日だったが、

そこで学んだのは、

秩序と無秩序、マクロとミクロ、生と死だったと、今は思う。

つまり、それらすべてがひとつながりの動作の中にあり、

(厳密にはつながっていないともいえる)

私たちはその両極の間でゆらぎながら、

ときに混沌としながらも、ある方向性を持っている存在だということ。

 

そういうことをうっすら考えながら、

明解な答えが、いつかやってくるかもしれないと思いつつ、

今日も、開かれた情報の世界に向かい合う。

 

ダイナミックに流動する生命の、

ある瞬間の、その連続が、

映像となり、音声となって届いてくる・・・

そう考えると、妙に納得したりもする。

だって、私たちの存在そのものが、そういうものの連続であり、

その連続性によって、この姿かたちを保っているのだから。


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